幻冬舎 電子書籍

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出版社の幻冬舎・電子書籍部門アカウントです。 小説、エッセイなど文芸作品から、実用書やビジネス書まで、幅広い本の試し読み記事やオリジナルコンテンツ、そのほか幻冬舎にまつわる様々なことを発信していきます!

マガジン

  • 神の手(上) │ 久坂部羊

    21歳の末期がん患者・古林章太郎の激痛を取り除くため外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だが章太郎の母・康代はそれを告発した。殺人か過失致死か。状況は限りなく不利だったが謎の圧力で白川は不起訴に。背後に蠢く安楽死法制化の画策と世論誘導。マスコミを使って阻止を図る康代。白川は困惑しつつも激流に呑み込まれていく。

  • 鍵の掛かった男 │ 有栖川有栖

    中之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。だが同ホテルが定宿の作家・影浦浪子は疑問を持った。彼はスイートに5年住み周囲に愛され2億円預金があった。影浦は死の謎の解明を推理作家の有栖川有栖と友人の火村英生に依頼。が調査は難航。彼の人生の闇で鍵の掛かった状態だった。梨田とは誰か?他殺なら犯人は>驚愕の悲劇的結末!

  • 有頂天家族 | 森見登美彦

    登美彦氏史上、これまでになく毛深く、波乱万丈。(登美彦氏談) 「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

  • あなたへ │ 森沢明夫

    刑務所の作業技官の倉島は、亡くなった妻から手紙を受け取る。妻の故郷にもう一通手紙があることを知った倉島は、妻の想いを探る旅に出る。夫婦の深い愛情と絆を綴った、心温まる感涙小説。

  • ZERO(上) | 麻生幾

    【電子限定特典】電子書籍化を記念し、オリジナル短編を収録! 一九四七年の誕生以来、存在自体が国家機密という厚いベールに包まれた全国公安警察の頂点〈ZERO〉。だがその極秘組織もその巨大さゆえ時代に適合できなくなっていた。そんな時、警視庁公安部外事二課で中国を監視してきたウラの捜査官・峰岸智之は中国大使館による大掛かりな諜報活動事件の端緒を掴むが……。日本スパイ小説の大収穫! 収録短編タイトル:「呪縛する瞳 ~ 所轄署員 峰岸智之」

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【ついに後夜祭!】幻冬舎の電子書籍まつり最後の2週間 #電本フェス 後夜祭

いよいよ今年も、幻冬舎 電子書籍が送る超大型キャンペーン #電本フェス がスタートしました! #電本フェス は、日ごろお世話になっている読者の皆様へ感謝の気持ちを込め、幻冬舎が開催する年に2回の電子書籍のお祭りです。 幻冬舎から出ているほぼすべての電子書籍が対象で、今回はなんと、、! 5,000作品以上が対象になっています。 前夜祭 1/26(金) ~ 2/8(木)1,200作品以上 本 祭 2/2(金)   ~ 2/22(木)2,500作品以上 後夜祭 2/16(金)

    • 神の手(上) #3

      1 二十一歳の安楽死末期がん患者の病室には、特有のにおいが漂っている。 死臭を先取りしたような、甘酸っぱく、饐えたにおい。それは、全身に広がったがん細胞からにじみ出る独特の臭気である。若い患者のそれは、旺盛な身体の代謝や髪の汗と混じり、ことさら濃密になる。 古林章太郎。二十一歳、肛門がん、末期。 部屋の明かりを常夜灯だけにしているのは、本人がそう望んだからだ。彼には蛍光灯の光さえ、耐えがたいようだった。 主治医の白川泰生は、ベッドの傍らに立ち、じっと章太郎を見おろして

      • 鍵の掛かった男 #2

        2 「お待ちしておりました」一礼して「当ホテル支配人の桂木鷹史です」 見たところ三十歳前後。古いホテルだということで錯覚してしまったのか、こんなに若いとは思っていなかった。経営手腕がどれほどのものか知らないが、色白でおっとりとした若殿風である。 「梨田稔さんの件を調べるために伺いました。ご迷惑にはならないように気をつけますので、ご協力をお願いします」 新入社員の飛び込みセールスよりぎこちない頼み方だったが、若い支配人は畏まって一礼する。 「お世話になります。私以下従

