よさく

心の中で会話しちゃう社会人7年目。くすりとするか、ほっこりするか、じっくり考えちゃう文…

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心の中で会話しちゃう社会人7年目。くすりとするか、ほっこりするか、じっくり考えちゃう文章を書きたい。ラッコと杏仁豆腐が好き🦦 ★ 「はたらいて笑顔になれた瞬間」コンテスト入賞 🎧Podcast→https://lit.link/yosaku

マガジン

  • パンみみ日記

    日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。

  • 心の名文図書室

    読んだ本の中で印象に残った文章を保存します。プチ感想もご一緒に。

  • 文フリ初陣日記

    試行錯誤しながら文学フリマ東京38(5/19)に初出店する日記。本作りやブース作りにアワアワしながら、ずんどこ乗り越えていくプロセスと揺れる感情をお届け。

  • 文学フリマ試し読み

    「はじめての北国暮らしは掘りごたつ付きワンルーム」の試し読みです。※製本版では一部加筆修正しています。

  • 考えちゃう系

    あなたをふと考えさせたい文章です。

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仕事のためにチームでいたんじゃなくて、チームでいるために仕事をしていた

この春で、社会人5年目になる。まだまだ心持ちは若手でいたけれど、気づいたら後輩が増えていた。 職場で後輩から、仕事の質問や相談されることも日常的になってきた。 その度に、思い出す。あの2人のことを。 ぼくはあなたたちみたいに、はたらく意味を与える先輩になれているのだろうか。 🌸 3年前、ぼくは社会人2年目となり、担当企業を持たせてもらった。いわゆる営業デビューだ。ドキドキしたけど、早く一人前になりたくて、より一層仕事に打ち込もうと拳に力を込めた。 けれど、そのタイ

    • パンみみ日記「クレオパトラに比べたらちっぽけな悩み」

      日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 9月4日(水) お願いだから後日笑い話になってくれ〜という事態に陥る。思わず全てを曝け出せるミネ君(真顔で冗談を言う親友)に電話した。 彼は悩み事を聴くときのスタンスが変わっている。今回も「状況を整理してロジカルシンキングを使いながら最適解を探すのがいい? それとも俺の主観を全面に押し出して言いたいこと言った方がいい?」と訊いて

      • パンみみ日記「推しを世に放ったとんかつ屋」

        日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 8月31日(土) note友だちのあおいさんにポッドキャスターのShinさんを紹介され、3人でランチ。Shinさんの番組にゲストで出させていただくのだ。顔合わせ的な意味合いの会合だったけれど、シンプルに本好きで話が合うのでおしゃべりがずんずん進んでいく。 『図書館戦争』の話になり、それぞれの推しキャラクターを話した。 「毱江ち

        • パンみみ日記「親知らずを抜いたら褒めてほしい」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 8月23日(金) 在宅勤務を終え、自転車に乗り髪を切りに行く。信号待ちをしているとき、メガネをかけたおじいちゃんに話しかけられた。 「すみません、◯◯駅はどちらですか」 道を訊かれた。ぼくはかなり道を尋ねられやすい体質だったのだけど、スマホ所持率が上がるたびに機会は減っていた。しかし今週は2回目だ。道訊かれ族の力が蘇っているの

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        仕事のためにチームでいたんじゃなくて、チームでいるために仕事をしていた

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        • パンみみ日記
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          心の名文図書室「自分がこの人にこれほど認められたがっていたことが悔しい」

          読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。 * 坂平陸の声を電話で聞いていた水村まなみの心情描写。この2人は、心が入れ替わっている。いわゆる「入れ替わりもの」の話だ。 しかし、すぐに体が戻るのではなく、そのまま結婚や出産といったライフステージへ進んでいく。状況はファンタジーでも、直面する感情を丁寧に掬い取っていて、何度も心を震えさせられた作品。 本当に入れ替わってしまったら。相手の体で生きるということは、

          心の名文図書室「自分がこの人にこれほど認められたがっていたことが悔しい」

          パンみみ日記「真夏の野外ライブと最前のセミ」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 8月9日(金) パスポートの申請に行く。無事に手続きを終え、パスポートセンターのビルを出ようとする。すると、スパイスカレー屋さんの看板が目に入った。 「エリックサウス総料理長 稲田俊輔」 なんと! この方は今読んでいるフードエッセイ『おいしいものでできている』の著者ではないか! 等身大の写真に「今、あなたの本を読んでいますよ」

          パンみみ日記「真夏の野外ライブと最前のセミ」

          心の名文図書室「見えなくなるのはちっとも怖くなかった」

          読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。 1日100円でなんでも預かる「あずかりやさん」に住んでいる猫「社長」の心理描写。目が悪くなり始めたのを悟り、この世界の中で焼きつけるべき存在に向き合っている。 この作品は短編集になっているのだけど、各作品で登場人物の視点が変わる。猫のように、むしろ「人物」ではない視点がほとんど。もはや生き物でもなく、お店に掲げられている「モノ」が主人公だったり…! 様々な視点から

