ちる

エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 …

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エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 写真も合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。いつか自分のことばを集めて形にしたい。空、海、月、星、花、鳥… 自然が好き、自由が好きです。

記事一覧

プレゼント

おはよう と同じように ありがとうと同じように 感謝を込めて おめでとう を贈ります こんなことしかできないけれど とてもささやかなのですけれど ありのままの気持ちを …

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6日前
215

好きな色、似合う色

個性的なものをナチュラルに着こなす人、シンプルなものをさらりと着こなす人、トレンドをさりげなく着こなす人… 素敵だなあと憧れます 洋服の他にも、 髪型やメイク ア…

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13日前
256

わたしらしさを整えてゆく

遺伝って、ふしぎ 親子って、ふしぎ 父と母から DNAを受け継いで それぞれに似たところがあるけれど 父とは違うわたし 母とも違うわたし わたしはわたし わたし って何 …

ちる
2週間前
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きほんのき、いろはのい

新年度、新生活、新入生、新人… はじめの一歩からのスタート みんな初心者を経験して成長していきます 初めて経験することが その先の未来へつながっていくかどうかって…

ちる
3週間前
256

これから咲いてゆく花

無事に咲きますようにって その時を静かに待っていて そっとつぼみがほころべば わたしたちもほっとほころぶ 今にも咲こうとしているつぼみは 健気に満ちていて とても う…

ちる
1か月前
299

背中

背中を見守る 背中を撫でる 背中を押す 背中を見送る がんばってって 大丈夫だよって やさしく そっと 背中をみている * 慰めて 励まして 応援する あたたかな手のひ…

ちる
1か月前
254

こんなわたしですけれど

今回で投稿が150回となりました 一年の365日を、週に換算すると 52週と1日 うるう年の今年は52週と2日 投稿は ほぼ週一回のペースなので、50回をこなすには 約一年かかる…

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1か月前
290

春、スタートへの準備

『 未使用 または 美品 ご希望のものがあればさしあげます 』 そんな呼びかけをして 収納がずいぶんスッキリとしました “収納できるぶんだけ” そう決めて、物をあま…

ちる
1か月前
264

本日は晴天なり

しあわせそうに 飛び交っている 自由に ほがらかにうたいながら きみたちは いつ巣立ってきたの その日のことを おぼえてますか その日のきもち おぼえてますか 今まで ど…

ちる
2か月前
259

まじる、まざる、まざりあう

いつも 冬を認識しはじめる頃から年明けにかけて 仲間内で増えるのが、恋愛と仕事の相談 それらはいずれも、少し先の春へと眼差しは向いていて、まだ見ぬ世界に一歩を踏み…

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2か月前
256

蜷川実花展 〜Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠〜

写真家・映画監督である蜷川実花さん AKB48の『ヘビーローテーション』のMVにジャケット写真、映画『ヘルタースケルター』の監督などで注目を浴び、当時メディアでも大き…

ちる
2か月前
325

やられてもやりかえすな

「やられても やり返したらあかん」 遠い昔の 母の言葉がぼんやりと浮かんだ 「やり返してもケンカになるだけ」 そのとき 店のお客さんと話をしていた母の傍らにいたま…

ちる
2か月前
279

風のつめたさが気づかせてくれたこと

道にはほのかに梅の香り 春がやってきたようなポカポカ陽気に ニュースでは桜もちらほら ところが しだいに真冬の寒さに逆戻り 予報にはまた雪がちらほら 今朝は日の出の…

ちる
3か月前
270

龍と父

2024年、今年は辰年 辰(=龍)は、十二支の中で 唯一 架空の生き物です 『 龍 』といえば、みなさんだいたい同じようなイメージが思い浮かぶと思います その姿は、実はさ…

ちる
3か月前
268

あまり役には立たないけれど ちょっと楽しくなるものを④

クリスマス仕様で飾っていた植物たち、 クリスマスパーティや新年会で空いたワインやシャンパンのコルク、 みなさんのまわりにもありませんか 花瓶に挿しているクリスマス…

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3か月前
265

Thank you for coming

12月の遊歩道には 花はない あちらからきた散歩の仔犬が すれ違いざまにこちらを見て まるで魔法でもかけるように フリフリと小さな尾を振ると 花の香りがするような南風が…

