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#エッセイ

「非日常の幸せ」は目玉焼きで言ったらソースかも

「非日常の幸せ」は目玉焼きで言ったらソースかも

「20代で得た知見」という本の中で、大好きな言葉がある。

「幸せって大きく分けて二種類あると思う。ひとつは日常に帰ってくるための非日常の幸せ。もうひとつは、非日常に行くための日常の幸せで」

「日常の幸せ」とは、日々の中で気づく幸せ。朝のコーヒーが体に染み渡って「おいしいなぁ」と思ったり、猫がスヤスヤ寝ている姿を見て「ふふふ」と笑顔になってしまったり。

「非日常の幸せ」とは、日常から飛び出して

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7日間 「スマホでSNSみない」で何を得た?

7日間 「スマホでSNSみない」で何を得た?

「スマホでSNSを見ない」チャレンジが1週間経っていた。そこで感じたことのメモ。

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仕事が早く終わるようになった。たまたまそういう1週間だったというわけではなく、通常通りに密度だったんだけど、やたら早く終わった印象。

スマホで、という縛りだったがデスクでも気がつけばSNSにはアクセスしなくなってる日があった。仕事早く終わったしのぞいて見る、くらい。一日中見てないのにbufferでオンラ

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男友達と付き合って結婚した、その後の話

男友達と付き合って結婚した、その後の話

こんにちは、みつまめです。

今回、初めて企画に参加してみようと思います。
参加するのは、恵子さんの初企画。 #大好きな家族 です。

恵子さんの記事はこちら

何故企画に参加したいと思ったか先週こんな記事をアップしたところ、ビックリするくらいのアクセスがありまして。

普段の記事の3倍、アクセスが伸びています。
伸びる速度が尋常じゃないし、1週間たった今でもいまだにスキを頂きます。
どっか晒され

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[再掲] 誰も君のことなんか見ていない。

[再掲] 誰も君のことなんか見ていない。

ふとした時にフォロワーから昔のサイト見れないんですか?と問い合わせがきて、覗くと契約切れてる。なんてことが年に何度かあるので過去記事をこちらで再掲アーカイブしていきます。

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夏の尻尾が見えてきた。夜風が涼しく気持ちのよい睡眠が過ごせるこの季節。
ふと、この言葉を思い出す。

「誰も君のことなんか見ていない。」

これは僕が今の自分たる原点でもある気付きだ。今日は学生の皆へ届けるブログにし

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人の気持ちはわからない。
それはとても自由なこと │ 雨でも晴れでも「繊細さん」#2

人の気持ちはわからない。 それはとても自由なこと │ 雨でも晴れでも「繊細さん」#2

相談業を通して学んだことはたくさんあるのですが、特に知って良かったのは、「人の気持ちはわからない」ということです。

繊細さん向けのカウンセリングを始めた頃、「相手の気持ちがわかるから、それがしんどい」とご相談いただくことがありました。

「上司がこう答えてほしいって思ってるのがわかるから、意見を言いづらい」
「友達がこう思ってるだろうなってわかるから、しんどい」
などです。

たしかに繊細さんは

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どん底の新卒から、自分を好きになるまでの3年間。大切にしてきた5つのこと。

どん底の新卒から、自分を好きになるまでの3年間。大切にしてきた5つのこと。

先週、働いている会社の学生インターン生の卒業式があった。

3年前のその日を思い出して、なんだか感慨深い気持ちになる。

わたしは3年前、彼らと同じようにこの会社をインターン生として卒業し、社会に出た。

まさかその数年後に社員として、またこの会社に戻ってくるなんて想像もしていなかったから、人生何があるかわからない。

卒業式では、担当しているチームの卒業生に、手紙を読んだ。読みながら、わたしの頭

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夢は諦めてもいい。死ぬことすらできなかった自分へ

夢は諦めてもいい。死ぬことすらできなかった自分へ

死ぬことすらできなかった僕は、骨が弱く、折れやすい身体で生まれました。
骨形成不全症という、2万人に1人の割合で発症する病気です。
これまでに骨折は20回以上。手術も10回以上は受けました。

