米軍基地の爺さんに、宝石をもらった夜。

初めてYOKOTA AIR BASEに潜り込んだ日は、
忘れられない宝物。

想えば若い頃の僕は、街でいろんな宝物を拾い集めていたんだ。シゴトも遊びも何もかもが中途半端で、モティベーションがめっきり下がっちまった夜は、いつもシケた街に繰り出したものだ。
忌々しい月明かりの下、ヤバいこともたくさんあった。落ちているのはガラクタばかりだったけど、ごく稀に宝物が落ちていて、ちっぽけな人生の確かな指針にな

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いつか木漏れ日を浴びながら 5話

7月某日。いつもと変わらない朝。授業を受けてお昼休み、美咲と談笑しているところに、男子グループの声が聞こえた。

「そういや2組の転校生が告られたの知ってる?」
2組の転校生は凌以外にいないはず。そうか、彼は誰かに告白されたんだな。そんな状態で私と遊んだのか、切ない気持ちに襲われた。
「それがよ。その告白を断ったんだって。」
「何でまた。」
「気になる女が他にいるんだと。モテるやつはいいな。」

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ありがとう このnoteで僕のこと見つけてくれて♬
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揺れる白球 第1回 終焉

ストライク、バッターアウト!

ゲーム セット!

先輩達の、最後の夏が終わった。

これだけ強く、頼もしかった先輩達でもベスト8の壁を破ることができず、地方大会三回戦での敗退が決まった。

「おい川上。先輩達泣いてないか? だせぇよな、男が泣くなんて。」

横で毒を吐いているのは俺と同じく二年生の笹本 達也(ささもと たつや)。

野球は高校から始めた(元)不良、ポジションはショート。

その身

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#03 狙った獲物は

秋夫は部屋の中を見回している。本棚、クローゼット、テレビ台、オーディオ、出窓、シェルフ、机。
「ふーん、おまえの名前は島田洵」
 秋夫の手が机の上にあるカードに伸びた。病院の診察券だった。首を捻りながら病院名を読み上げる。
「心療内科、――なんだそれ」
「……」
 この世の中に心療内科を知らない人間がいることに驚いた。でも、こうやって他人を脅して従わせるメンタルを持っているんだから、この男には無縁

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第17話 脈打つ心臓

失敗することへの恐怖を、僕は仕事に集中することで振り切ろうとした。冷暖房が完備された部屋で、一日中画面を見つめて作業をした。

 途中からは曜日の感覚がなくなり、ついには時間の感覚もなくなった。疲れたら気絶したように眠り、ふと目を覚ましては作業を開始した。当然のように、僕らにはお盆もハロウィンもクリスマスも年末年始もバレンタインデーも関係なかった。実家に帰ることもなく、ひたすら持てるリソースを注ぎ

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第16話 後悔

夏休みが終わり、僕は大学三年生の後期を迎えた。僕とマナブは、アプリ開発に全力を出すため、必須であるゼミの授業以外は大学に行かないことを決めた。もともと一年生の前期以外は単位の取得をまともにしていなかった。つまりこの決断は、ストレートでの大学卒業が不可能になることを意味した。

 そしてもう一つ、大きな転機があった。レイコさんが引っ越したことだ。二回目のデートのあと、彼女は実家に帰省して今後の方針を

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第15話 持たざる者

地に足がついていない、まるっきり浮かれた一週間を過ごした。頭の中はレイコさんのことばかりだ。仕事場では何とか表情を崩さないようにした。笹本と山田には通用したが、マナブはすぐに見破った。マナブは余計な詮索はせずに、良かったな、とだけ言った。

 レイコさんが考えたデートは、端的に言って最高だった。遅い昼食をとって、そのあと映画館に行った。ここまでは一般的だが、その後彼女から渡されたのは、巨人とDeN

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コインランドリー30

田舎に帰省した僕は親父が手続きしてくれた自動車教習所に通い始めた。スケジュールによると順調に行けば、途中、四国の香川県の多度津町の本山に春合宿に行かなければならない3月の1週間を除くと3月半ばには卒業できる手筈になっていた。
僕は浪人中に原付免許を取って
、友達に借りたバイクで走ったが、どうもバイクや車は苦手のようだった。スピードが怖かったからだ。

そんな中で、教習所通いで唯一嬉しかったのは、高

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小説を書いて初めて気づいたこと

こんばんは。むってぃノベンバーです。

 はじめての小説「ゆとりアラサー 内田 透」を書いていますが、予定していた内容の半分程度を書き終えて、現在後半部分の構想の練り直しをしています。後半のことを考えるのですが、書き終えた前半のことも考察すべきだろうと考えていますので、ここまでで気付いたことなどをまとめます。

①テーマを決めるのからすでに難しい

 まずここで躓きました。何を書きたいのか、何もな

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雨が降れば、その後晴れる

この小説は、僕がちょうど2年前に、高校の時の同級生と久々に会い、飲み会をして、当時の話でめちゃくちゃ盛り上がって、深夜の1時くらいに家に帰ったのですが、家に帰っても興奮が冷めなく、感情が大爆発してしまい、泣きながら朝の5時までノンストップで"書き殴った"事実に基づいたフィクション的な小説です。

今見たらめちゃくちゃ恥ずかしい事書いてて、とても気持ち悪いですが、とても清々しい文章でもあります。

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やったー!!!チョフチョフ!ミーーーーー!
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