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#ロシア

日本でも徴兵制?

日本でも徴兵制?

イギリスやドイツで徴兵制の復活の話が出て、ネット世論にも変化が見られる。

➀X(旧twitter)

私はXの政治界隈の人達と交流があるが、彼らに対して疑念を持っている。彼らは国防に熱心なのであるが、何故、徴兵制の導入を主張しないのだろうか。

Xの政治界隈は、年齢的には若い人は少ない印象であるが、彼らのフォロワーには若い人達がいるようなので、フォロワーに配慮している面もあるかもしれない。また、

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ウクライナ戦争の教訓

ウクライナ戦争の教訓

まだウクライナ戦争は終結したわけではないが、現在の状況で考えられることを書いてみた。

➀アメリカはあてにならない

バイデン大統領は戦争の勃発時にロシアと直接戦うと、第3次世界大戦になるから直接は戦わないという趣旨の発言をした。アメリカは核保有国とは直接戦わない。日米安保条約が存在しても、核保有国に日本が攻撃された場合、日本は単独で立ち向かわないといけなくなりそうだ。

 ②通常兵器の増強は抑止

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東側陣営の復活

東側陣営の復活

 ロシアと北朝鮮との軍事的な協力が波紋をよんでいる。東側陣営が復活しているのであるが、西側は使われるのに、東側とという呼称が使われないのは、何故だろうか。

①東側の復活を認めたくない。

1991年のソ連の崩壊で、超大国はアメリカだけになった。しかし、2010年、GDPで中国がアメリカにつぐ規模になると、状況が変わる。
中国は傲慢になり、日本もアメリカも中国を警戒するようになった。

 ロシアも

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宗教論➀(付録ウクライナ戦争とキリスト教)

宗教論➀(付録ウクライナ戦争とキリスト教)

1回目はキリスト教について

➀ニーチェは「大工のイエス、漁夫のペトロ、天幕造りのパウロ」などと侮辱している。

マリアが処女だったというのは単なる神聖視のための創作ではなく、イエスの実父はマリアの夫ではなかったという解釈が可能である。イエスは素朴な生まれだったが、実父は偉い人で、あのようなオリジナルな教えを説くことが出来たのかもしれない。

➁イエスという名前

ヨセフスの『ユダヤ戦記』にイエス

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アフリカ①

アフリカ①

ニジェールは民政に移行した後、平和的に政権が交代しようとしていたが、軍のクーデターが発生してしまった。

➀ソンガイ帝国

ニジェールは、ソンガイ族の国で、ソンガイ帝国といえば、黒人の最大の帝国だった。

マリ帝国も、大きく、黄金の帝国と言われたが、ソンガイ帝国はそのマリ帝国の支配から脱して形成された。ソンガイの武将ソンニ・アリ(在位1464年〜1492年)が初代王となり、基礎を築いた。そして、そ

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ネットウヨについて

ネットウヨについて

私はTwitterでネットウヨと交流があるが、noteで彼らの悪口を書くのはフェアでないかもしれない。ただ交流があることで見えてきたものがあるので、あえて書こうと思う。

①アメリカを批判しない

彼らは日本の周辺諸国の批判は絶えずしているのに、なぜかアメリカの悪口は言わない。今回、自民党がLGBT法案の提出を決めたことで、自民党の悪口を言う人は見受けられたが、自民党に圧力をかけたアメリカには批判

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ロシア東欧はヨーロッパの東南アジア

ロシア東欧はヨーロッパの東南アジア

➀『文明の生態史観』

梅棹忠夫は、西欧と東欧の関係と東アジア(東北アジア)と東南アジアの関係との間に共通のものを見出している。おそらくこの比較は正しい。ただ梅棹は日本を特別視し過ぎているきらいがあり、その点には同意できないが。

梅棹氏の図にある日本のところを東アジア(東北アジア)に書換えれば、この図は合っている。

➁ では、ロシア東欧がヨーロッパの東南アジアだとすると、対応する国はそれぞれど

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西ヨーロッパ=東アジア 

西ヨーロッパ=東アジア 

前にロシア東欧はヨーロッパの東南アジアという文章を書いたので、今回は東アジア(東北アジア、外務省の分類だと北東アジア)と西欧の比較を書いておきたい。

①中国は東アジアのギリシャ、ローマ

 中国は、この地域の基層文化を創造したから、ギリシャ、ローマに該当する。これには異論はないだろう。ギリシャの哲学者に当たるのが中国の諸子百家で、ローマ帝国に当たるのが漢である。

②韓国、朝鮮は東アジアのアイル

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民主主義vs権威主義ではない

民主主義vs権威主義ではない

現在、国際社会で起きているのは民主主義vs権威主義ではない。またハチントンが唱えたような地域ごとの異なった文明の問題でもない。

① 

1942年、当時の代表的思想家、文学者、歴史家、美術評論家などが一堂に会した座談会のテーマは近代の超克であった。すでに太平洋戦争は勃発していた。この座談会で小林秀雄は「ニーチェを読んでいると、近代に衝突しないわけにはいかない。これを避けて通ることはできない」と語

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平成3年(1991年)

平成3年(1991年)

この年も後に大きな影響をもたらす出来事が発生した。

①ソ連解体

超大国であり、世界最初の共産主義国家だったソビエト連邦が、この年、解体した。ただ当時の人々には意外な印象はなかったであろう。解体の2年前の1989年に、東欧の共産主義諸国が次々と1党独裁を放棄し民主化されていたし、1年前の1990年にドイツが統一されていたからだ。ロシアが再び、西側諸国にとって現実的な脅威となったのは、日本の年号で

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 ロシアについて

 ロシアについて

①ヨーロッパなのか、アジアなのか

「チェーホフの芝居は不思議だ。日本で見ると、ヨーロッパの話だが、ヨーロッパで見ると、アジアの話だ。」
私は、チェーホフの戯曲を本で読んだに過ぎないが、アジアの話という印象はなかった。
EUの人達は、ロシアをヨーロッパ外の勢力だという言い方をする。マルクスがロシアを「あれはモンゴルだ」と言っていたという逸話も遺されている。
アジアからはヨーロッパに見えるが、ヨーロ

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インド太平洋について

インド太平洋について

インド太平洋は、安倍元首相が提唱したわけだが、私はインド太平洋という枠組みについては疑問に思っている。

 ①NATOにユーロ大西洋パートナーシップ理事会という機関があり、協力するために話し合いの場を設けている。メンバーにはロシアもベラルーシも含まれており、ウクライナ戦争には役に立っていない。この機関は、ソ連が解体した1991年に設立され、その頃は、ロシアはエリツィン大統領で協力的だったが、現在は

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インドについて

インドについて

 ①独創性

 私は一時期、図書館学の勉強をしていたことがあるが、インドの本の分類法を知って驚きを隠せなかった。日本の分類は米国の十進分類法の応用、日本化でしかないのだが、インドのものは米国の分類とはまるで異なり、非常に独創性に富んだものであった。それはコロン分類法という呼称を持ち、数字と記号とアルファベットからなっていて、一緒に勉強していた学生から「まるで数学みたいだ。」という声が出たほどだ。

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