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滋味飯のすゝめ

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地味で滋味深い料理の作り方、考え方のマガジンです。 無料 有料混ざってます。
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#食品ロス

パセパセしいパセリのオムライス🥦

パセパセしいパセリのオムライス🥦

パセリが好きだ。
それはもう味が好きだ。
西洋料理の縁の下の力持ちでもあるけど、目立つときは飾り付けだけで捨てられがち。そんなギャップも好きだ。
けど、僕は兎にも角にも味が好きなんだ

いつぞやにパセリの特集をした。
けっこう自信作のnoteなので、オススメ。

けど、今回はもっとストレートで濃い目なパセリライスの話しです。
当時の僕はまだまだ優しく、淡く、”ネギだく”ならぬ”パセリだく”にはする

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白菜賛歌。シンプルな鍋、歴史を巻く寿司ロール。

白菜賛歌。シンプルな鍋、歴史を巻く寿司ロール。

『白菜を称えたまえ。』
そんな気持ちになるほど白菜に惚れはじめた。

料理をする上で大切な事のひとつに”食材と仲良くする”ことがある。
その言い方は様々だろうけど、要するに食材のことを理解して相手の素敵な所を褒めるように引き出す(というか出てきて頂く)的な?
友人関係にも似た所あるような無いような。

兎にも角にも白菜と仲良くなってきた今日この頃の記録。

※今回は鍋編は無料、寿司編は有料です、よ

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網笠柚子を作るだけが、柚子胡椒、ポン酢、はっさくピールチョコ、はっさくジュースまで作ってた録。

網笠柚子を作るだけが、柚子胡椒、ポン酢、はっさくピールチョコ、はっさくジュースまで作ってた録。

12月のはじめ、コロナになってしまった。
いままで気をつけていたが、油断した。あほだ~~

運良く、味覚障害などない健康状態に戻れたが、かなりの予定をずらしたりキャンセルした。
迷惑かけた皆様すみませんでした。

しっかり治してから1週間くらい、なるたけ人に会わないようにしていた。
年末の大掃除を早めにやったり、献立やレシピをまとめたり、新作の思考をしたり。

確か12/20くらいの事だったと思う

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ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

担担麺の定義をよく知らないのでなんとも言えないが、とりあえず「ゴマ豆乳冷やし担担麺」と呼ぶことにしよう。

最初は宴会で余ったうどんをどうにかするために作った賄い料理だった。
その時にたまたま余ってた豆乳を使い、挽き肉とラー油と豆板醤とでこさえた熱い汁麺だった(と思う)

その料理は個人的にも気に入ってて、家でも作るようになった。
それから数年、様々な改変を経て今では我が家の夏の一品になった。

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七草粥 自由型で3種類。

七草粥 自由型で3種類。

もったいない。
二日前まで1パック598円だったはずの七草セットが100円で山積みにされていた。

僕は思う、
誰も買わないで廃棄されたらこのスーパーは仕入れを減らすだろうか?

正直あまり期待できない。
なぜなら、このスーパーではクリスマスのあとは丸鶏が、正月のあとは伊達巻きや黒豆が……もう何年もそうなのだ。

・叩き売りされた七草は。仕入れの仕組みがどうなってるのか、方針がどうなっているのか、

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春の訪れ、ふき味噌。

春の訪れ、ふき味噌。

”ふき味噌バターおにぎり”めっちゃ美味い。
分かりやすい美味しさ(バター)と、大人の美味しさ(ふき味噌)を、慣れ親しんだ味(ごはん)で包んだ料理。

アダルトジャンクとでも言うかな『ズルい味とか、罪な味』と言われる類いで、苦くて甘くて塩っぱくてサッパリでクリーミー。
ふきのとうの爽やかな苦味の力でクドくならずに食指が止まらなくなる。

今日は王道の使い方から罪なアレンジまでできる”ふき味噌”につい

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自家製ポン酢と絞りかす。

自家製ポン酢と絞りかす。

久しぶりにポン酢を作った。

柑橘の果汁に醤油やみりん、鰹節と昆布を合わせて漬け込めばできる手作りしやすい調味料のひとつだ。

市販の味ぽんでも充分に美味いし、我が家ほど味ぽんを使う家はそうそう無いと思うくらい愛用しているのだが(我が家では醤油並みにポン酢を使う)
クエを捌いて食べる機会があったので、せっかくなら良い物を作ろうと思い立ったのだ。

