山羊アキミチ

詩/作詞/エッセイ/詩小説/1983年生/石川県/執筆、作品提供、その他お問い合わせや…

山羊アキミチ

詩/作詞/エッセイ/詩小説/1983年生/石川県/執筆、作品提供、その他お問い合わせやご依頼等はTwitterのDMにて受け付けております🐐。Twitter:@ yagimichi83

マガジン

  • 自由律俳句・短歌

    つれづれなるままに乱れ書き

  • エッセイ・コラム・ショートショート等々

    ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。

  • 詩を書いてます。

  • 山羊日記

    なんやかんやでエッセイぽい日記です。 日記っぽいエッセイでもあります。 雑記です。思ったことを書いてます。

  • 朗読

    拙作の詩や詩小説を朗読してもらいました。

最近の記事

  • 固定された記事

【作詞コンテスト応募作品】存在

−はじめに− 2023年の秋。ひとつの大きなプロジェクトが動き出した。 「エターナルソング•コンテスト」と銘打たれた作詞作曲の公募であった。 審査委員長は偉大な作詞家、湯川れい子先生。 ツイッターでこのコンテストの話を知った私はそれまで数年間欠かさず投稿し続けてきた月に4箇所の詩の公募を『月刊詩誌ココア共和国』のひとつに絞り、そしてこの作詞コンクールに2023年の残り全てを捧げようと決心した。 私はこのコンテストに並々ならぬ覚悟で挑んでいた。 前職を退職後貯金を崩し

    • 【自由律俳句】2024/04/23

      ●春と呼べるのは四月だけだった ●物心つく頃から橋爪功は橋爪功 ●マスクの下で歌うLet It Go

      • 【自由律俳句】2024/04/22

        ●あの人がフォローしてるなら安心 ●イヤホンなしでは生きていけない ●首タトゥーが選んだ着物は紫だった

        • 【エッセイ】水色の洗面器

          今でも僕は水色の洗面器を見ると条件反射で拒絶してしまう。 嘔吐した場面を思い出してしまうからだ。 幼稚園、もしかしたらそれ以前から小学生くらいまで使っていた洗面器が水色の乗り物のイラストが描かれた子供用の洗面器だった。 僕が最後に吐いた(嘔吐した)のは小学校低学年くらいだったろうか。 吐き気に負けて涙しながら嘔吐する時は決まってその洗面器にだった。 風邪や体調を崩した時によく気持ち悪くなっていた僕は嘔吐することが怖くて仕方なかった。 吐いてしまえば楽になるからと背中をさすられ

        • 固定された記事

        【作詞コンテスト応募作品】存在

        マガジン

        • 自由律俳句・短歌
          8本
        • エッセイ・コラム・ショートショート等々
          132本
        • 29本
        • 山羊日記
          58本
        • 朗読
          2本
        • 詩小説
          15本

        記事

          【自由律短歌】2024/04/15

          ●エアコンの送風口の隙間からことばたちが顔をのぞかせる ●冷房つけると待ち望んでいたことばたち羽根ばたつかせ翔んだ

          【自由律短歌】2024/04/15

          【自由律俳句】2024/04/14

          ●メンマ臭い筍近い春急行 ●リクルートスーツ親子とすれ違うパーカーが重い ●信頼回復という意図がまだ反省の手前側

          【自由律俳句】2024/04/14

          【作詞】春のせい

          ふわふわ浮つく かすみのあかり ふわふわ揺らつく ぬるい世界 首に吹く風 ふと冷たい 見開く目にうつる 淡い色と声たち 足並みそろわない 春のせい ふわふわ浮き立つ めくった袖に ふわふわ漂う 甘い世界 無駄に青い空 雲ひとつない 逆さの心にうつる 固い蕾重たい 足並みそろわない 春のせい ふわふわどこまで つづくのだろう ふわふわどこから 現実だろう 軽やかであれば 幸せであれば 浮き彫りになる 生きづらい世界 ふわふわするんだ ふわふわふわふわ それもみんな 春のせ

