よさく

心の中で会話しちゃう社会人7年目。くすりとするか、ほっこりするか、じっくり考えちゃう文…

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心の中で会話しちゃう社会人7年目。くすりとするか、ほっこりするか、じっくり考えちゃう文章を書きたい。ラッコと杏仁豆腐が好き🦦 ★ 「はたらいて笑顔になれた瞬間」コンテスト入賞 🎧Podcast→https://lit.link/yosaku

マガジン

  • 心の名文図書室

    読んだ本の中で印象に残った文章を保存します。プチ感想もご一緒に。

  • パンみみ日記

    日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。

  • 文フリ初陣日記

    試行錯誤しながら文学フリマ東京38(5/19)に初出店する日記。本作りやブース作りにアワアワしながら、ずんどこ乗り越えていくプロセスと揺れる感情をお届け。

  • 文学フリマ試し読み

    「はじめての北国暮らしは掘りごたつ付きワンルーム」の試し読みです。※製本版では一部加筆修正しています。

  • 考えちゃう系

    あなたをふと考えさせたい文章です。

記事一覧

心の名文図書室「見えなくなるのはちっとも怖くなかった」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。 1日100円でなんでも預かる「あずかりやさん」に住んでい…

よさく
3日前
23

熊本・大分旅行記〜阿蘇山ハイクと魚が見れる猫の島〜

お盆期間で九州旅行に行ってきた。期間は4泊5日。登山に川遊びに海水浴と、結果的に「夏全部盛り」みたいな旅行になった。夏の思い出を書き残しておきます。 8月10日(土…

よさく
7日前
40

パンみみ日記「伝えたいことがあるんです」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 8月2日(金) 猛…

よさく
2週間前
45

パンみみ日記「西荻窪が喫茶店の街なんて知らなくて」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月27日(土) …

よさく
2週間前
47

パンみみ日記「恐竜のお洗濯」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月19日(金) …

よさく
3週間前
38

パンみみ日記「隣の席からせんべい宣言」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月14日(日) …

よさく
1か月前
49

心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。 * 新米のピアノ調律師である外村くんに、事務員の北川…

よさく
1か月前
23

パンみみ日記「店員さんに店の外でばったり会う」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 7月8日(月) 有…

よさく
1か月前
35

パンみみ日記「常連ランキングで自分が何位か知りたい」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 6月30日(日) …

よさく
1か月前
32

note友だちと古本を交換したら村ができた

これはもう、やさしい村だ。 そう実感したのは、「古本を交換しておしゃべりする会」を終えたときのこと。 noteで参加者を募集し、みんなで古本を持ち寄ってみた。当日の…

よさく
1か月前
51

パンみみ日記「いる人全員が本を読んでる喫茶店」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 6月24日(月) …

よさく
1か月前
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パンみみ日記「1人で恋愛映画を観るときにどこの席を選ぶか」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 6月16日(日) …

よさく
1か月前
33

心の名文図書室「なりふり構わんかったら、わたしはひとりでポテトだって買えるんや」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。 * 危ないお金の稼ぎ方を教えてくれるヴィヴさんが、お…

よさく
1か月前
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パンみみ日記「私たちのチームの20年後ってこと?」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。 6月7日(金) 数…

よさく
2か月前
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noteを始めるきっかけをくれた人に会ったら

noteを始めたきっかけを思い出す。あれは3年前のこと。 友人と「同じ本を読んで感想を言い合う遊び」をしていた。これは「友人と2人で本屋に行き、気になる本を一緒に買い…

よさく
2か月前
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心の名文図書室「胸が苦しくなるほど、私は、人生の大半をあの頃に置いてきた」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。 * 高校時代、プリクラの「激盛れデカ目モード」に鼻の…

よさく
2か月前
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心の名文図書室「見えなくなるのはちっとも怖くなかった」

心の名文図書室「見えなくなるのはちっとも怖くなかった」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。