        • 有頂天家族 #4

          言うなれば自分のやったことを対岸の火事だと思っていたのだが、対岸へ火をつけたのは自分だ。四条通を駆け抜けながらわくわくした。 武者震いを鎮めるために、「朱硝子」にもぐりこむことに決めた。「朱硝子」は寺町三条の地下にある店で、我々の眷属がしきりに出入りする。昼は喫茶店であり、夜は酒場にもなる。 寺町通はすでに大方の店舗がシャッターを下ろして、行き来する人もまばらであった。大声で喋る酔っぱらいの声がひっそりとした空気を震わせていた。 べたべたと謎めいたビラが貼ってある狭い階

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        • 神の手(上) │ 久坂部羊
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        • ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 │ 桜井識子
          幻冬舎 電子書籍

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          神の手(上) #2

          「少し落ち着かれたようですね」 頭上の声に促されるように、随行員たちは佐渡原の衣服を整える。仰向けにされたあと、佐渡原は身ぶりで座らせるように指示をした。 「先生。ご気分はいかがですか」 私設秘書が佐渡原の額から汗を拭いながら訊ねた。陶器のように冷え切っていた皮膚に、温もりがもどり、佐渡原は表情を緩めた。 「ゆっくり深呼吸をしてください。慌てないで」 言われた通り、ゴムマスクを当てた口で大きく息を吸い込む。途中で咳き込むが、優しく背中をさすられて落ち着く。 「……

          神の手(上) #2

          あなたへ #5

          森沢明夫さんによる『あなたへ』は夫婦の深い愛情と絆を綴った、心温まる感涙小説です。刑務所の作業技官の倉島は、亡くなった妻から手紙を受け取る。妻の故郷にもう一通手紙があることを知った倉島は、妻の想いを探る旅に出る。 ◇  ◇  ◇ 冷たく、鋭利な月の下、土の匂いのする夏の夜風が吹いた。 並木道の樹々たちが、さらさらと心地よい音を奏でる。 足元から立ちのぼる夏の虫たちの恋歌。 歩きながら田宮は、自分と美和との近い将来を思い描いた。きっと、あと二~三年もしたら、この並木道

          鍵の掛かった男 #1

          第一章 ある島民の死1 私は繁岡とは反対に向かい、北浜一丁目の交差点に出る。東南角は大阪証券取引所のビルだ。二〇〇四年に高層化のために建て替えられる際、湾曲した特徴のある正面ドーム部分はいったん解体・保存された後、再び新しいビルに再利用された。近年、よく行なわれる手法だ。 明治初期に近代大阪の経済の礎を築いたとされる五代友厚の銅像の横を過ぎ、信号を渡るとすぐに難波橋。こちらは橋の袂の四ヵ所に据えられたライオンの像がシンボルだ。橋を半ばまで渡れば、そこが中之島である。ひしゃ

          鍵の掛かった男 #1

          有頂天家族 #3

          東山丸太町、熊野神社西の町内に玉垣で囲われた「魔王杉」という古木がある。 そんな名がついたのは、古来その木の股が天狗の腰かけとして広く活用されてきたからである。天狗の休憩所として一般に屋上が使われる時代になっても、その古くからある魔王杉は変わらずに親しまれ、京都在住の多くの天狗が小粋な休憩所として足を休めたり珈琲を飲んだり連れの乙女と睦言を交わしたりした。赤玉先生もその例に漏れない。先生はしばしばその杉を足場にした。まだ出町柳へ追い落とされる前であり、先生は如意ヶ嶽で己の縄

          有頂天家族 #3

          神の手(上) #1

          ◆プロローグ――一九九×年二月。 ロンドン、ヒースロー空港を予定通りに飛び立った日本航空402便は、順調にウラル山脈を過ぎ、シベリア上空にかかろうとしていた。 自由共和党(自共党)の元総裁、佐渡原一勝は、ファーストクラスの窓側席から雪に覆われた大地を見下ろし、ロンドンの会議で持ち出された幾多の話題を思い返していた。 今回の会議は、“鋼の女”と称されたイギリスのスカーレット・ミッチェル元首相の肝煎りで催された“同窓会サミット”なる集まりだった。出席者は佐渡原のほか、アメリ

          神の手(上) #1

          ZERO〈上〉 #5

          ──アイツなのか? 峰岸が注目した三人のうちの一人だった。諜報容疑性を持つとすれば、自称“台湾人”のこの男がまず一番怪しい。 「でも、隣がプレイに行っちゃったら、オレたちは外に出られないよな?」 隣の男についての行動形態を確認しようとして遠まわしに尋ねた。 この店にその筋のマニアたちが集まるのは、ボンデージファッションの女の子を見るためでも、いかがわしいショーを見学するためだけでもないことを事前に調べ上げていた。ホステスとの直接交渉さえ成立すれば、外に連れ出してSMプ

