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#展覧会

【一人旅レポ】青森の主要4美術館を東京から一泊二日、電車・バスだけで周る

【一人旅レポ】青森の主要4美術館を東京から一泊二日、電車・バスだけで周る

【約6,900文字、写真約60枚】
実体験を基に「青森県の4つの美術館を」「東京から一泊二日」「電車・バスで周った」「一人旅」について、具体的なルート、食べたものとともに、感想などを書きます。

結論から言うと、青森の主要美術館は素晴らしいものばかり!美術館メインで旅行を組む価値は十分にあります。なお、車を使わない場合、2日で5つの美術館は周り切れず、4つが限界でした。注意点は、青森は都内と違い、

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展覧会レポ:十和田市現代美術館「常設展」「野良になる」ほか

展覧会レポ:十和田市現代美術館「常設展」「野良になる」ほか

【約5,900文字、写真約80枚】
青森の美術館巡りの一環として、十和田市現代美術館で「常設展」「野良になる」などを鑑賞しました。その感想を書きます。

結論から言うと、こんな美術館は初めてで、満足度が高かったです!とにかくクセが強すぎて、楽しい!面白い!アートに興味が全くない人も十分楽しめると思います。また、無料で楽しめる屋外アートが多く、美術館の建築も外に丸見えになっていることにより、アートと

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展示室からのエフェメラ便り✉️① アーカイヴ?美術図書室?美術館?🏠

展示室からのエフェメラ便り✉️① アーカイヴ?美術図書室?美術館?🏠

KeMCoでは現在「エフェメラ:印刷物と表現」展を3/18(月)から5/10(金)まで開催中!🌷
noteでも「エフェメラって何??」など、ご紹介してきました⏬

今回からはいよいよ、会場の様子をレポートしていきたいと思います🗒✒️

はじめに今回の展示「エフェメラ展」は会場が二部構成となっています💁🏻‍♀️
第一部=Room1では、特に戦後アートシーンの伝え手として発行された印刷物として

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麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト

麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト

【約3,200文字、写真約25枚】
2023年11月にオープンした「麻布台ヒルズ」に行きました。展望台やアートの観点から、その感想(+森ビルについて)を書きます。

結論から言うと、一度は訪れるべき複合施設だと思いました。1)ビルとして日本一高い展望台は景色も良い上に無料!、2)建物や内装デザインが暴力的におしゃれ過ぎる、3)パブリックアートや常設の展覧会(値段は高い)が複数あるためです。観光客に

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展覧会レポ:CHANEL NEXUS HALL「In Praise of Shadows ヴェルサイユ宮殿 森田恭通 写真展」

展覧会レポ:CHANEL NEXUS HALL「In Praise of Shadows ヴェルサイユ宮殿 森田恭通 写真展」

【約3,100文字、写真約20枚】
銀座のシャネル4階にあるCHANEL NEXUS HALLに初めて行き「In Praise of Shadows ヴェルサイユ宮殿 森田 恭通 写真展」を鑑賞しました。その感想を書きます。

総じて、とてもおすすめだと思いました。❶ハイコントラストな白黒写真はヴェルサイユ宮殿をよく表現している、❷展覧会場の迷宮のような雰囲気にこだわりを感じる、❸シャネルと森田さ

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【大阪中之島美術館】展覧会図録ができるまで【デザ恋】

【大阪中之島美術館】展覧会図録ができるまで【デザ恋】

みなさんこんにちは、バイスリーの水田です。
新年度を迎え、私はとうとう入社3年目に突入しました。時の流れは早い……。

今回は、直近のお仕事についてご紹介します。

現在、大阪中之島美術館では開館1周年記念展『デザインに恋するアート♡アートに嫉妬するデザイン』が行われており、メインビジュアルやグッズなどはバイスリーが担当しています。

会期を迎えた今、案件を振り返りつつ展覧会の魅力も発信できたらと

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私のかかりつけ美術館。 「練馬区立美術館」

私のかかりつけ美術館。 「練馬区立美術館」

1月から参加しているnoteのメンバーシップ「オトナの美術研究会」の月イチお題記事執筆企画。

今月のお題は「お気に入りの美術館」。

行く回数もダントツ、お気に入りというか、もはやかかりつけと言っても良いくらいの練馬区立美術館について書こうと思います。

練馬区立美術館はその名の通り、区立の美術館。池袋方面から練馬の次、中村橋駅から3分程の位置にあります。駅近。

歴史は意外に浅く80年代に開館

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39arts|恵比寿映像祭2023

39arts|恵比寿映像祭2023

東京都写真美術館(TOP)が主催する、国際的な映像作品の祭典「恵比寿映像祭2023」に行ってきました! 通称エビゾウ!