1日100円でなんでも預かる「あずかりやさん」に住んでいる猫「社長」の心理描写。目が悪くなり始めたのを悟り、この世界の中で焼きつけるべき存在に向き合っている。

この作品は短編集になっているのだけど、各作品で登場人物の視点が変わる。猫のように、むしろ「人物」ではない視点がほとんど。もはや生

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熊本・大分旅行記〜阿蘇山ハイクと魚が見れる猫の島〜

熊本・大分旅行記〜阿蘇山ハイクと魚が見れる猫の島〜

お盆期間で九州旅行に行ってきた。期間は4泊5日。登山に川遊びに海水浴と、結果的に「夏全部盛り」みたいな旅行になった。夏の思い出を書き残しておきます。

8月10日(土)
今日から九州旅行。登山サークルの先輩と後輩とぼくの3人での旅が始まる。後輩は九州に住んでおり、先輩は既に現地入りしているので熊本駅で現地集合。ひとり九州へ向かうこととなる。

飛行機を調べてみたところ、お盆期間のため料金が爆発的に

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パンみみ日記「伝えたいことがあるんです」

パンみみ日記「伝えたいことがあるんです」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

8月2日(金)
猛暑続きとクーラー生活のせいか、なんだか調子が出ない。これまで夏バテに悩まされたことはほとんどなかったけど、今年は気温と湿気に膝を屈してしまう。

暑がりとはいえ、夏は好きなんだけどな。ギラギラと差し込む日差しをお供に夏曲を聴いたり、流

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パンみみ日記「西荻窪が喫茶店の街なんて知らなくて」

パンみみ日記「西荻窪が喫茶店の街なんて知らなくて」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

7月27日(土)
ミネ君(真顔で冗談を言う親友)と電話。9月に長期休暇を合わせたものの、どこに旅行へ行くか決めあぐねていた。

果てしない議論の末、行き先はトルコ&エジプトに決定。エジプトの決め手は「今後一緒に行きたいと思ってくれる人がいなそう」。いつ

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パンみみ日記「恐竜のお洗濯」

パンみみ日記「恐竜のお洗濯」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

7月19日(金)
会社。隣の席のフワコ(天然系の教え子)に話しかけられる。

「よさくさん、あげます」

ハッピーターンを手渡された。しかも3個。フワコは会社によくお菓子を持ってきていて、今日はハッピーターンの気分だったとのこと。

「この粉、中毒にな

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パンみみ日記「隣の席からせんべい宣言」

パンみみ日記「隣の席からせんべい宣言」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

7月14日(日)
母校の大学の図書館へ。最近、予定がない休日はここで過ごすことが定着してきた。

図書館の入り口を通ろうとした瞬間、出ようとした人とパッチリ目があった。

「えっ、よさく…!?」

なんと、大学の登山サークルの同期であるハルカが目の前に

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心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

心の名文図書室「音楽って、もともとそういうものなんじゃないかな」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人に届きますように。



新米のピアノ調律師である外村くんに、事務員の北川さんが投げかけたセリフ。自分の大切な人が弾くピアノをより良い音に仕上げようとする外村くんの背中を押している。

音楽という、追求しようにもつかみどころのない世界の中で、もがき続ける苦しみと美しさを感じさせてくれるやりとり。

この作品の

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パンみみ日記「店員さんに店の外でばったり会う」

パンみみ日記「店員さんに店の外でばったり会う」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

7月8日(月)
有休。特に予定がないのでダラダラと過ごす。だがしかし、「何もしてないな今日」という気分で終わるのは嫌だ。こんな日には、新しいごはん屋さんを開拓しよう。

