日傘さし 真夏の公園来てみれば 暑さ忘れて ひまわりを撮る ある夏の日、東京・立川市の昭和記念公園にあるひまわり畑で撮った1枚です。 この日の立川市の最高…
7月が終わる。 今月は、いいこともあったが、ものすごくイヤなこともあった。 イヤなことを文字にすると、再び思い出してしまうので、 そのイヤなことをいかにして克服(と…
洋服でも靴でも帽子でも、お店で見て「ステキ!」と思ったら、買ってしまうことがある(ただし、値段がそれほど高くない場合に限る)。 そして、家に帰って、改めて身につ…
念願の木製トレイを買った。 木製トレイ、もしくはおぼん。白木の板にワクのついた、正方形のトレイである。 「念願の」というのには、理由がある。実はここ数年、探して…
駅のホームに降り立つと、お出汁の香りがする。 新幹線の名古屋駅である。 だから私は、名古屋に出張があると、その日の朝食を抜く。もしくは、東京駅で駅弁を買わずに新…
今年の私は「考えすぎない」を意識している。 考えすぎずに、動く。動いてみると、次にやることが見つかる。 先日の寒い朝、朝ごはんの用意をするのがおっくうだった。け…
今夜は冷えるから、お鍋にしよう。 でも、その前に、お風呂であったまりたい。お風呂であったまってから、アツアツの鍋をつつき、冷たい日本酒を飲みたい。 それを叶える…
私はめったに泣かない。でも、その日は涙が止まらなかった。 知り合いが急逝したことを知った。 その人は、とある酒場の店主で、おもしろいことが大好きな人だった。自分…
ある日のお昼どきのことである。 その日も原稿を書いていて、締め切りが近かった。外食する気にもなれないし、そんな時間もない。家にあるもので済ませようと、冷蔵庫を開…
久しぶりに高尾山に登ろう、と思った。 高尾山の山頂へ行くには、ケーブルカーに乗り、舗装された道を歩いて、短時間でラクに行ける方法もある。 恋人や家族と、クラスメ…
今回は珍しく(?)私の仕事の話をします。 ビジネス雑誌の取材などをしているので、全国あちこちへ行くため、飛行機に乗ることもあります。 飛行機に乗って目的地へ着い…
「ぷは~っ!」 居酒屋のカウンターで最初の1杯を飲みながら、私はふと、思った。 忙しくしている方が、いろいろはかどるなぁ。 コロナ禍でそれを忘れていたのかもしれ…
その選択は「仕方なく」だった。 仕方なく選択したことで、早起きが苦手な私が週に何度か、午前5時30分発の電車に乗ることになった。 向かう場所は、早朝のアルバイト先…
その日、私は仕事でイヤなことがあった。 イヤなことをそのまま引きずって家に帰れば、そのイヤなことが自分の中で増幅される。それを、これまでの経験から知っていた。 …
コツコツ努力する、ということが苦手なせいか、私は楽器が弾けない。 子どもの頃、親にムリをいってエレクトーンを習いに行ったことがあるが、何度かレッスンに通った後、…
私は早起きが苦手だ。 しかしこのところ、週に何度か、午前5時前にコーヒーを淹れている。 理由は、早朝のアルバイトを始めたからである。 当初は、ライターとしての仕…
ライターびんこ/長谷川敏子
2024年8月30日 18:03
日傘さし 真夏の公園来てみれば 暑さ忘れて ひまわりを撮るある夏の日、東京・立川市の昭和記念公園にあるひまわり畑で撮った1枚です。この日の立川市の最高気温は、35℃。昭和記念公園の立川ゲートからこのひまわり畑まで、徒歩で20分以上。それを知らず、日傘をさし、汗だくになって目的地を目指しました。途中で「こんなに遠いなら、来るんじゃなかった……」と思いましたが、数万本の
2024年7月30日 17:57
7月が終わる。今月は、いいこともあったが、ものすごくイヤなこともあった。イヤなことを文字にすると、再び思い出してしまうので、そのイヤなことをいかにして克服(というのか?)したかを書いておこう。そのことは、仕事にも生活にも影響する、私にとってはかなり重要なことで、ショックのあまり、そのときやらなければならなかった仕事に、手がつけられなかった。ひとりでいると、そのことばかり考えてしまうか
2024年5月7日 20:08
洋服でも靴でも帽子でも、お店で見て「ステキ!」と思ったら、買ってしまうことがある(ただし、値段がそれほど高くない場合に限る)。そして、家に帰って、改めて身につけてみると、実はそれほど似合っていなかったりする。似合っていないというか、手持ちの洋服などと合うものがなく、結局、買った日以外に身につけるタイミングを失って、タンスの肥やしになる。そうやって買ってしまう理由は「ひとめぼれ」なのである。
2024年4月23日 19:55
念願の木製トレイを買った。木製トレイ、もしくはおぼん。白木の板にワクのついた、正方形のトレイである。「念願の」というのには、理由がある。実はここ数年、探していたのである。ひとり暮らしの私にぴったりのトレイを。探し始めたきっかけは、SNSだった。私は食いしん坊なので、料理人の方や料理ライターの方のSNSをフォローして、彼らの投稿を拝見している。「おいしそうだなぁ」と眺めるだけのときも
2024年1月23日 19:32
駅のホームに降り立つと、お出汁の香りがする。新幹線の名古屋駅である。だから私は、名古屋に出張があると、その日の朝食を抜く。もしくは、東京駅で駅弁を買わずに新幹線に乗る。あの、駅のホームにあるきしめんを食べるためである。名古屋への出張は、たいてい日帰りである。駅のホームで、立ち食いのきしめんを食べてから、改札を抜け、仕事を済ませて、再び駅に来る。そして、帰りの新幹線に乗る。それだけだ
