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誰も言わない日本教育界の絶対タブー

社会を構築するのは人である。そして社会が活性化するには、やはり人が活性化する以外、他に道はないだろう。世の中が良くなるということは、やっぱり人が良くなるということなのである。

では、人を良くするのは何か? それは教育である。教育は確実に人にエフェクトする。教育が成功すれば良い人を作り、失敗すれば悪い人を作る。多くの人は、「人を良くするのは政治ではないか」と考えている。しかしながら、政治がどうなろうと、良い人というのはそれほど変わらず良いことをする。逆に、政治がどんなに良かろうと、悪い人は悪いことをする。

だから、社会に与えるという影響という意味では、教育は政治とは比べものにならないくらい強力なのだ。ほとんど「教育が全て」といっていい。ただ政治は「教育の方向性を決定づける」という意味では重要だが、いずれにしろフォーカスすべきは教育なのだ。

では、良い教育とは何か? それを知る方法の一つに、「良い時代の良い人を参考にする」というのがある。良い人がたくさんいて、社会に良い影響を与えていた。そんな時代は「良い時代」といえると思うが、そこで活躍した良い人たちがどのような教育を受けたのかを考えれば、おのずと参考にすべき教育像というのも見えてくる。

では、近代日本で日本が最も良かった時代はいつか? 良い人がたくさん生まれた時代はいつか?
それは、昭和30年代の高度経済成長期だ。この時期に、トヨタ、ホンダ、松下、ソニーなど、日本のたくさんの企業が業績を伸ばし、世界のナンバーワンに躍り出た。そこには当然、良い人たちがたくさんいた。彼らの大活躍があった。マネジメントの力もあったが、それも含めて良い人たちが高度経済成長を成し遂げたのだ。実際、この時代の人々を調べると、怪物みたいな良い人たちがごろごろしていた。世界のトップランナーが雨後の竹の子のように現れていたのだ。

だから、この時代に活躍した人たちがどういう教育を受けたかを参照すれば、「良い教育」というのが分かるというわけである。昭和30年代に世界を舞台に活躍した人たちがどういう教育を受けたかは、きっと現代に生きる我々にも参考になるはずだ。

ところが、日本の教育界では、そのことは絶対タブーなのである。だから、そのことを参考にできない。しかしそのせいで、日本の教育界は廃れてしまった。せっかくの素晴らしい教育実績が、タブーであるために引き継がれなかった。おかげで、日本の教育は荒廃の一途を辿ることとなった。

では、なぜその良い教育はタブーなのか?

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