松倉早星(Nue inc・Ku-ko inc代表)

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松倉早星(Nue inc・Ku-ko inc代表)

Nue inc / Ku-ko inc 代表取締役 / コンセプトデザイン / プランナー / 二児と3匹の猫の父 / 仕事の説明がとても難しい仕事 / https://bento.me/sbr

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  • 🍺ビールに代わる日記🍺

    プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:最低週1回(月4本更新〜) 対象:幅広く!アイデアを考える仕事の人や経営者やクリエイティブ業界で働く方

  • Nue inc 週報

    Nue incの週報です。まだたった一人の会社で寂しい思いをしてるのでこちらで共有できることをお伝えしていこうと思います。

  • 誰のためのものでもない日記

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    各SETREの支配人がホテルを良くするため、現場で日々奮闘していることを綴っていきます。>>>SETRE HP:https://hotelsetre.com

  • あたらしいまいにちノート

    まいにちのあんなこと、こんなこと。

最近の記事

言葉以前の世界

北海道に住んでいた小学生の頃、友達のおばあちゃんは純血のアイヌの最後の世代だと言っていた。当時の記憶の時点ですでに90歳を超えているような仙人みたいな風貌で、よくその友達とは遊んでいたので話をした。 全ての山や川や平野には、生き物の形を借りた神様がいるんだよ。 そんな話に耳を傾けて当たり前の教養のように刷り込まれている。自社仏閣というものは極端に北海道には少なく、言葉にこそ強く表出しないがアニミズム的な価値観の気配が色濃かったんだなと地元を離れて思う。 僕らがよく遊びに行

    • 相談できる上司がいない方へ

      こういうとき、どうしていますか? どうやって乗り越えましたか? というような相談DMが定期的に届く。 講演会終わりでも各々が抱えている課題の相談を受ける。 わりとみんなこぞって20-30台前半くらいの人たち。 そこでふと、松倉は思ったことがある。 相談できる上司がいないのかも!?83年生まれの徹夜当たり前の20代を過ごした世代からすると、自分だけが徹夜をしていたのではなくて同じ戦いに上司もいたのだ。深夜3時とかに、愚痴でもない、こういう時どうしてるんすか?みたいな会話の機会

      • ブランニュー○○

        高知に社員旅行にいった。 抜けた前歯の入れ歯ができた。 伝えたいことが渋滞している。 高知はまたどこかで語るとして、前歯の話をしよう。 前歯なし生活1ヶ月ほど。なくなった違和感からの前歯がない慣れを経て、10月10日銭湯の日に前歯が届いた。あったはずの前歯が戻ってきたのに違和感がすごい。ブランニュー前歯。 普段あるものがない。 この体験はかなり学びがあった。 なくてもいけるという感覚と社会的にあったほうがいいという意見や前歯がない状態でボサボサの髪を散髪してもらっている時

        • 【全文公開記事】今日も、生きる。

          雨音で目が覚める。 昨夜は22時には就寝し、ぐっすり眠りほうけた。 渋谷でトークイベントを行い、4500円のカプセルホテルで就寝。 朝6時に起きて、7時台の新幹線で京都へ舞い戻り、我らがスタジオのコンコン5周年にギリギリセーフ。酒を飲み、そこでもトークをし、テントサウナに入り、イベント中に昼寝をし、クロージング後、大宮の飲み屋で旧友らと酒を飲み交わし、そこでも眠り、起きてスナックに移動し、2時半までお坊さんたちとカラオケ合戦。ボロボロの体で家につき、そのまま気絶するように就寝

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          最初のアイデア

          ボーッと東京に向かう新幹線で仕事の資料も開くわけにいかず電波も弱く諦めて無心でいた。 この前の飲み会で「なんでプランナーになったんですか?」と純粋無垢に聞かれたことを思い出した。 その時は、社会人成り立てで生存戦略的にデジタルに強いプランナーを選んだと伝えたが、思い返すとアイデアを考える楽しさや喜びを感じたのはもっと前だなと思った。 立命館大学への推薦が約束されてる付属校。 窓を開けると隣の牧場の牛糞の香りが流れ込む北海道の校舎。放課後残って学祭の出し物の議論が白熱してい

          知らないことは面白い。失敗は面白い。

          実は三連休だった先週。月曜日の朝、ふと気づいて「新しいことしよう」とノソノソ起き上がる。200回続けたポッドキャストの次は、映像やってみるといっていたのだが、すでに宣言より数ヶ月経っている。ダサい!俺ダサい!と思ってアトリエで映像を撮影しようと移動する。 現地について撮影の難しさを痛感する。 いつも映像チームに依頼していた身としては、ものすごいみんな準備してくれているのだ。本当ありがとう。やってみてわかることしか、この世界にはない!とすら思った。 まず、長く映像回すとそこ

          知らないことは面白い。失敗は面白い。

          これって誰か見てるのかな?

          これって誰か見てるのかな?

