星がキレイだ。真っ暗な夜空に様々な星が映し出されている。キラキラと光る数えることも出来ない星たち。一つ一つが輝いている。まるで星が個性を表そうと必死になって主張…
音が聴こえる。この音は機械で作られた電子音だ。自分の両耳から伝わる。イントロで分かった。この曲は20年以上前に爆発的に流行った曲だ。いまでも忘れるわけもなく覚えて…
・4月21日晴れ 突然ですが、交換日記をしませんか?私の名前は沙也加です。あなたの名前を教えて欲しいです。返事を書いてもらえたら、朝8時に同じ靴箱に入れて欲しいです…
僕は父と母が嫌いだ。二人は、いつも喧嘩ばかりしているからだ。大きな声で怒る父とヒステリックに喚く母。夜中に聞こえてくる二人の喧嘩の声を布団の中で蹲って聞いている…
※この小説はショックの強い表現が使われているシーンがあります。苦手な方や心臓の弱い方・パニック障害を発症した方などは閲覧をお控えください。 プロローグ 機械的な…
プロローグ今日も会社が終わった。3時間ほど、残業したので、いつもより遅い時間の帰宅となった。遅くなるので、妻にLINEを送った。『今日は遅くなるから』とメッセージを…
「おなたのことが嫌いでした」 言葉にしてハっとする。いや、頭の中では好きという感情なのにどうして私はこんなことを言ってしまうのだろう。 私の頭の中には、感情が高…
人を殺してしまった・・・ 北海道の八雲町。雪が多く降る日、人を殺してしまった。なして。殺意なんて無かったのに。 殺すまでの5分前 僕は海の見える町の路地を歩いて…
第一章 学生生活 周りを見ると真っ白な世界が広がっている。雪の冷たさと白さを感じながら立っている。地平線とまでは言わないが、この広大な土地に終わりがあるのか分か…
お気に入りのカップを左手に、右手に歯ブラシを持って、鏡に向かって歯磨きをする。鏡は自分の本当の姿を表してくれる。鏡の前に立っている姿は、どういう表情をしているの…
プロローグ 長い長い道を走っている。この道を表現するなら地平線という言葉が最もふさわしいだろう。車の助手席に乗っている須田賢治は、右アシストグリップに掴みながら…
『人』に『生きる』と書いて人生。産まれてから死ぬまでを人生と言う。電車に例えると線路(レール)である。その道を自分という電車で進んでいく。進めば進む程、分岐点と…
空から雪が降る。結晶が落ちてくる。まるで雨みたいに落ちてきて雪が積もって雪景色になる。草や木の緑がある大地がそれによって辺り一面が白い世界になる。自然というのは…
一眼レフカメラを覗く。そこにはレンズを通して映し出された景色が見える。 ここは渋崎綾子というファッションモデルのマンション前だ。マンション前は公園になっている。…
風が吹いた。 南から吹く風は自分のことを『生きているよ』と教えてくれるみたいだ。肌に風が来たよとメッセージを送ってくれる気がする。今日も、いつもの河川敷で空を見…
新条光子サイドNo.1 いつもの毎日 雪が空から降っている。キラキラと光る雪はたちまち地面を真っ白にした。季節は冬。ガラス張りなので仕事中に外を見渡せる。外を見ると…
植田晴人
2024年8月31日 17:00
星がキレイだ。真っ暗な夜空に様々な星が映し出されている。キラキラと光る数えることも出来ない星たち。一つ一つが輝いている。まるで星が個性を表そうと必死になって主張しているみたいだ。見つめていると、真っ暗な夜空に小さな流れ星が落ちた。その流れ星は、一瞬で消えた。その瞬間、凄くドラマチックを感じた。青色のサッカーシューズで芝生を踏みつけながら右足でサッカーボールを蹴った。汗が体中を支配する。ペナルテ
2022年9月30日 16:00
