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エッセイ・コラム・ショートショート等々

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ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。
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#コラム

【エッセイ】情熱の疑問

【エッセイ】情熱の疑問

僕はこどものころよく親に「ねぇ、なんで?」と疑問に思ったことはとにかく尋ねてばかりいた。
なぜ空は青いのか。なぜこどもが生まれるのか。
とるにたらないことから答えに困ることまでなんでも「なぜ?なに?」と質問ばかりしていた。
親からすればとても面倒臭いこどもだったろう。
三つ子の魂百まで。
その名残りをひきずって今も生きていることは自覚している。
ただ人に聞かなくなっただけで常に悶々と自分の中で「な

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【コラム】スカウターにIQ

【コラム】スカウターにIQ

この世の中に絶対はない。
絶対と呼ばれるいくつかのものでも99.9…%が限界である。
が、ひとつだけ100%絶対と呼べるものがある。
「死」である。
生きとし生けるものは必ず死ぬ。絶対に死からは逃れられない。
もし、ここで肉体の死はあっても魂は生きつづけ滅びない。だから絶対は存在しないという論理を持ち出してこられないとも限らないが、証明できないこの説はここでの「絶対」に該当しないので今回はないもの

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【コラムエッセイ】会食恐怖症の着眼点

【コラムエッセイ】会食恐怖症の着眼点

私は会食恐怖症(かもしれない)。
うーん、だったかもしれない。
いや、今もそうかもしれない。

はっきりしない書き出しで申し訳ない。

というのも【会食恐怖症】について書くのはこれがはじめてなのだが、はっきりしないのはそもそも私を会食恐怖症にあてはめて(枠に囲んで)いいのか正直わからない(自信がない)からだ。

この会食恐怖症という言葉を知ったのもぼんやりとした過去の記憶で、あえて深堀りせずきたく

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【コラム】妻夫木聡に吉永小百合を重ねたあの頃

【コラム】妻夫木聡に吉永小百合を重ねたあの頃

妻夫木聡は平成の植木等だと天才脚本家の三谷幸喜氏が言っていた。
妙に腑に落ちた記憶がある。
こんな名言、ナンシー関しか生み出せないはずなのに。
そう、私は今も、そしてこれからもナンシー関を追いかけていくのだろう。

ナンシー関はテレビの向こう側の人(俳優、芸人、文化人問わず)はテレビの画面に映ったままの姿しか受け止めなくていいといった考えを持っていた。

「実はこの人ああ見えて本当は良い人なんだっ

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【コラムエッセイ】笑った私の罪

【コラムエッセイ】笑った私の罪

私は今モヤモヤしている。
冗談じゃないくらいすごくモヤモヤしている。

そのモヤモヤについて書くにはまだ材料も時も一定の条件を満たしていない気もして書くべきではないと手を置き、いや、でも書かずには自分の精神衛生上よろしくないと再びスマホを手に取りを繰り返していた。

だが、思ったことをただ吐き出すくらい許されるだろうと書くことに決めた。

モヤモヤとはダウンタウンの松本人志さんのことである。

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【コラムエッセイ】だが理解したい気持ちはある

【コラムエッセイ】だが理解したい気持ちはある

ひょんなことからタバコを吸わない体になった。
体になったと書いてみたら改造されたんか?サイボーグか?感が強いが、それはある日突然ピタッとタバコが吸いたい!と思わなくなった脳になったということだ。

タバコを吸ってた頃に「え?山羊さんてタバコ吸う人なんですね?イメージと違う」とよく言われた。

自分でもなんとなくわかる。
私はタバコを吸うイメージのない人間だと思う。

だからというわけではないが、タ

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【コラム】急性多様性多用化列島の十年後

【コラム】急性多様性多用化列島の十年後

十年一昔と感じることってありますか?
西暦が2000年に突入して以降私は何か大きな節目(それは天災であることが多い)を起点にしないと思い出せなくなっている。
時代はある程度便利の上限に達したのだろうか。
最近はAIやチャットGPT?が日々話題にあがり目まぐるしいとはこのことだなと恐怖すら感じる最先端のもっと先の未来を描かせる。

