#人生
私よ。葛藤せよ、人と。ーー半エッセイ・半小説:note企画「社会人1年目の私へ」
「あんたが、つくるんか?」
10年前。
この世に生まれ落ちて、23年目の秋。
「なら、ええのつくってほしいねん」
私は人生で初めて、「人」と葛藤していた。
***
「葛藤? そんなの、中高生ぐらいから山ほど経験してるよ」って人は、きっとこの世にゴロゴロいるんだろう。
でも私は、あんまり葛藤してこなかった。あんまり、いやかなり、いや結構、いや、実は全然。
なぜか。
それには、私の性格が大
学ぶことは生きること。教師の私は、授業のたびに生まれ変わる。
私はよく、授業を終えた後
「ああ、もっとああ言えばよかった」
という思いに駆られる。
「あれも言いたかったのに」
「これも伝えようと思ってたのに」
「もっとうまく言えたんじゃないか」……
私は、ひとつの授業を組み立てるとき、できる限りの教材研究をしてのぞむ。
そしたら、言いたいことや伝えたいことがモリモリふくらんでしまう。
「これを言ったら面白そうだ!」
「ここに展開したら中身が深まる!
「正しく叱る」って、難易度高過ぎじゃない?説。世の親御さん・先生方、どうやって叱ってますか?
私は普段、高校で非常勤講師をしながら、家では3歳(幼稚園児)と7歳(小学生)の子育てをしています。
以下のような記事を書いてることからお察しいただけると思うのですが↓
私は基本、「楽しく学ぶ!おもしろく伝える!」ってことはしょっちゅう考えるし得意です。
が、「叱って伝える」こととなると、超超超ヘタです。。。
・・・え・・・だって、難しすぎやしませんか?「叱る」って。
私の中では超ハードル高
もしも「今スグ、高校生に戻れますよ!」と言われたら・・・?誕生日を迎えて思うこと
平成から令和になった。
そして今日、私はひとつ、歳を取った。
30代も半ばになる。
30代って、決して若くはないけれど、諸先輩方から「まだまだ若いねぇ」と言われたりもする年代だ。
でも私が普段接するような高校生から見たら、30代なんてきっとオバサン以外の何者でもない。
あの頃は確かに、20歳までの時間が途方もなく長く思えて、それより先なんて30だろうが50だろうが一緒くたにハイ大人、というイメ