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【コラム】サクマ式ドロップスと火垂るの墓
サクマ式ドロップスで知られる佐久間製菓が2023年1月に廃業するとテレビのニュースが伝えた。
夜の風が草むらをざわつかせ、小池に波紋が広がった。
これは僕の心象風景。
蛍の朧気な光が一斉にふわりと舞い上がるようにいくつかの感情が込み上げてきた。
そんな幻想的な画が頭に浮かんだのも間違いなくジブリ映画の『火垂るの墓』からきている。
1988年に公開された高畑勲監督の作品。
これまでに数回は観た。
【コラム】長寿番組の宿命。海外ドラマ「アルフ」の終わり方
海外ドラマ(アメリカのドラマ)にはじめて触れるのは大半がNHKからではないだろうか。
中でも「フルハウス」と「アルフ」は僕の世代では気づいたら観ていたというくらいのはじめての海外ドラマの教材的作品だと思う。
アメリカのホームコメディと向田邦子や橋田壽賀子ドラマを比べて日米の文化の違いを肌で感じたといえば少し大袈裟かもしれないが共通するのは極力外ロケをしない。である。
固定のセットで繰り広げられる会
MROラジオ「松本俊明の夕暮れノクターン」24年5月8日放送回
石川県の歴史あるラジオ放送局MROラジオで今年4月からはじまった新番組「松本俊明の夕暮れノクターン」。
毎週水曜の18時30分から45分の15分間の番組である。
パーソナリティーは世界的に活躍されている作曲家でピアニストの石川県観光大使でもある松本俊明さん。そして一緒に番組を支えてくれているのがMROアナウンサーの石橋弘崇さんである。
ロンドンや東京での出来事や思い出、音楽制作やもちろん石川県のエ
【エッセイ】情熱の疑問
僕はこどものころよく親に「ねぇ、なんで?」と疑問に思ったことはとにかく尋ねてばかりいた。
なぜ空は青いのか。なぜこどもが生まれるのか。
とるにたらないことから答えに困ることまでなんでも「なぜ?なに?」と質問ばかりしていた。
親からすればとても面倒臭いこどもだったろう。
三つ子の魂百まで。
その名残りをひきずって今も生きていることは自覚している。
ただ人に聞かなくなっただけで常に悶々と自分の中で「な
贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』
太陽フレアに世界がざわついていた令和6年5月11日土曜日。
この日間違いなく石川県で一番賑わっていたのが野々市市であったろう。
というのも能登半島地震チャリティ企画で地元の放送局のMROのアナウンサー4人による朗読会と日本のみならず世界の音楽業界でも活躍されている作曲家でピアニストの松本俊明さんによるピアノコンサートが野々市市文化会館で開催されたからである。
雲一つない青い空。容赦なく照りつける