          【作詞】春のせい

          【自由律俳句】2024/04/12

          ●銀座の消印もう関わらないでのサイン ●温もりは水銀に微睡んで葡萄酒のコルク溶かす ●みつをなみの出現率の魯山人 ●音も無く弾ける桜ポップコーン

          【自由律俳句】2024/04/12

          【短歌】2024/04/11

          ありがとうと言ったら本当にさよならになった桜の雨止まず

          【短歌】2024/04/11

          【自由律短歌】2024/04/09

          あの人がわたしを嫌いとわかるまで十三回春を見送った

          【自由律短歌】2024/04/09

          【エッセイ】桜見てひまわり思う

          雪国というほど近年は雪が降り積もらなくなった石川県ではあるが年間降水量も上位で日照時間は下位なのは今も健在の地に住んでいるから冬は西高東低に従ってこもることが標準デフォルトと刷り込まれている。 もし、この概念が元からなかったとして例えば湘南に生まれていたら風は冷たくても空が青くて日差しが眩しければ防寒対策ばっちりで外へ軽やかに出歩く感覚を僕は持っていただろうか。 そんなことはわからない。 もしもだとか本当に不毛な議論だ。 石川県でも桜が咲き始めた。 今年もやってきた春。冬

          【エッセイ】桜見てひまわり思う

          【エッセイ】読み捨てられる雑誌のように

          四月はちょっぴりセンチメンタルジャーニーである。 先日、某県の某知事が新入職員たちに「毎日野菜を売ったり、牛の世話をする仕事とは違い皆さんは知性が高い」「シンクタンクだ(横文字使うな)」などと宣った。 さすがお役人。意識がお高い。次元というかステージが違う。そして職業差別を意図しての発言ではないと最後まではぐらかした。記者会見で建前は謝罪したが、それも不快な思いをされた方がいらしたらお詫びするという傷口に塩を塗りたぐる言い様。もしかしてとかの問題ではなかろう。言葉の頭に「i

          【エッセイ】読み捨てられる雑誌のように

          【エッセイ】レンタルビデオ屋の名犬ラッシー

          高校何年生だったか定かではないがティンバーランドのナイロンパーカーにユニクロのマフラーを隙間なく巻いていた寒い冬だったことは覚えている。 雪が降ってなかったからその日は自転車で通学した。五時も過ぎれば外はもうすっかり夜の色。僕は自転車のライトを点けていつもの道を家に向かって帰っていた。部活を終え時刻は7時も近かったと思う。 僕はほぼ毎日のようにレンタルビデオ屋へ立ち寄っていた。 朝は返却ボックスに昨晩観たDVDやMDにダビングしたCDを投函して帰りにまた何かしらを借りるという

          【エッセイ】レンタルビデオ屋の名犬ラッシー

          【作詞】白春

          金色の鱗をちりばめて 空っぽの青春がうねり去る 痛む棘 生垣にぽつり すっかり珍しがられる 今では そっと咲きます からたちの白 蒸気機関車 煙巻き上げ つかの間の朝が眠りから覚める 心に寄り添い 尾を揺らす どこにでもいるような身なりでも 健気に鳴きます 頬白の白 空は今日も無数の翼を降らせ 地上は絶えず風が吹く 積もることなく時を見送る もう人間はいないのかもしれない 浮かず 沈まず 白い命

          【作詞】白春

          【エッセイ】ストツーと半ズボン

          昨年、レスリングの吉田沙保里さんが春麗(チュンリー)のコスプレでストリートファイターのCMに出ていた。 ストリートファイターももうⅥ(シックス)なのだなーと画面に釘付けになった。 驚いたのはシリーズの数字だけではなくチュンリーとスマホで入力したら春麗と変換候補で出たこともそうだ。 今当然のようにストリートファイターだの春麗だのと並べているが知らない人にはなんのこっちゃな話である。 遅ればせながら、ストリートファイターとはテレビゲームのソフトのタイトルである。スーパーファミコン

          【エッセイ】ストツーと半ズボン

          【コラム】スカウターにIQ

          この世の中に絶対はない。 絶対と呼ばれるいくつかのものでも99.9…%が限界である。 が、ひとつだけ100%絶対と呼べるものがある。 「死」である。 生きとし生けるものは必ず死ぬ。絶対に死からは逃れられない。 もし、ここで肉体の死はあっても魂は生きつづけ滅びない。だから絶対は存在しないという論理を持ち出してこられないとも限らないが、証明できないこの説はここでの「絶対」に該当しないので今回はないものとする。 この世の中には「死」以外すべては諸説ありきで回っている。 絶対の正解

          【コラム】スカウターにIQ