2024年1月15日 15:04
今年の私は「考えすぎない」を意識している。考えすぎずに、動く。動いてみると、次にやることが見つかる。先日の寒い朝、朝ごはんの用意をするのがおっくうだった。けれども、ハラは減っている。どうしようかと思って、とりあえず、キッチンへ行った。ガスコンロの上に、お鍋がひとつ。フタをしたまま、置いてあった。「これ、なんだったっけ?」と思いながら、フタを開けると、前の晩に自分でつくった煮物の残り
2024年1月9日 18:30
今夜は冷えるから、お鍋にしよう。でも、その前に、お風呂であったまりたい。お風呂であったまってから、アツアツの鍋をつつき、冷たい日本酒を飲みたい。それを叶えるには、どうするか。食いしん坊の私は、考える。わが家の冷蔵庫にある材料は、スーパーの特売日に買った白菜と、家飲みのときにおつまみにしようと思っていたベーコンである。それ以外にもあるにはあるのだが、どれもお鍋の材料にはふさわしくない。
2023年12月31日 16:27
私はめったに泣かない。でも、その日は涙が止まらなかった。知り合いが急逝したことを知った。その人は、とある酒場の店主で、おもしろいことが大好きな人だった。自分の店でユニークなイベントを開いては、人と人をつなぐのが好きだった。私は年に数回しかお邪魔したことがなく、店主のことはそれほど深く知ってはいなかった。けれども、涙が止まらなかった。人って、こんなにもあっけなく、死んじゃうものな
2023年11月30日 21:26
ある日のお昼どきのことである。その日も原稿を書いていて、締め切りが近かった。外食する気にもなれないし、そんな時間もない。家にあるもので済ませようと、冷蔵庫を開けた。見事に、なにもなかった。正確には、お昼ごはんになりそうなものが、なにもなかった。冷蔵庫に入っていたのは、お酒のアテと炭酸水。それと、調味料がいくつか。仕方がないと、ため息をつきながら、今度は冷蔵庫のとなりの食糧庫をのぞい
2023年10月31日 19:24
久しぶりに高尾山に登ろう、と思った。高尾山の山頂へ行くには、ケーブルカーに乗り、舗装された道を歩いて、短時間でラクに行ける方法もある。恋人や家族と、クラスメイトや友人たちと、「え~、キツイ~!まだ歩くの~」などと言いつつ、おしゃべりしながら、写真を撮りながら、楽しそうに山頂を目指す人たちもたくさんいる。けれども私は、ケーブルカーにも乗らず、舗装されてもいない登山道を選んだ。その
2023年10月24日 08:37
今回は珍しく(?)私の仕事の話をします。ビジネス雑誌の取材などをしているので、全国あちこちへ行くため、飛行機に乗ることもあります。飛行機に乗って目的地へ着いた後、間もなくすると航空会社からメールが届くんです。「今回のフライトはいかがでしたか?お客さまアンケートにお答えください」たいていはどのフライトも快適なので、アンケートに「よかったです!」と答えようと思うのですが、アンケートフォ
2023年9月14日 18:46
「ぷは~っ!」居酒屋のカウンターで最初の1杯を飲みながら、私はふと、思った。忙しくしている方が、いろいろはかどるなぁ。コロナ禍でそれを忘れていたのかもしれない。コロナ禍では先が見えなかったし、仕事が減って時間があり余っていたから、それほど急ぐ必要はなかったように思う。コロナ禍の3年間で、急がないというクセがついてしまったのかもしれない。コロナ禍から元へ戻っていなかったのは、私の
2023年9月9日 18:58
その選択は「仕方なく」だった。仕方なく選択したことで、早起きが苦手な私が週に何度か、午前5時30分発の電車に乗ることになった。向かう場所は、早朝のアルバイト先。ホテルの朝食会場である。私の本業はフリーライター。年齢は52歳。ついでに言うと独身女性である。仕事の中心は対面でインタビュー取材をして原稿を書くこと。なので、コロナ禍では仕事が激減した。人に直接会うことが制限されたからである
2023年8月28日 18:44
その日、私は仕事でイヤなことがあった。イヤなことをそのまま引きずって家に帰れば、そのイヤなことが自分の中で増幅される。それを、これまでの経験から知っていた。だから、ちょっとだけ飲みに行ってから、家に帰ることにした。「こんばんは~」訪れたのは、最近よく飲みに行くようになった居酒屋である。自動扉ではない引き戸を、ガラガラと開けて入る。「いらっしゃいませ~」私の顔を覚えてくれてい
2023年7月29日 17:11
コツコツ努力する、ということが苦手なせいか、私は楽器が弾けない。子どもの頃、親にムリをいってエレクトーンを習いに行ったことがあるが、何度かレッスンに通った後、ほとんど弾けないままやめてしまった。そのくせ、音楽を聞くのは好きだ。決して詳しくはないが、民放ラジオから流れてくる流行りのポップスも聞くし、NHKのラジオから流れてくるクラシック音楽もなんとなく聞いている。ジャズは時折、ライブハウスや
2023年7月5日 18:33
私は早起きが苦手だ。しかしこのところ、週に何度か、午前5時前にコーヒーを淹れている。理由は、早朝のアルバイトを始めたからである。当初は、ライターとしての仕事が減ってしまったために、少しでも収入を補おうとアルバイトを探していた。ライターを辞めるつもりは毛頭ないから、できるだけ本業に影響がない時間帯がいいだろうと、早朝出勤のアルバイトに決めたのだった。早朝アルバイトに初めて出勤するとき