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「海風デリバリー」発売と今後の展望

本日6月7日、久々の新刊である「海風デリバリー」が発売となった。
美しすぎるカバーイラストは、蒼月が大変お世話になっている六七質先生が手がけている。
都内某所の風景に架空の建造物を置いた上でアレンジして頂いているのだが、現実と架空を見事に馴染ませてくれた。
実際の場所もまた違った味わいがあるので、本作をお読みの方は是非とも現地にも来訪して頂ければと思う。

本作を執筆したのは、新居に引っ越しをしてからだ。
海の近くに家を買い、自転車を走らせて海に行けることに感動しながら書いた作品だ。
そのためか、蒼月作品の中でもかなりポジティブな部類に入るのではないだろうか。
今回はファンタジーではなく青春に重きを置いた地に足がついた話となっている。ファンタジー色が強すぎると読みにくいという方にもおススメできる、非常にライトな仕様だ。
これを機に、蒼月作品を読んで下さる方が増えたらいいなという想いを込めた作品でもあるので、広めて頂けると幸いだ。

さて、ここのところ、アレやソレがナニしてもみくちゃになっていて、久々の新刊となってしまった。
他にもいろいろと仕事をしているので、ご報告をお待ち頂けると幸いだ。
それにしても、水面下で必死にもがいていた私は、昨今、出版不況や原材料高騰、書店さんの閉店に人材不足や諸々の要因が重なって、この業界が思った以上に劇的に変化していると実感していた。
もう、私がデビューした10年前のように本を出すことはできないだろう。

そんな中、文学フリマを始めとした同人誌業界の勢いがすごいことにも気づいた。
有り難いことに少女文学館さんにお招きいただき、「少女文学 別館二号」に短編を寄稿させて頂いたのだが、同業者さんの創作意欲の高さにも舌を巻いたものだ。

個人書店が増えつつあるし、個人出版も大きな意味を持つようになってきたと感じている。
本はもう少し身軽に、そして気軽に出すものでいい気がする。
創作は自由であるべきなのだ。

そんな想いが募った自分は、個人で一冊の本を作るべく動き始めている。
個人制作は今までもやっていたが、ちゃんと形にしたいのだ。(「咎人の刻印」の個人誌は商業からの派生なので置いておく)
あと、単純に本を作りたいし販売したい。ものづくりと物売りが好きなのだ。

今まで動かしていたものは技術不足もあって保留になっていたり(頭の中ではずっとこね回しているのだが)、コレがソレしていたり(続報をお待ち頂ければと)するので、身軽にできる新しいものを用意している。

勿論、商業を辞めるという話ではないので安心して欲しい(今夏にも新刊が出る予定だ)
身軽で自由に動かせるなにかを持っておきたいという話だ。
もしかしたらどこかのSNSでぽつぽつと呟くかもしれないので、その時は温かく見守って頂けると幸いだ。

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