散策の上たどり着いた定食屋へ。のれんが揺れている、昔ながらのお店だ。横開きの扉をガ

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パンみみ日記「常連ランキングで自分が何位か知りたい」

パンみみ日記「常連ランキングで自分が何位か知りたい」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

6月30日(日)
親友のミネくんと一緒に、大学の後輩2人を誘ってランチ。後輩の1人はほぼ卒業ぶりなので、6年越しの再会。

見た目に少しの変化はあったとしても、話し出せばお互い当時のキャラクターに戻ってしまうのだから不思議だ。

ごはんを食べながら大学

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note友だちと古本を交換したら村ができた

note友だちと古本を交換したら村ができた

これはもう、やさしい村だ。

そう実感したのは、「古本を交換しておしゃべりする会」を終えたときのこと。

noteで参加者を募集し、みんなで古本を持ち寄ってみた。当日の流れはこんな感じ。

参加者同士ははじめましての方ばかりだったけれど、纏う空気感が一致して、それはそれは居心地のいい空間ができあがっていた。

まずはご参加いただいた方のご紹介。

まずは自己紹介から。読む本のジャンルや好きな作品を

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パンみみ日記「いる人全員が本を読んでる喫茶店」

パンみみ日記「いる人全員が本を読んでる喫茶店」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

6月24日(月)
有休。9時ごろに起き、ベッドでデロデロとスマホを眺める。はっ、このままではカバのように寝て1日が終わってしまう。

意を決して、陽の光を浴びに外へ出る。ドトールで眠気覚ましのコーヒーを飲み、自転車でチャリチャリと近所を散策。

むむ。

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パンみみ日記「1人で恋愛映画を観るときにどこの席を選ぶか」

パンみみ日記「1人で恋愛映画を観るときにどこの席を選ぶか」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

6月16日(日)
行きつけの喫茶店へ。店前で、コーヒー豆を焙煎するためにちょうど外へ出ていたマスターと出くわす。

「おう」
「おはようございます」
「おはよう」

なんてことないやりとり。でもなんか、今日はこれで満ち足りたな、と思える。

店内でモー

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心の名文図書室「なりふり構わんかったら、わたしはひとりでポテトだって買えるんや」

心の名文図書室「なりふり構わんかったら、わたしはひとりでポテトだって買えるんや」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。



危ないお金の稼ぎ方を教えてくれるヴィヴさんが、お金に人生を翻弄される少女の花にうす笑いしながら伝えるセリフ。

「考えないで幸せになる」という選択肢を持てなかった少女が、頭を使ってお金を稼ぐことの無力さ、悔しさ、理不尽さに飲み込まれていく作品。

登場人物たちがお金をめぐってヌルヌル

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パンみみ日記「私たちのチームの20年後ってこと?」

パンみみ日記「私たちのチームの20年後ってこと?」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。

6月7日(金)
数年遅れのMBTI診断ブームが自分に来た結果、周りの人がどんなタイプなのか気になってしょうがない。

職場のタイヨウさん(この世の主人公みたいな先輩)の性格タイプが知りたい。いや、「ENFJ(主人公)」に違いない。誰しもに明るい笑顔を向

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noteを始めるきっかけをくれた人に会ったら

noteを始めるきっかけをくれた人に会ったら

noteを始めたきっかけを思い出す。あれは3年前のこと。

友人と「同じ本を読んで感想を言い合う遊び」をしていた。これは「友人と2人で本屋に行き、気になる本を一緒に買い、後日感想を言い合う」という遊びだ。

選ぶ本は、書店をぐるぐると回りながらその日の気分で決める。ビジネス書や小説など、ジャンルは様々だった。

3回目の本選びとなるある日、本屋で見覚えのある表紙と目が合った。

『家族だから愛した

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心の名文図書室「胸が苦しくなるほど、私は、人生の大半をあの頃に置いてきた」

心の名文図書室「胸が苦しくなるほど、私は、人生の大半をあの頃に置いてきた」

読んだ本の中で、心に残った名文を置いていきます。プチ感想もご一緒に。同じように心に響く人へ届きますように。



高校時代、プリクラの「激盛れデカ目モード」に鼻の穴を写してまつ毛を生えさせた体験に対するエムコさんの気持ち。

おもしろすぎるよ。くだらないエッセイを書ける人の原動力を目の当たりにして、「自分もくだらないことしたい!」と心の炎を燃やした。



2007年M−1グランプリの決勝戦で

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