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七草粥 自由型で3種類。

もったいない。
二日前まで1パック598円だったはずの七草セットが100円で山積みにされていた。

僕は思う、
誰も買わないで廃棄されたらこのスーパーは仕入れを減らすだろうか?

正直あまり期待できない。
なぜなら、このスーパーではクリスマスのあとは丸鶏が、正月のあとは伊達巻きや黒豆が……もう何年もそうなのだ。

・叩き売りされた七草は。

仕入れの仕組みがどうなってるのか、方針がどうなっているのか、そんなことは僕には分からない。

過剰仕入れが叩き売りされているなら、手を触れないことで売れないと思い知らせる。という方法も悪くないだろう。
が、実際の所は目の前の食材を食べるのが僕という生き物だ。

短絡的かもしれない。
七草を食べることでその日食べる予定だった他の食材がダメになるかもしれない。

そんな事は分かっている!
分かっている。偽善かもしれない、悪かもしれない。けど食べる。

そんなことよりも、七草を沢山使って料理をするのがワクワクしていた。
元来、七草粥はシンプルな料理だ。

米と七草、水、塩くらいで作る物だ。
正月で疲れた胃腸を休めるという目的があるからね。

でも、七草の日から二日も過ぎてる。
自由にやろう、やってみよう。楽しそうじゃん。

そんな料理人の本能というか、料理好きの本性で七草を4セットも買ってしまった。うはははは。
2パックずつで二回に分けて使います。


①エセ七草粥ポタージュ

そうそう、まずは本来の七草の日、つまり1月7日に食べた料理を紹介しよう。
この日は色々とあってさ、イノシシと鹿ミートボールのトマト煮込みだったんです。

正直、七草粥をするつもりは無かった。
けれど家族に話したら少しでもいいから食いたいと言うのだ。

材料が無いけど仕方ねえ、それっぽいのを作ろう。

まずは七草を集める。
カブ菜と大根菜しか合ってる物が無い。
せめて草をと思い集まったのは、キャベツ、縮みホウレン草、ねぎ、白菜。これで六草。
んん、、足らんけどやってみよう!

まずは茎や白い部分を刻んでバターで炒める、優しく炒めて水を加えて蒸し煮に。塩と少しの米もいれて柔らかくする。
柔らかくなったらミキサーにかけて白いポタージュに。

葉や青い部分を細かく刻んで塩揉み。温めたポタージュにいれる。
サッと炊いたら少し牛乳を加えて完成。
仕上げにバターを少し入れるのアリだな~と思ったところで気づく。
これを!!オリーブオイルにしちゃえば7草になるんじゃない??って!

この器は和洋中に合う素敵な色合い。

てな訳で七草?粥?っぽいポタージュの完成。
めちゃめちゃ優しい味のポタージュ。
淡い味付けにオリーブオイルの香りがいいわ~

ポタージュ自体はカブと白菜の風味が中心で、シャキシャキの青菜が爽やかさと青臭さを演出。
それらをまとめる米と牛乳。
うん、普通にカブだけでやっても美味いだろうな。これは。

ミートボールのトマト煮込みが強めだったので、優しいポタージュは凄くよい相棒だった。

イノシシの脾臓と肺、美味かったなぁ~
セロリやクミンと合うわ~

②七草参鶏湯(ナナクサムゲタン)

一月九日、こっからは本物の七草だ。
まずは参鶏湯にしよう。
なんだか疲れ気味だし、これも粥だし、なにより美味いからね。

ただ、買い物に行ったのは夕方、この時間からで丸鶏を炊くのは大変。
それっぽくいこう。

メインの鶏は2種、出汁がよく出る手羽先と、食べやすく食べ応えのあるもも肉だ。
ただ、出汁が美味いまで煮出すには手羽をそれなりにいれないと厳しいので、鶏の茹で汁を使う事にした。

買い物をした直後に作るのが定番になっている、鶏ムネの茹で鶏だ。
塩と砂糖をすり込み、優しく茹でて余熱で火を入れる。

詳しいレシピはコチラ。
この茹で汁をしっかり沸かしてアクを引けば立派な鶏スープだ。
これで手羽ともも肉を煮込んでいく。

こういうのが無ければ市販の鶏ガラスープでも良いし、なんでも自由にやって下さい。

で、あとは普通に作るだけだ。
鶏の出汁に手羽ともも肉をいれてコトコト、アクを引いたらもち米を好きなだけいれて更にコトコト。

程よいタイミングで大根とカブをいれる。
味付けは塩、酒を少し。
スパイスは好みでいれる、今回は生姜、胡椒、ピパーチ、カルダモン、八角、などを少しだけいれた。あくまで七草粥だから淡くね。

で、肉やかぶ、米が柔らかくなったら仕上げにかかる。
刻んだ青菜をいれてサッと炊く。
そのままの青菜だと青臭さが強いので茹でても、塩揉みしてからでもええです。

今回は好きだから蓮の実とクコの実とナツメを戻して具にいれた。
胃腸や肝臓に良い物なので七草粥の目的にピッタリやね!!

