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『未来』は子どもたちのためにある

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ボクとしては、熱いまなざしを持ってみてくれる子どもたちを信じたい。 未来は子どもたちのためにあると思います。  ――石ノ森章太郎
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2022年4月の記事一覧

子供に勉強をさせるあなたはそんなに優等生だったのか?

子供に勉強をさせるあなたはそんなに優等生だったのか?

家庭教師歴10年以上のまりかです。
現在はオンラインで中学受験生を教えることが本業です。

今日の野本さんのぶっちゃけnoteがとっても面白かったのでそれに触発されて私も書いてみたいと思います。

中学受験生を教えていると、ほぼすべての親御さんは不安と戦っています。

不安だからあれもこれもやらせなきゃ。
子供のタスクが雪だるま式に増えていきます。

私にカウンセリングに来る親御さんはほぼ100%

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誰も言わない日本教育界の絶対タブー

誰も言わない日本教育界の絶対タブー

社会を構築するのは人である。そして社会が活性化するには、やはり人が活性化する以外、他に道はないだろう。世の中が良くなるということは、やっぱり人が良くなるということなのである。

では、人を良くするのは何か? それは教育である。教育は確実に人にエフェクトする。教育が成功すれば良い人を作り、失敗すれば悪い人を作る。多くの人は、「人を良くするのは政治ではないか」と考えている。しかしながら、政治がどうなろ

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【学校教育・国語】「教育は罪悪ですよ 〜教科書から『こころ』が消える!?〜」

【学校教育・国語】「教育は罪悪ですよ 〜教科書から『こころ』が消える!?〜」

さよなら『こころ』

 高校国語の教科書から『こころ』が消えた。いつかはその日が来ることを予感していなかったわけではないけれど、私は思い入れのある定番教材のあっけない退場に、少なからずショックを受けている。

 この春、国語の教科書が大幅に改訂された。変更の内容はずいぶんまえから議論の的となっていたが、とくに話題をよんだのは、いわゆる「文学的文章」の扱いについてだ。

 新学習指導要領の必修科目は

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STEAM教育はなぜ、いま注目されているのか?

STEAM教育はなぜ、いま注目されているのか?

STEAM教育とは、これまでの知識を詰め込む学習法ではなく、さまざまな体験をとおして課題を見つけ、問題解決能力・創造力、そして実現するための手段を身に付けさせようという教育理念です。

「自分で学び、自分で理解していく子ども」を育てるねらいがあります。

「STEAM」は「スティーム」と読み、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術、文化)

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常に大人の目がある中で過ごす子どもたち。行き過ぎた見守りは監視となり、子どもの魅力を見えなくするかもしれない。

常に大人の目がある中で過ごす子どもたち。行き過ぎた見守りは監視となり、子どもの魅力を見えなくするかもしれない。

親のお膳立ての中で過ごす子どもたち

今日はこちらの @knockout_ さんのツイートを読んで、日頃思っていたことを思い出したので、書きました。

私が働いている園でも、父親のお迎えや行事参加率は年々増え続けていて、父親の家庭進出?が進んでいることを私も日々実感しています。このように今は、母親だけでなく父親も子どもの教育に熱心な家庭も多い一方で、子どもの数は減っているので、数少ない子どもの上に

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日本で子育てしている大人に笑顔が少ない。日本の大人は子どもが嫌い?

日本で子育てしている大人に笑顔が少ない。日本の大人は子どもが嫌い?

今日は松井博さんのこちらのnoteを読んで、日頃私が感じていたことに近かったので、触発され書きました。

松井さんは、この記事の中で、「子育てが辛い」という声が増えている現在の状況はなぜ起きているのか考えています。

そもそも、昭和の時代より近代化が進んでいる現在は、家事労働の負担も減っていて格段に楽になっているはず、それにも関わらず、子育てが辛い人が多いのはおかしいではないか、そう考えています。

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子育ては、いつからこんなにも辛くなったのか?

子育ては、いつからこんなにも辛くなったのか?