          ZERO〈上〉 #5

          あなたへ #4

          森沢明夫さんによる『あなたへ』は夫婦の深い愛情と絆を綴った、心温まる感涙小説です。刑務所の作業技官の倉島は、亡くなった妻から手紙を受け取る。妻の故郷にもう一通手紙があることを知った倉島は、妻の想いを探る旅に出る。 ◇  ◇  ◇ 東京駅から約一時間半――。 街というよりは、町……いや、むしろ田舎という単語の方がしっくりくるような郊外の駅に降り立った田宮佑司は、ホームの上でひとり深呼吸をした。 一週間ぶりに吸い込んだ地元の夜気には、馥郁とした香ばしい土の匂いがたっぷり含

          ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 #5

          生まれ持った霊能力に加えて修行により霊格を上げ、神様とおはなしができるようになった桜井識子さん。神社仏閣で神様や仏様と話したことをブログや本で紹介し、その衝撃の内容と親しみやすい語り口が多くの支持を得ています。本書は桜井識子さん流の『ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法』。歳時記とは1年の季節ごとの行事について解説した書物のことです。 ◇  ◇  ◇ 縁起物は年が明けてから飾るとよい私は毎年、初詣に行った時に神社で熊手を買っています。 読者の皆様の中には「縁起物で来

          ごりやく歳時記 福運を招く12か月の作法 #5

          有頂天家族 #2

          第一章 納涼床の女神ある引退した天狗が、出町商店街の北にあるアパート「コーポ桝形」に住んでいた。 外出はめったにしない。商店街で買いこんできた具材を手当たり次第に放りこんだ薄気味悪い粥を煮て、延々と命をつないでいた。おそろしく歳をとっている。古今無双の風呂嫌いだが、鯣のように乾いた肌をこすっても、どうせ垢すら出ないのである。プライドは秋空のように高く、そのくせ何一つ自分ではできない。往年は国家の命運を好き放題に歪め得たと自賛する神通力も、もはや失われて久しい。性欲は旺盛であ

          有頂天家族 #2

          亡くなった人が、あなたに知ってほしい40の真実 #5

          10万部突破のベストセラー『亡くなった人と話しませんか』の著者、第二弾!幼い頃から、普通の人にはみえないものがみえるなど、不思議な力をもっていた著者のサトミさんは、スピリチュアルテラーとして、亡くなった人の言葉を相談者に届ける活動をしています。最も「してはいけないこと」は、亡くなった人への後悔です。 ◇  ◇  ◇ 真実7 亡くなった人への後悔は、してはいけない生きている時間を無駄にしてはいけない Cさんは、人生の節目にご相談にこられる方の一人です。10年ほど前に実家の

          亡くなった人が、あなたに知ってほしい40の真実 #5

          ZERO〈上〉 #4

          「いらっしゃい」 重いドアを開くと、薄暗い世界の中で予想に反して野太い声が峰岸たちを迎えた。足を踏み入れた、すぐ右側に、胸の高さほどの小さなカウンターがある。突然その奥から、脂ぎった男が顔を上げた。 脂ぎった男は、峰岸たちのコートを預かりながら、狡猾そうな目で後藤の全身を舐めた。 「ご一緒で?」 「頼む」 「では、お二人分で二万円頂戴いたします」 ビート板のような面の中に太い眉毛が貼りついた男はニコリともしなかった。峰岸は黒いビニールの財布から最後の札を取り出した

          ZERO〈上〉 #4

          あなたへ #3

          森沢明夫さんによる『あなたへ』は夫婦の深い愛情と絆を綴った、心温まる感涙小説です。刑務所の作業技官の倉島は、亡くなった妻から手紙を受け取る。妻の故郷にもう一通手紙があることを知った倉島は、妻の想いを探る旅に出る。 ◇  ◇  ◇ あの教室から見えていた窓の向こうは、薄暗く、白濁した世界だった。外は叩き付けるような豪雨で、時折、激しい雷鳴とともに稲妻が閃光を放っていた。 誰もいない教室の真ん中で、杉野のネクタイを直す素振りをする女子生徒がひとり。十代のあどけない顔の裏側か