ちる

エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 …

ちる

エッセイ&短歌、時々 詩や物語… 記事の最後にテーマの短歌を詠みます。 写真も合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。いつか自分のことばを集めて形にしたい。空、海、月、星、花、鳥… 自然が好き、自由が好きです。

最近の記事

こわいのこわいの とんでいけ

みちにまよった つまずいてころんだ しらないひとがやってきて ぼくをどこかへ つれていこうとする ザワザワする ヒヤヒヤする ドキドキする ビクビクする こわくなったときは どうすればいいの? こわいのこわいの とんでいけ * どうやら家族と はぐれてしまったらしい 迷子の男の子 こわいよね そりゃあこわいよ うん、わかる 不安で 心細くて さみしくて 心は立ちすくんでしまう どうしようもなくて こらえようとするほど 涙はあふれてくるし 大丈夫だよなんて言われた

    • 会いにいこう、旅をしよう 〜 鹿児島 〜

      「わざわざこんなところまで来てもらって…」 たびたびそう言われて びっくりされたりするのですけれど わたし、距離はあまり関係ないというか、問題ではないというか… 行きたいと思えば、行こうと思えば、行けるものならば、どこへでも行きます 自分がそうしたいのだから、多少遠くたって苦ではありません 準備の必要はあるけれど、同じ日本ならどこだって 半日もあれば 行って会える距離でしょう? 自分と相手の、タイミングとフィーリング お互いの、予定と体調と気持ち それさえ合えば どこへ

      • キウイのすすめ 〜キウイとキーウィ〜

        夏は 大好きなフルーツが豊富で嬉しい スイカ、パイナップル、イチジク、マンゴー、桃、ぶどう、梨… 旬のフルーツは香りも味も甘やか ジューシーで栄養もあって 食欲のない日にも サラリといただけます 野菜と一緒にスムージーにするのもいいですね みなさんもフルーツはお好きですか 何のフルーツがお好きでしょうか 先日、今季初めて桃を買いました ちょっと奮発して、大玉の桃がふたつ入ったパックを買いました けれど 桃、むずかしいですね 熟し具合が見た目ではわかりにくくて お店で触

        • 暑い 熱い スポーツの夏

          はじまった やってきた まぶしい夏が またやってきた 暑い 熱い アツい夏 スポーツの夏のはじまり * “平和の祭典” まだ記憶に新しいような けれど もう遠い昔のような感じもする 東京五輪 パンデミックで一年延期となった 『 TOKYO 2020 』 そのタイトルのままで 2021年夏に開催された 無観客という異例の静かなオリンピックだった あれから三年 パリ五輪 始まりましたね 響く歓声と拍手 溢れる笑顔と涙 嬉しくても悔しくても抱き合える やっぱりスポーツは

        こわいのこわいの とんでいけ

          物語のカケラ 2021-2024 stories

          ベッドに入ってから眠るまで そのくらいの わずかな時間 今日を振り返ったり 明日を思い描いたり 空想に耽ったりする まぶたの内側に映った物語 そんなカケラを集めました けれどわたしは目を閉じると すぐに眠ってしまうんです 復習も予習もあやふやに 反省も準備もそこそこに ころんと落ちてしまいます 物足りなかったらごめんなさい 前後は みなさんどうかご自由に… *** * 物語にしては短すぎるものや、ただの日記なものも多々ありますけれど… 空想も日常も“ストーリー

          物語のカケラ 2021-2024 stories

          ことりのことば 2021-2024 poems

          エッセイってなんだっけ 詩って なんだったっけ あまり深く考えずに 思いのままに綴っていた 心の奥で大事にしていること だれかに届けたいメッセージ どんなふうに話をしていても、たぶんわたしは 「ひとりじゃないよ」って伝えたいのだと思う わたしのこれまでのエッセイの中の 詩のようなことばを集めてみました “詩” というよりも “つぶやき” という感じの 鳥の囀りのようなものです よろしければ お付き合いください *** *** 「ちるのエッセイって どこか詩みたい」

          ことりのことば 2021-2024 poems

          願いごと 〜新月と七夕〜

          願いごと? 夢? 楽しいことがしたい 新しいことがしたい 未知の世界を見てみたい それじゃあダメ? よくわからない? もっと具体的に? そんなの話すの なんだかちょっと はずかしいけど… *** これからの自分の人生について考えることはありますか 同じ歳ごろの友人たちと話をすると、この先どうする?みたいな話題になったりします もう 人生の大きな転機はそれほどは訪れないと思うし、自分にできることも限られてくると思うけど でも、捨てたり諦めたりするには まだちょっと