Twitterを眺めていると、子育ての愚痴を目にしない日はありません。ワンオペ子育ての愚痴ツイートは必ずバズりますが、それだけ共感する人が多いということなんでしょうね。

なぜそんなに辛く感じるか?でも、冷静に考えてみるとかなり不思議なことです。なぜなら、今の子育てが昭和よりも大変になったとは、到底考えられないからです。子供の数が減りましたし、家電製品も劇的に発達しました。また、今や紙おむつもあり

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“1回の体験が心に残る”体の弱い小学生の社会的経験の少なさについて

“1回の体験が心に残る”体の弱い小学生の社会的経験の少なさについて

生まれつき心臓病の次男は、体力面・感染リスク等で、多くの子どもが幼少期や学童期に体験するさまざまなことを経験する機会が限られてしまいます。

病弱児の「体験の少なさ」問題について考えていること

1回でも体験したことがあるのと、1回もないのでは、子どもの気持ちの持ちようや、心に残る印象、後で勉強で学んだ時の理解の仕方がずいぶん違うと思ったからです。

子どもの成長や学びの深さという観点で、自然体験

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未来が一切わからないのに「あなたの将来のため」とか言えないよね

こんにちは。

パンデミックが終わって戦争が始まりつくづく思うこと。それは「今できることを後伸ばししないほうがいい」です。

私は2年前、とある国への旅行を計画していましたが、グズグズしてたら、あっと言う間に2年経ってしまいました。もうロシアに旅行するのは難しくなってしまいましたし、中国にはしばらく行けそうにありません。日本への往復もPCR検査のため、お金がかかります。

タイミングを逃すと、いろ

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とってつけたような言動をさせられる「はなこさん」、それに答えさせられる子どもたち ~学力調査問題の不自然さ~

とってつけたような言動をさせられる「はなこさん」、それに答えさせられる子どもたち ~学力調査問題の不自然さ~

登場人物にセリフを言わせるとき、やりとりのなかでそれが自然なものになっているか、その人物の造形上無理があるものになっていないか、劇作家や演出家は注意を払う。説明や進行のためだけに中身のない人物を登場させて都合のよいセリフをしゃべらせるのはご法度だ。裏を返すと、こうした専門性と努力を注ぎ込むことによって、演劇人らは、そこにないはずの虚構の世界を現出させるという難業を成し遂げている。

各種学力調査問

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「自由には責任が伴う」わけがない

「自由には責任が伴う」わけがない

新学期の時期となりました。

この時期になると、新年度のHRなどで教育観などを開陳する教員の方も多いのではないでしょうか。

その中でよく聞くフレーズで、かつ個人的に賛同しかねるものがあります。

それが「自由には責任が伴う」という言葉です。

言葉の出典この言葉の出どころはどうやらフロイトのようです。

この自由と責任の説教は私が中高生のときから嫌というほど耳にしてきました。

そして、教員とな

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地方の進学校の気をつけるべきとある風潮

地方の進学校の気をつけるべきとある風潮

僕は6年前まで、とある地方の公立進学校(自称)に通っていました。

そこで勉強を頑張り、最終的に京都大学に入学できました。

これは学校の先生たちのサポートがあって実現できたことなので、先生たちと学校にはすごく感謝しています。

しかし今当時を振り返ってみると、母校のある風潮がすごくよくなかったよなと思うんです。

それは、『都会の私立大ではなく地方の国公立大へ行け』というものです。

大学の友達

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数学嫌いだった少女が工学部の教授になるための6つの秘策~これを実践して学習効率を圧倒的に上げよう~

数学嫌いだった少女が工学部の教授になるための6つの秘策~これを実践して学習効率を圧倒的に上げよう~

Courseraというオンライン教育サービスをご存知だろうか?アメリカをはじめとする世界中の大学と提携し、その授業内容を無償で公開している画期的なサービスだ。僕も機械学習などいくつかコースを受講していたことがあったが、その内容の質の高さに感動している。

その中で見つけたコースで非常に面白いものがあったので、紹介したい。カリフォルニア大学サンディエゴ校のコースで、タイトルは「Learning Ho

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探究学習プログラム #01 -田園調布学園 高等部1年生-

探究学習プログラム #01 -田園調布学園 高等部1年生-

プログラムの全体像2021年11月、2022年1-2月の2回に分けて、田園調布学園高校1年生向けにデザイン思考を活用した探究学習プログラムを実施しました。こちらは、田園調布学園が実施する「土曜プログラム」の一貫として2019年度から実施しています。

プログラムはデザイン思考プロジェクトの方法論を学習する「基礎編」と、学んだことを活かして出題されたテーマに取り組む「実践編」の2つに分かれています。

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