音が聴こえる。この音は機械で作られた電子音だ。自分の両耳から伝わる。イントロで分かった。この曲は20年以上前に爆発的に流行った曲だ。いまでも忘れるわけもなく覚えている。当時、爆発的人気だった3人組グループの曲だ。自分自身も流行に流された一人だった。流行りに乗って、このグループの他の曲も沢山聞いていた。曲のテンポが良くて、思わずリズムに乗ってしまう。音楽って最高なんだよ。僕は寝る前の楽しみとして
2022年9月9日 16:00
・4月21日晴れ突然ですが、交換日記をしませんか?私の名前は沙也加です。あなたの名前を教えて欲しいです。返事を書いてもらえたら、朝8時に同じ靴箱に入れて欲しいです。一日に一人のペースで交換したいです。って突然こんなことを言われても戸惑うよね。嫌だったら、この交換日記を捨ててもいいよ。・4月22日晴れ僕はタカシといいます。朝、普通に登校してたら、このノートが合った。突然過ぎて動揺しています。
2022年9月2日 16:00
僕は父と母が嫌いだ。二人は、いつも喧嘩ばかりしているからだ。大きな声で怒る父とヒステリックに喚く母。夜中に聞こえてくる二人の喧嘩の声を布団の中で蹲って聞いている。そのせいで、なかなか寝付けない。そんな夜はイヤホンで好きなバンドの曲を聞いていた。この瞬間だけが、現実世界から離れられる。それでも喧嘩の声は少し聞こえてくるので、音量を最大限にする。チャキチャキと鳴らすエレキギターの音。低音ベース。ドラム
2022年8月26日 16:00
※この小説はショックの強い表現が使われているシーンがあります。苦手な方や心臓の弱い方・パニック障害を発症した方などは閲覧をお控えください。プロローグ機械的な音を鳴らしながら電車が近づいてくる。この場所に来るように言われたけど、どういうことだろう。何故このホームで待ち合わせなのだろう。駅前にある潰れかけの喫茶店でも良いではないか。指定された時刻に言われた通りに来てみた。ホームに立っている人は
2022年8月12日 16:00
プロローグ今日も会社が終わった。3時間ほど、残業したので、いつもより遅い時間の帰宅となった。遅くなるので、妻にLINEを送った。『今日は遅くなるから』とメッセージを打つ。去年から新しく始まったサービスなのだが、なかなか使い勝手がいい。ユーザー数も右肩上がりで増えてきている。2010年代に入って便利な世の中になって来た。2008年に登場したスマートフォンという機種が人気急上昇中だ。いつものように
2022年8月5日 16:00
「おなたのことが嫌いでした」言葉にしてハっとする。いや、頭の中では好きという感情なのにどうして私はこんなことを言ってしまうのだろう。私の頭の中には、感情が高ぶった時に、考えている事と言葉に発した時の言葉が真逆になる仕組みが宿っている。例えば、頭の中では好きと考えていても、言葉に発すると『嫌い』と言ってしまう。自分でも制御できない、この気持ち。うまく伝えれなくてもどかしい思いをしてる。どうし
2022年7月29日 16:00
人を殺してしまった・・・北海道の八雲町。雪が多く降る日、人を殺してしまった。なして。殺意なんて無かったのに。殺すまでの5分前僕は海の見える町の路地を歩いていた。昼の光が眩しい。大きな魚が釣れなくて、こわくって気分転換の散歩をしている。歩けば雪を踏む音がする。雪を見ながら歩いていたが、別の足音に気付いて顔を上げると前方に黒ずくめの大きな男が居た。痩せていて180cm近くある。その姿から大
2022年7月15日 16:00
第一章 学生生活周りを見ると真っ白な世界が広がっている。雪の冷たさと白さを感じながら立っている。地平線とまでは言わないが、この広大な土地に終わりがあるのか分からなくなりそうなくらいに広い田んぼが連なっている。ここは東北のとある田舎町。長いスカートを穿いているのに、膝から下が寒くて凍りそうになる。無意識に吐く息が白く染まる。その煙から父の吸っていたタバコを連想する。突然の風で長い髪がなびく。今日
