小説ごとに文体が違うので、何かを書きはじめるときには、どんな文体にするか練らなくてはならない。文体は語り手の人格みたいなものだから、文体を設定するというのは、ひとりの人間を設定するのと同じ。俳優でいう役作りみたいなものかもしれない。