幼稚園から小学校低学年の頃まではなんとか歩けました。
でも、小学校4年生になった頃から、車いすを使うようになりました。

歩きたい。みんなと一緒に走りたい。
そう思い続けて高校生になった僕は、休学し、自分の

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来年、死んでしまうらしい祖父へ。

来年、死んでしまうらしい祖父へ。

御歳95歳になる祖父は、来年にはもう死んでしまうらしい。



祖父はその日、みかん畑にいた。

「もう歳にはかなわんわ、腰が痛くて、痛くて...」

祖父は顔をしかめて私に言う。苦しそうな声だ。
私は、なんとも言えない顔で祖父を見つめ返す。

「早う、上のほうのみかんを切らんとな、来年、上手に実らんのやわ」

祖父はそう言うと、長バサミを両手に、生い茂る葉をかき分けてにみかんを切り落とす。ぼと

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休職→転職を経験して気づいた「仕事ってしょーもない」という、最も大事なこと(自己紹介)

休職→転職を経験して気づいた「仕事ってしょーもない」という、最も大事なこと(自己紹介)

こんにちは、カタカナと申します。

記事を書いて10本目くらいになるのですが、ここで改めて自己紹介を詳しくしたいと思います。生い立ちや、仕事など。

起承転結もない割に長文となってしまいました。一つ、端的にお伝えしたいことがあるとすれば、仕事や生きる営みというものは、しょーもないものであるということです。そしてそれは決して、「私たち自身がしょーもない人間」ということを意味しない、ということです。

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「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください

「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください

トップの写真は「いま実家の神戸にいるよ、母のお見舞い行ってくる」と、わたしが東京にいる友人に送ったものだ。

返ってきたのは。

「眉毛は?」

の一言である。

眉毛がない。うっすらとあるけど、いつものように描いてないし、髪と同じ色にあわせてない。つまりはすっぴん。東京では考えられない。

いいよね、慣れ親しんだ田舎の地元って。こうやって気軽に外出できるし、メイクする手間もないし。楽だわ。ここで

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感情は、消えない。鈍感なふりを続けないで。

感情は、消えない。鈍感なふりを続けないで。

 どこかで感じた感情は、いつかそれを消化する必要がある。例えそれが職場であげたかったはずの怒声だったとしても、恋人の前で流したかったはずの涙だったとしても。私たちはいつでも、強固に顔面に張り付けた社会的な仮面を守るために、その場や状況に応じた感情以外見せないよう無意識のうちに努力している。だれもが、上司の前でいきなり起こり出したり泣き出したりしないよう普段は気をつかっているし、恋人の前でも常に甘え

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天使と悪魔

天使と悪魔

なんだか朝から気分が乗らない。ああ、この周期がまたやってきてしまった。朝日を浴びても、散歩をしても、この気分は優れないまま。原因不明だから、もうどうしようもない。手の施しようがないとはまさにこのことだ。

月に何度か低調になってしまう日があって、こんな日は生きることすらめんどくさい。なにもしたくないし、誰とも会いたくない。寝ているだけで時間が進んでほしいし、もしくは元気になれるなにかが目の前にあら

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4年間続けた自分探しに、飽きてきた

4年間続けた自分探しに、飽きてきた

社会人になって5年目。来る日も来る日も、自分探しをせざるを得なかった。

心地いい場所が見つからなくて、行動しては休憩し、サナギのように殻にこもっては答えの出ないモヤモヤとひたすら戦い続けてきました。

まるで就活生のように、恥じらいもなく適職診断や性格診断をやり尽くし、本を読んだり海外に行ったり、友達に話したり、こうしてnoteにも毎日書き続けた。自分自身の小さな心の変化や小さな行動に対しても、

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まとわりつく影

まとわりつく影

老若男女全く問わず、私には「美しい」と思う人達がいる。
私が持ち合わせていないその「美しさ」が垣間見えた時、私はただ息を潜めて必死にそれを目で追うしかない。

「美しさ」といったら、人は何を連想するだろう。
自信だろうか。
明るさだろうか。
艶めきだろうか。
輝きだろうか。

それらは確かに美しい。
生き生きと輝く人は確かに美しい。
しかし、私が吸い込まれる「美しさ」は、いつもその逆の性質をもって

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