          願いごと 〜新月と七夕〜

          noteの下書きの活用方法

          noteの下書きフォルダ 投稿するための作品を少しずつ書きためている方、 投稿するかわからないけど、とりあえず思いや作品などを記録している方、 投稿はしないけど、行き場のない気持ちの一時的な置き場所にしている方、 一度投稿してみたけど、迷ってここへ戻したもの、 自分のための思い出や記憶のメモやアルバムのような場所… 下書き事情もさまざまでしょうか または、 書けばすぐに投稿するので 下書きはひとつもない という方もいらっしゃるかもしれませんね こんなところにも性格が表

          noteの下書きの活用方法

          おあげさんを炊きませんか

          父の日、わたしはおあげさんを炊き おいなりさんをこしらえます 亡き父を思い浮かべ 空へ捧げるようにして * 関西では、お米などの穀類以外でも 煮ることを “ 炊く ”と言います “おあげさん” は 油あげ、 薄あげ のこと 関西では、さつま芋を “おいもさん”、豆を “おまめさん”、いなり寿司を “おいなりさん”、お粥を “おかゆさん”、飴を “あめちゃん” … なんて呼んだりします なんやろ、親しみを込めてかな フレンドリーな関西人気質かな たぶんせやな 知らんけど

          おあげさんを炊きませんか

          メンテは早めがよろしいようで

          点検や調整をして、不具合や故障を予防し 正常な状態を保つ 定期的なチェックやお手入れは大切です 好きなもの、大切なものなら なおさらのこと 不具合が生じて放置しておけば、悪くなっていくことはあっても 良くなることはほとんどありません メンテナンス、していますか 家、車、電化製品、楽器、衣類、靴、植木などの モノ 自分、家族、仲間、パートナー、ペットの ココロとカラダ もしかしたら、コンピュータみたいに精巧で複雑な人間関係にも 必要なことかもしれません メンテナンスと

          メンテは早めがよろしいようで

          ひとりじゃないから だいじょうぶ

          心配をかけてごめんなさい 心配してくれてありがとう もうだいじょうぶだよ ひとりじゃないから さみしくないから つよくなれたから もう だいじょうぶ *** 2年前のある日、 塀のブロックの向こうから 葉を出して伸びてきた一本の紫陽花 ひとりでがんばっていた紫陽花が たまらなく愛おしかった その紫陽花は、去年も同じように ブロックの向こうから葉を出しました また会えたことがとても嬉しかった けれど、街の紫陽花がちらほら咲き始める頃に やっと外に顔を出した葉は、雨の少な

          ひとりじゃないから だいじょうぶ

          うつくしい水をもとめて

          どこへ行きたいかな 都会から少し離れて ほっとできるところ 水のきれいなところかな 水がきれいなところはね 空気もとてもきれいでね 花や木や 虫や鳥も元気だし 夜にはたくさん 星が見える 命ってね 水から生まれるの 水がないと 生きられないの みんなの体も半分以上が水 水ってとっても大事なもの 命を繋ぐ水ってすごいでしょ 空と地球と人とをつないでる 水のきれいなところに行くと なんだかとっても元気になるの *** 水が好きです 水を見るとほっとします 海、川、湖…

          うつくしい水をもとめて

          まちぼうけにはならない

          なにを待っているの いつまで待っているの 動くこともできるのに ただじっとしたまま 黙って待っていても なにもやってきてはくれない *** 写真に印字された日付は 1998年 もう25年も経ったんだな… 生まれ育った大阪から東京に出てきて、新しい仕事や生活にも慣れて落ち着いてきたころ 軽い気持ちで応募してみた懸賞に当たりました それは、料理研究家の栗原はるみさんの ランチ&トークイベント 栗原さんがプロデュースしたお料理を、コース仕立てでいただきながら トークを楽しむ

          まちぼうけにはならない

          大好きなものを頬張って

          もうおしまいだなんて言わないで さみしいよ おしまいになんてしたくない まだもう少し あともう少し そばにいてほしかった *** 商店街を歩いてると、 「もうおしまいー」 そんな大きな声がして立ちどまる 「これでもう最後だよー」 目が合うと その人は微笑んだ そうか もうおしまいなんですね また会えなくなってしまうんですね 真っ赤ないちご かわいいいちご 大好きないちご 「食べといてー ここに出てるだけでおしまいだよー 」 * そろそろ いちごのシーズンもおわり

          大好きなものを頬張って

          初夏、アイスコーヒーはじめました

          あの時一瞬に通り過ぎた あの場所を求めて歩いた あの木が 気になっていた 人けのない静かな公園の その一本の その木にだけ ふわふわな白が咲いていた まるで雪が降り積もったようで その木だけがなんだか涼しげで のどが渇いてたことに気づいた 帰ってアイスコーヒーを淹れよう 春が夏になってゆく * それは、“ なんじゃもんじゃ” と呼ばれている ヒトツバタゴの木でした その花は、花びらが 細く薄く儚げで 雪のように真っ白でした しばらく その木の下に佇みました そよ

          初夏、アイスコーヒーはじめました

          プレゼント

          おはよう と同じように ありがとうと同じように 感謝を込めて おめでとう を贈ります こんなことしかできないけれど とてもささやかなのですけれど ありのままの気持ちを どうぞ 受け取ってください 雨はあがり 光がさして 心地よい風のふく週末の午後 そこにはスズランが咲いていました * 「おはよう」や「ありがとう」の日常のあいさつとは少し違って、 「おめでとう」は非日常的で ちょっと特別 けれども、だから、同じくらいに大切にしたい言葉です “あなたのことが大切なんです

          プレゼント