          たぶん世界一簡単な早起きの方法

          ビール課金読者以外にも端的に方法を伝えておいた方がいいので先に言う。 もうこれだけ。そのメリットとか、これやったらいいより良いはビール課金読者のみに配信。なんというか、めっちゃ調子いい。

          たぶん世界一簡単な早起きの方法

          僕らは対話をし続ける。おそらく、死ぬまで永遠に。

          「対話」という言葉は割と日常によく出てくる。 「コミュニケーション」というカタカナの方が頻度は高いだろう。 日常に溢れる当たり前の行為にも関わらず、この行為を軽視しがちだ。 今日はそんな対話の話。 slackやメッセンジャー、メールが僕らの対話を加速させた。 人が受け止め切れる以上の物量が日々投げかけられ、昔でいう集中してるのに肩叩かれるような集中の阻害が生まれている。そんなことにも慣れてくると脳みそは学習し、ただ言葉を情報として受け取り既読にしていく。 人間の脳みそはつ

          僕らは対話をし続ける。おそらく、死ぬまで永遠に。

          【全文公開記事】他人に左右されない時間管理

          もうこの1年くらい大変だった。仕事が忙しくなることはいいことだが、もはや自分のペースではなく目の前に起きることをやっつけてくしか前に進まない状態が続いていた。結果、前期は弊社でも最高売上を記録したのだが、この状態が長く続くことは松倉の死を意味する。 僕がデスマーチだと会社もデスマーチになる。 期末と期初の間を縫って、まずは自分自身の課題改善に動いていた。 テーマは「自分のペースを死ぬ気で守れ」だ。僕自身や会社に期待されていることが他人ペースだと完璧なものができない。何かを変

          【全文公開記事】他人に左右されない時間管理

          時間を知るつもりが、あなたは時間を盗まれている

          おはよう。今こちらは朝の7時。 ふとどこかのタイミングで朝型生活に切り替わりつつある松倉です。 今日は腕時計の話。 今までスマートウォッチを使ってたり使わなかったりの暮らしをしていたんですが数年前から(サムネイル画像は違うが)、チープカシオを使っている。 値段にすると3000-5000円くらい。 なんでチープカシオになったのかは明確に覚えていて銭湯のサウナ砂時計ベテランに使われている問題と12分時計のスタート時間覚えられない問題の二つが勃発。週に3回は銭湯に行く暮らしで小

          時間を知るつもりが、あなたは時間を盗まれている

          お前は死なない。大丈夫。

          「おぉ、まつくらぁ、よく来たなー」と恩師の70歳バースデーパーティー。 20年前、僕の人生を決定づけた後藤繁雄先生の誕生日だ。周りは錚々たるメンツ。70歳になったけれど、逆に10歳くらい若返ってるように見える。 怪物みたいな老人に仕上がっている。強い強い。 19、20歳の松倉は焦っていた。 周りはまだ何者でもない人たちで溢れ、そのまま何者でもない人として社会に吐き出されていく未来を想像して不安が優っていた。失礼な話だが、僕にはキャンパスライフを謳歌する学生たちが、取り過去の

          お前は死なない。大丈夫。

          他人の期待に応える必要なんてない

          なぜか連続して村田沙耶香さんの「コンビニ人間」と大人計画の「ふくすけ2024」をみた。小説と舞台。ジャンルが違うようで偶然だが、自分を含む多くの人々が作る抑圧された社会の中で生きる人間の話だった。 「コンビニ人間」の主人公は、他の人とは少しズレたまま、そのズレを補正できずに生きてきた大学生がコンビニのバイトに出会い、店員という役割を演じている時だけは、社会の一部として生きていけている実感があり、38歳までバイトを続けながらも地震ではなく周囲のライフステージの違いでまた異端視

          他人の期待に応える必要なんてない

          【全文公開記事】プロジェクトはどうつくられているのか?

          気がつけば8月も半ば。月初の全文公開記事が遅れ倒しました。 7月末に渋谷サクラステージの「404 Not Found」が開業しました。 1,2年ほどの仕込み期間を経て無事に開業。 全てが完璧にできたかというより、熟練のカテゴリ違いのプレイヤーたちが集まり、独自の作り方でつくったというのが正しい。 最近、至る所で「どうやってプロジェクトを作っているのか」というHOW DO YOU MAKE IT?という問いが多いのでもうイベントにしでもした方がいいかもしれない。 今回は、

          【全文公開記事】プロジェクトはどうつくられているのか?

          どうしようもない時間の貴重さ

          目を覚ますたびに今どこにいるんだ? 今日は何があるんだ?とスマホを覗く日々。 8月に入れば少しは落ち着くかな。 ホテルで銀行振込処理をしながら、どこにいても仕事ができてしまう時代を呪う。 仕事柄、やたら電波のない場所や移動中の時にオンラインに繋がりようがなくお手上げになる瞬間が好きだ。文明の敗北。物理的にどうしようもない状態は、偶然生まれた小休止スポット。 これはどうしようもない。森でも海でも湖でも眺めますか。と割り切って過ごす時間は人間本来のあり方を思い出させてくれる。

          どうしようもない時間の貴重さ

          続けることは、その人の美学なんだな

          滋賀やら丹後やら渋谷を行き来し、その現場現場で仲間たちと何かを作る。バタバタと東京からの終電新幹線に飛び乗って真っ黒な風景を眺めながら心の中で一人ずつ思い出す。 そんなことをしていると、ある共通項が見えてくる。 誰も彼もが「ずっとその行為を続けている」ということ。 諦めず、折れず、いや折れてもまた補強してるんだろうな、僕らの見えないところで。それでもその道をぶらさず歩いてきてる人たちだらけだ。 別にジョブチェンジが悪いとは一切思わない。 むしろ、周りにいる仲間たちは、これ

          続けることは、その人の美学なんだな