完成~!!

いいんじゃん?綺麗な粥だよ。
大根と蕪を大ぶりに切ったのがよかったな。

お味はうっっっまい!!
やっぱモチ米をじっくり炊くと美味いのよ~
ほんで鶏も良い味ですな。

七草の草の部分、シャキシャキで美味い。
どれがどの草かは分からんけど、どれも合う。

幼い頃、七草粥って青臭くって苦手だったけどコレなら大好きになるだろうなぁ~
中華粥はええなぁ。
ほんでサムゲタンとしても美味い。今後も参鶏湯を作る時は七草いれたいくらいだ!!

この日はチャプチェ、ナムル、サラダでした。
いいもんでしょ。

③七草グリーンカレー

七草を使うと考えて最初に思い付いたのはサムゲタン、その次がグリーンカレー。
それも和風なグリーンカレーだ。

いつぞやに茶葉でカレーを作ったときの事を思い出して、茶葉でできるなら七草でもいけるべ!ってね。

俺のnoteを読んでくれるアナタは知ってるかもしれないけど、柚子胡椒を使ってグリーンカレーを作るのが我が家の定番だ。

グリーンカレーを作るにおいて1番ネックな青唐辛子とライム。
どっちもそんなに売ってない上に、残った時に困る。
青唐辛子って好きだけどそんな使わないのよね~

そこで柚子胡椒!!
主原料は柚子の皮と青唐辛子、それに塩。ほぼ一緒。
1番のネックである残ったらどうしよう問題も無いし、保存も効く、それに大抵のスーパーで売ってる。

・今回のグリーンカレー

は超簡易的だ。
こんな簡単なのかってくらい。
過去のnoteのも簡単だったけどそれ以上に簡単だ。
ミキサー使うのやめました。

柚子胡椒、おろしニンニクと生姜、好きなスパイスを油で炒め香りがでたらココナツミルクをいれて半分くらいに煮詰める。
鶏ガラスープをいれて延ばし好きな具を入れていく。
今回は人参、鶏もも肉、カブ、大根、なすび。

ナスビだけは油で炒めてからいれた。こっちのが美味いねんな~
大変じゃなければやってみてね。

味付けは魚醤、醤油、塩だけ。
今回は和風だからナンプラーじゃなくてしょっつるで。
スパイスはなんでもいいけど、粒のマスタード、コリアンダー、胡椒だけかな。七草が香りのメインのハーブだからね!!
鶏は塩麹で漬けたけど好みでどーぞ。

仕上げに焼いた茄子と細かく刻んだ青菜をいれて完成!!
こっちの青菜は生で、青臭い方が合うねん!!

沖縄のやちむんの里で一目惚れした器!かわいい~

お米はバスマティライスと白米を1:1で炊いたの。合うねんな~
ここはもう好みでね。ジャスミンライスでもいいよね~

お味はめちゃウマ!
カブや大根、七草の味がしっかり出てて和の香りなんだけどしっかりグリーンカレー。
本場のグリーンカレーとは別物だけど、これはこれで美味しい物。

カレーがサラッとしてるのでごはんと一緒に食べると粥っぽい、コレもある種の七草粥や~~!!

一般的なグリーンカレーってのはバジルやパクチーだけどさ、これは七草でもいい。茶殻でも美味しい。
ほんじゃら癖のある葉物なら色々できるんじゃないかな。
人参の葉とか、春菊とか、やってみてえな~~

この日の献立は
七草グリーンカレー
かぼちゃのバター煮
茹で鶏トマトサラダ
鶏団子と白菜の蓮根スープ

最近のマイブームは蓮根スープ。
レンコンを皮付きですり下ろして使うスープです。

鶏ガラスープに鶏団子と白菜とネギで炊いて、仕上げにおろしたレンコンをいれて完成。
レンコンはけっこうデンプン質があるんでとろみがつきます。
それに優しい甘さとまったり感。
好みでラー油を垂らしても美味い!!

この日は鶏団子をいれたけど、なんでもOK
中華スープでも良いし、澄まし汁でも美味い。
冬場に重宝する汁物でっせ~

・おわりに。

それなりに食品ロス削減に取り組んできたので、捨てられそうな七草を食べるだけで食品ロス削減になるなんて思っていない。
そんな単純な話じゃ無い。それは何となく分かっている。

けど、これはきっと無力ではないはず。微力だけどね。


きっと過去の俺はこう思うだろう
「考えすぎだよ!!」ってね。

でもいいんだ。もっとシンプルにワクワクする料理ができた。
それだけで俺は満足。


あ、2023年もよろしくお願いしますね!
今年の目標は美味しく楽しく元気よく。
ま、毎年ってか人生の目標だけどね~

今年も美味しい一年になりますよーーに!!


最近はフォークソングばかり聴いています。


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いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。