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滋味飯のすゝめ

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地味で滋味深い料理の作り方、考え方のマガジンです。 無料 有料混ざってます。
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徒然なる食事の備忘録。

徒然なる食事の備忘録。

葬式があった。
そこに関して詳しく書く気はないが、それ前後の食事が想像以上にしっかり作れた(作れてしまった?)ので書き残しておこうと思う。

葬式ってのはどうしてこうも親族が忙しいのか、一番近くて悲しみが深いのにね。
親族一同各々にできることをやる。さて僕にできること、、、やはり料理である。

こういう時は弁当や外食、中食が多くなる。そりゃそうだよね。
だからこそ料理をしっかり作る。
精神的に辛い

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白菜賛歌。シンプルな鍋、歴史を巻く寿司ロール。

白菜賛歌。シンプルな鍋、歴史を巻く寿司ロール。

『白菜を称えたまえ。』
そんな気持ちになるほど白菜に惚れはじめた。

料理をする上で大切な事のひとつに”食材と仲良くする”ことがある。
その言い方は様々だろうけど、要するに食材のことを理解して相手の素敵な所を褒めるように引き出す(というか出てきて頂く)的な?
友人関係にも似た所あるような無いような。

兎にも角にも白菜と仲良くなってきた今日この頃の記録。

※今回は鍋編は無料、寿司編は有料です、よ

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豚と大根塩煮、金目干物とカブ煮、アサリと白菜餡掛け。寒い日の塩味。

豚と大根塩煮、金目干物とカブ煮、アサリと白菜餡掛け。寒い日の塩味。

3日続けて同じような料理を作ってしまった。
どれも塩味で、冬野菜×なにかであり、シンプルで素朴で温かい。

せっかくだからnoteにしてみようと思う。
どれも自信作で、弱めのメインというか、強めの副菜というかそんなポジションです。

1品目:豚と大根の煮物
賄いで定番にしていた品で、シンプル。
少しだけ独特な作り方だけど、信じてやってみて。
慣れるとめっちゃ簡単で冬に良い品。

2品目:金目鯛の干

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焼き豚の塩梅についてと忘年会の備忘録。

焼き豚の塩梅についてと忘年会の備忘録。

焼き豚はシンプルなようで多種多様だ。
材料が似ていてもレシピによって仕上がりがかなり変化する。
下味、焼き方、順序、漬け方、などいくつかの分岐点で差がでる。
同じ料理名で呼ばれるのに違和感があるほどだ。

低温調理器でピンクに仕上げた物も、フライパンで焼き目をつけてからオーブンで中までしっかり火を入れた物も、煮てから焼いた物も、人々は様々なルートで理想の焼き豚を追い求めている。

もちろん僕もその

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網笠柚子を作るだけが、柚子胡椒、ポン酢、はっさくピールチョコ、はっさくジュースまで作ってた録。

網笠柚子を作るだけが、柚子胡椒、ポン酢、はっさくピールチョコ、はっさくジュースまで作ってた録。

12月のはじめ、コロナになってしまった。
いままで気をつけていたが、油断した。あほだ~~

運良く、味覚障害などない健康状態に戻れたが、かなりの予定をずらしたりキャンセルした。
迷惑かけた皆様すみませんでした。

しっかり治してから1週間くらい、なるたけ人に会わないようにしていた。
年末の大掃除を早めにやったり、献立やレシピをまとめたり、新作の思考をしたり。

確か12/20くらいの事だったと思う

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野菜寿司百本ノック大試作会録、野菜寿司イベントの誘い🍣

野菜寿司百本ノック大試作会録、野菜寿司イベントの誘い🍣

野菜のお寿司をひたすら握って食べる日だった。
数十の野菜で、組み合わせは無限大、数百貫握って食べてを繰り返す千本ノックのような夜だった。

魚の寿司はある程度はスタイルが確立しているが、野菜寿司はまだまだ未開の料理。
どこまでも世界を広げられる。

が、あくまで寿司は魚料理、どこまで魚の寿司を意識するか、どこまで野菜の質感を出すか、どうすれば寿司として確立できるのか。
課題は山ほど。
脂肪分、コッ

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兎・箪笥を焼く・その他の単品

兎・箪笥を焼く・その他の単品

幡ヶ谷で羊を食べまくり、最後に頼んだ鹿のペニス酒が強烈すぎて目前で終電を逃した。
友人のシェアハウスのソファーで寝させてもらい無事に帰宅したが、二日酔いと肉体の疲労で昼寝でもしようかと思った。
そんな瞬間に電話がきた。