今回は自家製ポン酢についてと、その絞りかすについて

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夢にまでみた頭料理!-クエをまるごと食べた会-

夢にまでみた頭料理!-クエをまるごと食べた会-

何を隠そう、俺が食品ロス問題に興味を持ったキッカケはこの『頭料理』だ。
高校生の頃にこの料理を知り
「知らないで捨ててる食材を使った料理ってたくさんあるのでは??」
と思い、今ではそれが生業になっている。

・頭料理とはこの料理を知っている人はごく少数だと思うので説明しますと
大分県竹田市に伝わる郷土料理で、ハタやクエなど大型の白身魚の内臓や皮やアラ、エラなど捨てられがちな部位をメインにした料理で

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お~いお茶レシピ2(茶殻はハーブ編)

お~いお茶レシピ2(茶殻はハーブ編)

茶殻をはじめて料理に使ったのは小学生の頃、TVチャンピオンという番組で料理をしたときだ。確か。

元は茶殻を使った料理だったけど、撮影や試食の面で普通の茶葉を使ったんだったかな。かなり前だから忘れちまった。

あの頃は食品ロス問題とかな~んも知らなくて、ただ面白い美味しい食材として扱ってた。
結局、2回戦にはいけなかったけどね…笑

前回のnoteで話しましたがお~いお茶を使ったレシピを考えてくれ

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oh!!おでん🍢🍢

oh!!おでん🍢🍢

ある昼、きしめんを茹でていると電話がかかってきた。
電話のベルが12回鳴って消えた。と言いたいところだが、携帯電話の設定でかバイブ音だけで気づけなかった。

できあがった料理の写真を撮ろうと思い携帯を開いたら、画面には不在着信が二件と留守電が一件。
電話をすると言われていた人だ。

まぁ良い、急ぎではないし。
なにより麺類を熱々で食べること以上に大切な事なんて人生にそう多くない。

固めにきしめん

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『ラジオ聴いてくれるかい?』

『ラジオ聴いてくれるかい?』

村上春樹の最初の小説”風の歌を聴け”のひと文だ。

・ラジオの魅力ラジオを聴く習慣は無かったのだが、radikoという便利なアプリを使い始めてからはかなりの頻度で聴いている。
ここ数ヶ月ほぼ毎日、夜にラジオを聴きながら走っている。

ラジオには独特な魅力がある。
目立たない場所にある隠れ家バーとか、一部の地元民しか知らない町寿司とか、そういう独特な魅力だ。

言葉にするのは難しいが、新聞より近く、

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やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

やっと漬け汁ロスのないウマい唐揚げができた!!

唐揚げの漬け汁って余りがちだ。
そりゃ味の均一とか、時短とか、美味さにおいてたっぷりの調味液で漬ける方が簡単かもしれない。

「けど、それじゃあ調味液がもったいないじゃないの!!」ってずっと思っている。
はじめて賄いで唐揚げを作ったとき、調味液がもったいなくて粉をたっぷりまぶして揚げたら衣の分厚いガッチガチの唐揚げができてこっぴどく叱られた記憶……
あの日はすみませんでした。反省。

・試行錯誤ア

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そら豆ごはんに禁断の燻製明太バターを。

そら豆ごはんに禁断の燻製明太バターを。

空に向かって成るから空豆。
蚕の繭に似ているから蚕豆。
天豆って呼ぶ人もいます。

まぁ成熟したら豆の重さで徐々に下向きになるんですけどね。

畑でそら豆をたくさん収穫した。
採れた日は塩茹でと葱油蚕豆にした。

【葱油蚕豆】は葱油でそら豆を炒めたシンプルな中華料理、めっちゃ美味いし薄皮も美味しいのでオススメ。
酒徒さんのレシピを参考にしました。

今日はそら豆ごはん。
基本は豆ごはんと同じ。

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マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

マグロ血合いの佃煮は旨味と栄養の塊。

何度も言っているがマグロの血合いが好きだ。
美味くて安くて栄養がある。

といっても良い所だけでは無く
傷みやすい、処理が面倒、癖が強い……などの弱点はある。
だからあんまし売ってないし、安価なのだろう。

血合いは鮮度の良い内に処理して、臭みを弱くするか活かす調理をすると美味しくなる。

我が家では血合いは竜田揚げにするのが定番だ。
醤油、酒、生姜、ニンニクで漬けて、片栗粉を衣にして揚げる。

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