          心の名文図書室「見えなくなるのはちっとも怖くなかった」

          熊本・大分旅行記〜阿蘇山ハイクと魚が見れる猫の島〜

          お盆期間で九州旅行に行ってきた。期間は4泊5日。登山に川遊びに海水浴と、結果的に「夏全部盛り」みたいな旅行になった。夏の思い出を書き残しておきます。 8月10日(土) 今日から九州旅行。登山サークルの先輩と後輩とぼくの3人での旅が始まる。後輩は九州に住んでおり、先輩は既に現地入りしているので熊本駅で現地集合。ひとり九州へ向かうこととなる。 飛行機を調べてみたところ、お盆期間のため料金が爆発的に上昇していて空いた口が塞がらなかった。片道5万。ひぃ! 鉄の意志で新幹線で向かう

          熊本・大分旅行記〜阿蘇山ハイクと魚が見れる猫の島〜

          パンみみ日記「伝えたいことがあるんです」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 8月2日(金) 猛暑続きとクーラー生活のせいか、なんだか調子が出ない。これまで夏バテに悩まされたことはほとんどなかったけど、今年は気温と湿気に膝を屈してしまう。 暑がりとはいえ、夏は好きなんだけどな。ギラギラと差し込む日差しをお供に夏曲を聴いたり、流れる汗が関係なくなるくらいに身体を動かしたりするのが好きだ。季節の真っ盛りを感受

          パンみみ日記「伝えたいことがあるんです」

          パンみみ日記「西荻窪が喫茶店の街なんて知らなくて」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月27日(土) ミネ君(真顔で冗談を言う親友)と電話。9月に長期休暇を合わせたものの、どこに旅行へ行くか決めあぐねていた。 果てしない議論の末、行き先はトルコ&エジプトに決定。エジプトの決め手は「今後一緒に行きたいと思ってくれる人がいなそう」。いつかは行きたいと思いながら一生を終えてしまうのがエジプトな気がする。 腹をくくり

          パンみみ日記「西荻窪が喫茶店の街なんて知らなくて」

          パンみみ日記「恐竜のお洗濯」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月19日(金) 会社。隣の席のフワコ(天然系の教え子)に話しかけられる。 「よさくさん、あげます」 ハッピーターンを手渡された。しかも3個。フワコは会社によくお菓子を持ってきていて、今日はハッピーターンの気分だったとのこと。 「この粉、中毒になるよね」と言いながらポリポリと食べる。フワコは「私はまだ食べません」と言いながら

          パンみみ日記「恐竜のお洗濯」

          パンみみ日記「隣の席からせんべい宣言」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月14日(日) 母校の大学の図書館へ。最近、予定がない休日はここで過ごすことが定着してきた。 図書館の入り口を通ろうとした瞬間、出ようとした人とパッチリ目があった。 「えっ、よさく…!?」 なんと、大学の登山サークルの同期であるハルカが目の前にいた。 「なんでここにいるの!?」とお互い混乱状態に陥る。母校とはいえ、卒業か

          パンみみ日記「隣の席からせんべい宣言」

          心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

          読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。 * 新米のピアノ調律師である外村くんに、事務員の北川さんが投げかけたセリフ。自分の大切な人が弾くピアノをより良い音に仕上げようとする外村くんの背中を押している。 音楽という、追求しようにもつかみどころのない世界の中で、もがき続ける苦しみと美しさを感じさせてくれるやりとり。 この作品の登場人物たちに出会って、何か一つのことをとことん追い続けたくなった。達することが

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          パンみみ日記「店員さんに店の外でばったり会う」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月8日(月) 有休。特に予定がないのでダラダラと過ごす。だがしかし、「何もしてないな今日」という気分で終わるのは嫌だ。こんな日には、新しいごはん屋さんを開拓しよう。 散策の上たどり着いた定食屋へ。のれんが揺れている、昔ながらのお店だ。横開きの扉をガラガラと開けると、明るい笑顔のおばちゃんに迎えられた。 「お兄ちゃん、ひとり?

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          パンみみ日記「常連ランキングで自分が何位か知りたい」

          日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 6月30日(日) 親友のミネくんと一緒に、大学の後輩2人を誘ってランチ。後輩の1人はほぼ卒業ぶりなので、6年越しの再会。 見た目に少しの変化はあったとしても、話し出せばお互い当時のキャラクターに戻ってしまうのだから不思議だ。 ごはんを食べながら大学時代を思い出す。後輩の2人がサークルの新歓練習会に来たとき、「どうしてもこの子た

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          note友だちと古本を交換したら村ができた

          これはもう、やさしい村だ。 そう実感したのは、「古本を交換しておしゃべりする会」を終えたときのこと。 noteで参加者を募集し、みんなで古本を持ち寄ってみた。当日の流れはこんな感じ。 参加者同士ははじめましての方ばかりだったけれど、纏う空気感が一致して、それはそれは居心地のいい空間ができあがっていた。 まずはご参加いただいた方のご紹介。 まずは自己紹介から。読む本のジャンルや好きな作品を発表しあう。本は自分の価値観や感情を投影する鏡だと思っているので、好きな作品を聞

          note友だちと古本を交換したら村ができた