ちる
3か月前
268
プレゼント

プレゼント

おはよう と同じように
ありがとうと同じように
感謝を込めて
おめでとう を贈ります

こんなことしかできないけれど
とてもささやかなのですけれど
ありのままの気持ちを
どうぞ 受け取ってください

雨はあがり
光がさして
心地よい風のふく週末の午後
そこにはスズランが咲いていました



「おはよう」や「ありがとう」の日常のあいさつとは少し違って、 「おめでとう」は非日常的で ちょっと特別

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好きな色、似合う色

好きな色、似合う色

個性的なものをナチュラルに着こなす人、シンプルなものをさらりと着こなす人、トレンドをさりげなく着こなす人…
素敵だなあと憧れます

洋服の他にも、
髪型やメイク
アクセサリーや小物
靴やバッグ…

その色や形、素材やサイズ感にも、その人の雰囲気が出たりします
着こなせる人はおしゃれ上級者

ファッションは、どうやら “その人らしさ” を出せているか、“その人にフィット”しているかがポイントのようで

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わたしらしさを整えてゆく

わたしらしさを整えてゆく

遺伝って、ふしぎ
親子って、ふしぎ

父と母から DNAを受け継いで
それぞれに似たところがあるけれど
父とは違うわたし
母とも違うわたし
わたしはわたし

わたし って何
わたしらしい って何だろう
わたしらしさを 探している



大阪で一人暮らしをしていた母が 一年半ほど前に他界して、実家に溢れた物を少しずつ、ほんとうに少しずつだけれど 片付けている

残された母の物のあちこちから、桜の押

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きほんのき、いろはのい

きほんのき、いろはのい

新年度、新生活、新入生、新人…
はじめの一歩からのスタート
みんな初心者を経験して成長していきます

初めて経験することが その先の未来へつながっていくかどうかって、環境がとても大事
どうやら 育つためには、何事も温もりと潤いが必要みたい

素敵な人や物との出会いが、その役割を果たして その後に大きく影響したりして
出会いってとっても大事

出会いは 運命的なところがありますね
けれど、意識して

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これから咲いてゆく花

これから咲いてゆく花

無事に咲きますようにって
その時を静かに待っていて
そっとつぼみがほころべば
わたしたちもほっとほころぶ

今にも咲こうとしているつぼみは
健気に満ちていて
とても うつくしく
ほほえむように咲いてゆく

ひらいたばかりのかわいい花は
春の風にちいさくゆれて
はじまりを告げているようだった
おめでとう



春は街のお花屋さんも一段とカラフルで賑わっています
3月から4月にかけての今ごろは、一

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背中

背中

背中を見守る
背中を撫でる
背中を押す
背中を見送る

がんばってって
大丈夫だよって
やさしく
そっと
背中をみている



慰めて
励まして
応援する

あたたかな手のひらや眼差しを受けた背中は
少し強く大きくなります
実はね、
与えたほうも 強くなっているんです

心の中で がんばれ!って一生懸命に唱えながら
いつにも増して、たくさんの背中に触れた3月でした
だから わたしもまた少し強くな

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こんなわたしですけれど

こんなわたしですけれど

今回で投稿が150回となりました

一年の365日を、週に換算すると 52週と1日
うるう年の今年は52週と2日
投稿は ほぼ週一回のペースなので、50回をこなすには 約一年かかることになります

折に触れて、noteへの向き合い方をお話してきました
noteは 仕事や生活をこなした上でのお楽しみ
noteを開く時間は ある意味自分へのご褒美です
疲れを癒し、気持ちをリセットし、元気をチャージする

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春、スタートへの準備

春、スタートへの準備

『 未使用 または 美品
ご希望のものがあればさしあげます 』

そんな呼びかけをして 収納がずいぶんスッキリとしました

“収納できるぶんだけ”
そう決めて、物をあまり増やさないようにと心がけてはいるつもりなのですけど、
なんだかんだ少しずつ増えてきて、もう家の収納の余白はほとんどなくなってきていました

そうすると、すぐに手の届くものばかりを使って、奥のものなどは手付かずで ほったらかしに

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本日は晴天なり

本日は晴天なり

しあわせそうに 飛び交っている
自由に ほがらかにうたいながら
きみたちは いつ巣立ってきたの
その日のことを おぼえてますか
その日のきもち おぼえてますか
今まで どんな道を辿ってきたの
これから どんな景色に出会うの
またこの場所にも遊びにおいで
ね、かわいい小鳥たち