「ウサギを一匹買ったんです、一緒に料理しませんか?」
その家に行くのは少しだけ肉体が疲れる、そして遅くまで飲むし泊まるのは確定している、微妙に仕事もあるし家族の晩ご飯も作らないと

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やっぱり朝ごはんが好きだなぁ。

やっぱり朝ごはんが好きだなぁ。

人様の家に泊めて貰う機会が多い。
僕は人の家に泊まるのが好きだ。そりゃ多少は慣れてきているが非日常的だ。
目覚めたときに数秒考えるけどそれもいい。楽しい時間だ。

その中でも特段好きなのは朝ごはんを作る事だ。
これはもう趣味だ。
僕は酒に強くないけど酒が好きなので大抵一番最初に酔い潰れる。
そして一番最初に目を覚ます。

そういう訳もあって皆が寝てる隙にひっそり朝ごはんを作るのだ。

米を炊き、味

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あまりにも秋爛漫なごはんの備忘録。

あまりにも秋爛漫なごはんの備忘録。

福井の農家から新米が届いた。嬉しいね~~大好きな農家で毎年白米10キロ、玄米10キロ買ってるんです。
そして、それに合わせてやりますよ、新物だらけの秋ごはん。

今年は夏が暑すぎたので白い部分が多いそう。
ま、味には影響ないらしいのでOK

・赤い宝石というとね。そうね誕生石ならルビーなの~
けれどアタシはルビーよりイクラが嬉しいなぁ~

今年はちょいと安い。気がする。
なんと!550円/100g

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カラス山椒のナンプラーたこ飯、それとタンドール。

カラス山椒のナンプラーたこ飯、それとタンドール。

なにがあろうと行きたいそんな誘い文句がある。
それは人によって違うのだろうけど、「カラス山椒をとったので、一緒に料理しませんか?」という言葉は僕にとって最高の誘い文句だった。

しかも、それだけじゃなくて「タンドール釜を作ったので一緒に料理しましょう!」と言われたらそりゃあ断る術が無い。
はい喜んで!!となるでしょう??ね??

・カラス山椒はイヌ山椒の仲間。そんな訳で自転車を漕いで40分。
早速

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ナスビのタマネギみぞれ和え。夏と秋。

ナスビのタマネギみぞれ和え。夏と秋。

その場にある物で唐突に作った料理というのが思いがけずに定番になったりする。
今日のはそういう品だ。

揚げ焼きしたナスビを微塵切りの紫タマネギと柑橘、塩で和えたこの料理がどうもお気に入りでしてね、

南蛮漬けと揚げ浸しの間らへんとでも言うだろうか、シャキシャキ弾けるタマネギとトロッとしたなすび、柑橘の酸味と唐辛子の辛味、そして引き出されるタマネギの甘味。
なかなか良い料理だ。

・材料の目安写真で

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ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

担担麺の定義をよく知らないのでなんとも言えないが、とりあえず「ゴマ豆乳冷やし担担麺」と呼ぶことにしよう。

最初は宴会で余ったうどんをどうにかするために作った賄い料理だった。
その時にたまたま余ってた豆乳を使い、挽き肉とラー油と豆板醤とでこさえた熱い汁麺だった(と思う)

その料理は個人的にも気に入ってて、家でも作るようになった。
それから数年、様々な改変を経て今では我が家の夏の一品になった。

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特別暑い夏に、紫玉葱とピーマンとパクチーの癖サラダ。

特別暑い夏に、紫玉葱とピーマンとパクチーの癖サラダ。

まるで野原、公園の葉っぱの味だ。
けれど嫌じゃない。むしろクセになる、心地よい。
そんなサラダができた。

生のタマネギ、生のピーマン、生のパクチー、子供人気の悪い食材だらけ、大人でも苦手な人が多い。
けど、大人の中にはコレが好きだ!!たまらなく好きだ!!って方がいることも知っている。

僕もその仲間でありましてね、ハーブ類や香り物、薬味、大好物でございます。
そんな似てる感性のアナタにこのレシピ

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食エッセイー即席茶として抹茶を常飲してみよう。

食エッセイー即席茶として抹茶を常飲してみよう。

作法やマナーは大事だがそれに縛られすぎると文化が狭くなってしまう。
それだけじゃないけど、抹茶を気軽に飲もう。美味しいし。
感覚的にはココアを練って作るのとかコーヒーを落とすのと同レベル。

そりゃね、茶道において作法は大事だ。
けど茶道じゃ無い即席茶としての抹茶なら作法もいいべさ。
作り方は簡単。

お椀に抹茶とお湯いれてチャカチャカするだけ。

・作法について一応ね、軽くだけど習ったんです。

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