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心の名文図書室

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読んだ本の中で印象に残った文章を保存します。プチ感想もご一緒に。
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心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。



新米のピアノ調律師である外村くんに、事務員の北川さんが投げかけたセリフ。自分の大切な人が弾くピアノをより良い音に仕上げようとする外村くんの背中を押している。

音楽という、追求しようにもつかみどころのない世界の中で、もがき続ける苦しみと美しさを感じさせてくれるやりとり。

この作品の

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心の名文図書室「なりふり構わんかったら、わたしはひとりでポテトだって買えるんや」

心の名文図書室「なりふり構わんかったら、わたしはひとりでポテトだって買えるんや」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。



危ないお金の稼ぎ方を教えてくれるヴィヴさんが、お金に人生を翻弄される少女の花にうす笑いしながら伝えるセリフ。

「考えないで幸せになる」という選択肢を持てなかった少女が、頭を使ってお金を稼ぐことの無力さ、悔しさ、理不尽さに飲み込まれていく作品。

登場人物たちがお金をめぐってヌルヌル

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心の名文図書室「胸が苦しくなるほど、私は、人生の大半をあの頃に置いてきた」

心の名文図書室「胸が苦しくなるほど、私は、人生の大半をあの頃に置いてきた」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。



高校時代、プリクラの「激盛れデカ目モード」に鼻の穴を写してまつ毛を生えさせた体験に対するエムコさんの気持ち。

おもしろすぎるよ。くだらないエッセイを書ける人の原動力を目の当たりにして、「自分もくだらないことしたい!」と心の炎を燃やした。



2007年M−1グランプリの決勝戦で

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心の名文図書室「ひとり旅のいいところは、話し相手がいないことである」

心の名文図書室「ひとり旅のいいところは、話し相手がいないことである」

「読んだ本の中で、心に残っている文章をノートに書き留めてて」

友人が口からこぼした言葉が、頭から離れなかった。なんて素敵な習慣だろう。

自分もやってみたいと思った。けれどぼくは外出先で本を読むことばかりだ。毎回ノートとペンを持ち歩くのは面倒くさい。

そしたら、携帯に残せばいい。どうせだったらnoteという海に流してみてもいい。同じように心の柔らかい部分に共鳴してくれる人がいるかもしれない。

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