2022年7月8日 16:00
お気に入りのカップを左手に、右手に歯ブラシを持って、鏡に向かって歯磨きをする。鏡は自分の本当の姿を表してくれる。鏡の前に立っている姿は、どういう表情をしているのかを鮮明に写し出す。そこに虚像は無い。目を閉じると聞こえるのは歯を磨く音と、止まることのない水の音。朝はどうして憂鬱になるんだろう。十分な睡眠時間を確保しているはずなのに、気分が晴れないのだ。なぜ憂鬱なのか。この短い朝の習慣の中で自己分
2022年7月1日 16:00
プロローグ長い長い道を走っている。この道を表現するなら地平線という言葉が最もふさわしいだろう。車の助手席に乗っている須田賢治は、右アシストグリップに掴みながら右窓の外に見える砂漠に目を向けた。遠くを見つめても終わりがないみたいに砂漠が続いている。空は青い。まさに大自然の中を走り抜けている。場所はアフリカ州のスーダン辺と思っている。正確な場所は分からない。ただ、ハルツームは超えている。なぜ分かる
2022年6月24日 16:00
『人』に『生きる』と書いて人生。産まれてから死ぬまでを人生と言う。電車に例えると線路(レール)である。その道を自分という電車で進んでいく。進めば進む程、分岐点という名の選択肢に触れていく。基本的に電車は前に進む。それは人生も同で、前に進むか止まるしかない。止まって動かなるというのは何を意味するのか分かるだろうか。止まって動かない=死だ。生きている限り進んで行く。電車進行を人生で例えると過去には戻れ
2022年6月10日 16:00
空から雪が降る。結晶が落ちてくる。まるで雨みたいに落ちてきて雪が積もって雪景色になる。草や木の緑がある大地がそれによって辺り一面が白い世界になる。自然というのは不思議で神秘的で魅力的だ。皆さんは、そんな冬の季節は好きだろうか?寒くて凍えそうな時でも生きていかないといけないと感じる。そのような人間の生存本能が夏よりも一層強くなる。僕はそんな冬が好きだ。1,雪が降ったここはどこだろう?寒さから目が
2022年6月3日 16:00
一眼レフカメラを覗く。そこにはレンズを通して映し出された景色が見える。ここは渋崎綾子というファッションモデルのマンション前だ。マンション前は公園になっている。その公園の端には大きく生えた草がある。そこに身を隠している。最近、俳優の高田と熱愛関係になっている情報を編集長から聞いた。俺の名前は真田真也。今年で30になる。編集社に勤めていて、週刊誌『スクープ事実』のカメラマンをしている。仕事内容は芸
2022年5月22日 17:30
風が吹いた。南から吹く風は自分のことを『生きているよ』と教えてくれるみたいだ。肌に風が来たよとメッセージを送ってくれる気がする。今日も、いつもの河川敷で空を見ている。春から夏にかけての季節では風が生暖かく感じる。空には雲が一つもなくて青い空が広がっている。思わず空に向けてポエムを呟きそうなくらいに自然を感じる。その風でキレイにセットしている長い髪が揺れた。天気を眺めるのが好きだ。明日も晴れ
2022年5月1日 16:30
新条光子サイドNo.1 いつもの毎日雪が空から降っている。キラキラと光る雪はたちまち地面を真っ白にした。季節は冬。ガラス張りなので仕事中に外を見渡せる。外を見ると薄く積もった雪の上をコートに身を包んで歩いている人が沢山居た。ここ東京・銀座では何日間か続けて雪が降っている。クリスマスが近づいているせいか、カップルが街を歩く姿が多くなったような気がする。宝石店で結婚指輪を探し求めているのかと推測す