70年代、80年代、90年代の10年区切りとはやはり違うよな…200

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【コラムエッセイ】後世に残すモチベーション

【コラムエッセイ】後世に残すモチベーション

後世に残すというおおまかな概念が人間の遺伝子レベルの問題として組み込まれていることは一度や二度なんてもんじゃないくらい聴き知ってはいる。

人間に限ったことじゃない全ての地球生命体の本能なのだろう。

それは子孫であり、医学の進歩に貢献する杉田玄白の解体新書であり、牧野富太郎の植物図鑑であり、宮崎駿のナウシカであり、バッハやモーツァルトの音楽であり、ゴッホやピカソの絵画であり、黒澤明やアルフレッド

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【コラム】アスパラガスでいよう

【コラム】アスパラガスでいよう

ウーバーイーツ
イーハトーブ

ウーパールーパー
シンディー・ローパー

これも韻 あれも韻 たぶん韻 きっと韻
私の言葉の水中花

ルッキズムを新種のアスパラガスかなにかと思ってた。
エッフェル塔の前でニョッキポーズで記念撮影する女性議員、わてら陽気なかしまし娘。
意味の知らない言葉がズッコケニュースとごっちゃになった。
尚更ややこしくなった。

ルッキズムとはそのまんまLOOKSのISM。

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【コラムエッセイ】一般人のメンタル

【コラムエッセイ】一般人のメンタル

今朝目覚めてデジタル時計を見たら「13:01」だった。
そんな馬鹿な!とスマホを見たら「10:15」だった。(どちらにしてもかなりの時刻)
単4電池2個で動き続けてきたデジタル時計が壊れていた。

風が轟轟窓を叩く。
昼なのに暗い。
1日がはじまったのにもう終わってる気分だ。
このメンタル、冬がきたんだと感じる。

脳が疲れてる…

なにせ昨日は情報が多かった。

KANさんの訃報。それに伴うKA

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【コラムエッセイ】時には政治の話をしようか

【コラムエッセイ】時には政治の話をしようか

ツイッターで政治の話題を呟かない方がいいと誰に言われたわけでもないが自然と知っちゃっている不思議。

でもnoteでなら書ける気がする不思議。

だから書いちゃおうと思った。

政治に明るくない私でもわかること、考えること、言えることがある。

はじめに申し上げておくが、私はどこの政党の支持者でもない。
その時代その時代に力を持つ与党に疑問を抱けば必然的に野党側に立ってしまうだけのこと。よろしくは

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【コラムエッセイ】推すという奢り

【コラムエッセイ】推すという奢り

なぜ人は崇拝するのだろう。

アイドルの和訳が崇拝と知った日から日常にはライトでポップな信仰が根付いていて無宗教だからと前置きする私を含めた多くの日本人にも崇め奉る信仰対象は確実に存在することを思い知らされた。

時代と共に両者の呼び名は変化していった。

江戸時代に遡れば「あんた、あの歌舞伎役者に随分お熱だね」や「ほの字だね」がそれにあたるのだろうか(知らんけど)

昭和の空前のアイドルブームで

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【コラムエッセイ】バブル、バズる、ブロークン

【コラムエッセイ】バブル、バズる、ブロークン

どんなに爆発的に流行ってもいつかは廃れる。

栄枯盛衰。
それは先人たちが歴史で証明してきたわかりきった周知の事実なのに、人は浮かれ気分に我を忘れて同じ虚しさを味わう。
悲しき性よ。

本題の前にもうひとつ。

東京以外の都市を大きく3つに分けてみる。

大阪、名古屋、北海道。

それぞれに巨大で強大なローカルコンテンツが存在する。

大阪といえば吉本のお笑い。
吉本新喜劇は日常に溶け込んでいると

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【エッセイ&考察】明菜さんと南野さん

【エッセイ&考察】明菜さんと南野さん

中森明菜さんが作曲家の林哲司氏のトリビュートアルバムにセルフカバーとして『北ウイング』を歌われることを知ってからというもの妙に浮足立っている。

吉報は突然脈略もなくやって来る。

やっぱり最後の最後まで諦めちゃいけないと改めてしみじみ思うのだ。(何事もね)

Xのタイムラインには私の呟きを反映した「おすすめ」がエンドレスに流れる。水の如く。

自分でもわかってる。自覚はある。
最近なんだか情緒が

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