近所の神社の河津桜が満開になりました

とても小さな神社なのですけれど
この街に住み始めてちょうど20年
何度この鳥

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まじる、まざる、まざりあう

まじる、まざる、まざりあう

いつも 冬を認識しはじめる頃から年明けにかけて 仲間内で増えるのが、恋愛と仕事の相談

それらはいずれも、少し先の春へと眼差しは向いていて、まだ見ぬ世界に一歩を踏み出したいけれど どうすればいいかなという悩み
そして 2月になると、どうしたか、どうなったかという報告をぽつぽつ受けます

その決断がたとえ決別であったとしても、それはあくまでポジティブなもの
その先の結実を目指すもの
一生懸命に悩んで

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蜷川実花展 〜Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠〜

蜷川実花展 〜Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠〜

写真家・映画監督である蜷川実花さん

AKB48の『ヘビーローテーション』のMVにジャケット写真、映画『ヘルタースケルター』の監督などで注目を浴び、当時メディアでも大きな話題になりました

舞台演出家・映画監督だった蜷川幸雄さんの長女であることもよく知られています

クリエイティブ・ディレクターとしても活動し、アートディレクションや インスタレーションも手掛けておられる蜷川実花さんの展覧会が 東京

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やられてもやりかえすな

やられてもやりかえすな

「やられても やり返したらあかん」

遠い昔の 母の言葉がぼんやりと浮かんだ

「やり返してもケンカになるだけ」

そのとき 店のお客さんと話をしていた母の傍らにいたまだ子供だったわたしは、何かを察して 何も聞こえていないふりをして遊んでた

そうだな って 心の中でちいさく頷き
もし嫌なことをされたとしても、無闇にやり返すのはちがう
そう理解した

「やり返してええんはスポーツだけや」

母はそ

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風のつめたさが気づかせてくれたこと

風のつめたさが気づかせてくれたこと

道にはほのかに梅の香り
春がやってきたようなポカポカ陽気に
ニュースでは桜もちらほら
ところが しだいに真冬の寒さに逆戻り
予報にはまた雪がちらほら

今朝は日の出の時間を過ぎても暗くって
夜の雨は雪になるかもと聞いていたので
寝転んだままカーテンをちらりと開いた
雪が降っていなかったので
戻してさらにふとんに沈む

羽毛ってどうしてこんなにあったかいんだろう
ふわふわと とても薄くて軽いのにね

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龍と父

龍と父

2024年、今年は辰年
辰(=龍)は、十二支の中で 唯一 架空の生き物です

『 龍 』といえば、みなさんだいたい同じようなイメージが思い浮かぶと思います
その姿は、実はさまざまな動物の部分が合わさってかたどられています

頭はラクダ、 角は鹿、 耳は牛、 眼は鬼、
背は蛇、 腹は蜃(ヘビとキジが合体した幻獣)、
うろこは鯉、 爪は鷹、 手のひらは虎…

なんとも摩訶不思議な生き物
長く伸びるお髭

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あまり役には立たないけれど ちょっと楽しくなるものを④

あまり役には立たないけれど ちょっと楽しくなるものを④

クリスマス仕様で飾っていた植物たち、
クリスマスパーティや新年会で空いたワインやシャンパンのコルク、
みなさんのまわりにもありませんか

花瓶に挿しているクリスマスシーズンのグリーンは、今もまだまだ元気です
その花瓶に新しい花を加えたりして楽しんでいます

けれど、アレンジやリースのために小さくカットされた葉や実や小花などは、すっかりドライフラワーとなりました

クリスマスは終わってしまっても、ド

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Thank you for coming

Thank you for coming

12月の遊歩道には 花はない
あちらからきた散歩の仔犬が
すれ違いざまにこちらを見て
まるで魔法でもかけるように
フリフリと小さな尾を振ると
花の香りがするような南風が
大きくひとつふわっと吹いた



冬だというのに不思議なほどに暖かい日のあった12月
夏の名残とも 春の前触れともとれる暖かな風は、あの日のことを思い出させ、これから来る日のことを思わせてくれました

南風に乗って飛んできた わ

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