毎年テーマに沿った作家・作品が選ばれ、TOPを中心に、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場、日仏会館などの地域連携施設にて展示・上映会を行なっています。一部の上映・イベントは有料ですが、展示は無料! 開催期間は約2週間と短いですが、お祭り気分でフラッと訪れてほしいイベントです。

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大竹伸朗『銅の時代 1978-2022』刊行記念展@銀座 蔦屋書店 -[刷り絵]の質感

大竹伸朗『銅の時代 1978-2022』刊行記念展@銀座 蔦屋書店 -[刷り絵]の質感

 東京国立近代美術館で開催中の大竹伸朗展については下記に書いた(少しずつ書き増して、現在は「ずいぶん加筆した」状態になっている)。

 あわせて開催されている「 大竹伸朗『銅の時代 1978-2022』刊行記念展」(~11月21日、@銀座 蔦屋書店)に足を運んできた。

■シルクスクリーン10点、エッチング100点超

 銀座シックス6階、蔦屋書店の中のギャラリー。会場を時計回りにぐるりと見まわす

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note投稿100本のふりかえり[反響のあった投稿はどれだろ]

note投稿100本のふりかえり[反響のあった投稿はどれだろ]

前回、投稿した「レポ「桃源郷通行許可証」展」をもって、noteの投稿記事が100本となりました。すごい、えらい!自分で自分を褒めます。

ブログの世界では、まず記事を100本書いてスタートラインに立てる、とか、100本書いてようやく一人前、と言う言葉があります。

まず100本ぐらい書いてみないと何もわからないよね、ということです。
まだ数本しか記事を書いていないのに、「あれーアクセスが集まらない

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図録がまだ小冊子だった時代[展覧会図録と著作権のはなし]

図録がまだ小冊子だった時代[展覧会図録と著作権のはなし]

ここ2回ほどnoteで展覧会図録について書きました。

そこで言い忘れたことというか、図録を制作する際の著作権の取り扱いについて追記しておきます。

著作権についてもこれまで何度か触れてきましたが、創作活動とは切っても切れないものなので、美術館で仕事をしていると嫌でも詳しくなります(それにしても、我ながら結構書いてるもんだ)。

では、著作権について軽くおさらいです。

展覧会図録には、作品の図版

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夏の美術鑑賞 東京遠征 展覧会の感想

夏の美術鑑賞 東京遠征 展覧会の感想

本来は前のエントリーの続きを書くべきなのですが、とりあえず脇に置いておきまして、昨日まで行っていた東京・神奈川の展覧会の感想を書きます。
一部、京都の展覧会もあります。

総論でいうと、ちょっと物足りない内容でしたね。期待外れの展覧会が過半数でした。小規模な展覧会ならまだしも、入場料が2000円前後もする展覧会で不満の残る内容のものがいくらかありました。観客が減るから値上げをするのは理解できますが

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社会人芸大生が勉強の合間に買って読んだアート関連書籍・2022.7~9月編

社会人芸大生が勉強の合間に買って読んだアート関連書籍・2022.7~9月編

皆さま、本、読んでますか?

ついに3年目をむかえたこのシリーズ。2022年は四半期ごとに更新中です。

相変わらず活字にまみれているわたしが、勉強と趣味もかねて手に取ったアート関連本(それ以外もいろいろ)を紹介&勝手におすすめします。
なんか面白そう!と思えるような本と出会うきっかけになったら嬉しいです。

ちなみに2021年編はこちら。

2020年編はこちらです。今から読んでも面白い本ばかり

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祝これぽーと1周年│美術館・博物館のコレクション展のすすめ

祝これぽーと1周年│美術館・博物館のコレクション展のすすめ

美術館・博物館という"場・空間"が好きなわたしは、全国各地、そして世界各地でいろいろな館に出かけてみて、長らく不思議に思っていたことがありました。

なぜ、日本の美術館・博物館のコレクション展や常設展示のスペースは、だいたいいつも空いているんだろう・・・
もしかして、その魅力も存在も、ほとんど知られてない・・・?

だとしたら、もったいなさすぎる!!!
・・・でも一方で、そうなってしまう理由もわか

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