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「IQ」によって生きやすさが変わる?〜「ケーキの切れない非行少年たち」のマンガを読んで、考えたこと

「IQ」によって生きやすさが変わる?〜「ケーキの切れない非行少年たち」のマンガを読んで、考えたこと

3歳男女双子子育て中のゆちです!

「ケーキの切れない非行少年たち」という作品のマンガバージョンを、マンガアプリで偶然少し読んでいたのですが、

その内容が驚きでした。

罪を犯し少年院に入った子供達。
その中には「反省以前の子ども」が沢山いるのだといいます。

「(シンプルな図円をケーキと見立てて)ケーキを平等に3等分して下さい」という問題に、ほとんどの人はメルセデス・ベンツのロゴのような図を思

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人生の本当の豊かさについて考えさせられる物語〜「モモ」ブックレビュー

人生の本当の豊かさについて考えさせられる物語〜「モモ」ブックレビュー

3歳男女双子子育て中のゆちです!

有名な児童文学、ミヒャエル・エンデ作「モモ」を読んだのでブックレビューを書いていきたいと思います。

この物語は、現代社会の行き過ぎた資本主義社会に警鐘を鳴らす風刺画的な作品として有名です。

ミヒャエル・エンデ 他1名「モモ」/Amazon.co.jp

■「モモの世界」と「現代社会」物語では、モモの暮らす人間の社会が「灰色の男たち(時間どろぼう)」に知らぬ間

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私たちはよき祖先になれるか〜「グッド・アンセスター」ブックレビュー

私たちはよき祖先になれるか〜「グッド・アンセスター」ブックレビュー

3歳男女双子子育て中のゆちです!

今回の本のテーマは
「わたしたちが「よき祖先」になるには?」ということについて語られている本です。

ローマン・クルツナリック 他1名
グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか/Amazon.co.jp

なぜこの本を読んだかというと、地球温暖化、気候変動といった地球環境の未来を、私は常日頃からとても心配しているからです。

そしてなぜ、地球環境

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『怖い』けど『羨ましい』多様性ワールド〜「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブックレビュー

『怖い』けど『羨ましい』多様性ワールド〜「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブックレビュー

3歳男女双子子育て中のゆちです!

少し前に話題になってた本だから読んでみたいなと思って手にとった「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。

小説だと思ってたら、イギリスに住む著者ブレイディみかこさんが息子の中学校生活の様子の一部を綴ったエッセイでした。

しかし、このエッセイがこれまたなかなか面白くて!
読み進めるほどグイグイ惹き込まれる自分がいました。
そして、子育てをしている私には、

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なぜ科学の声を素直に信じられない人がいるのか?〜 「人は科学が苦手」ブックレビュー

なぜ科学の声を素直に信じられない人がいるのか?〜 「人は科学が苦手」ブックレビュー

3歳男女双子子育て中のゆちです。

今回の本は、人によってはちょっとマニアックに感じるブックレビューかもしれません(笑)
とてもとても長くなってしまったのですが、もし興味を持って頂ける方がいらっしゃったら読んで頂けたら嬉しいです🙇‍♀️

🌿はじめにプライベートではあまり人に話さないのですが実は、地球温暖化問題にとても危機感を持っていて、子供達が生きる未来を個人的に本気で心配しています。

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伝える第一歩は人の気持ちに寄り添うこと〜「伝え方が9割」ブックレビュー

伝える第一歩は人の気持ちに寄り添うこと〜「伝え方が9割」ブックレビュー

 この本は、コピーライターの佐々木圭一さんが会得してきたコトバを通して伝える技術の基本ノウハウを、とてもシンプルにわかりやすくまとめた本です。

このレビューでは、

◎私が感じた、「伝え方」の2つのポイント
◎この本を読んで驚かされたこと
◎本で紹介されている「伝え方」の方法

について書いていこうと思います。

■ポイントその①:「よい伝え方」は相手の気持ちを考えることからはじまる!

 伝え

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人生で本当に大切なことは?〜「君たちはどう生きるか」ブックレビュー

人生で本当に大切なことは?〜「君たちはどう生きるか」ブックレビュー

「人間って、分子みたいなものだね」 これは物語序盤にあった、主人公コペルくんのセリフだ。 

 この物語は、中学2年生の純一くん(通称:コペルくん・叔父さんがつけたアダ名)が、学校生活や友達・家族との関わりなどの日常生活から、コペルくんが考え辿りついた物事の見方や真理を通じて、コペルくんがどう生きようと決意したかまでを描いている。

 その決意を見て、あなたはどう生きますか?という問いかけで物語は

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運動は最強の脳トレ〜「一流の頭脳」ブックレビュー

運動は最強の脳トレ〜「一流の頭脳」ブックレビュー

 先日ブックレビューした「スマホ脳」の著者、アンダース・ハンセンの本。

 この本では脳と運動の関係性について書かれています🧠🏃

このブックレビューでは、

・運動による脳への効果と、運動の内容
・その事実が世間に浸透していない意外な理由
・本を読んで考えたこと

を順に書いていこうと思います。

🧠🏃運動がもたらす脳への影響運動をすることによって

■ストレス解消、うつの改善
■集中力

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どんな人でも内側に持っている『語り』の尊さ〜「断片的なものの社会学」ブックレビュー

どんな人でも内側に持っている『語り』の尊さ〜「断片的なものの社会学」ブックレビュー

「 あの人、どうしてるかな・・・」 わたしたちは人生の中で出会った人々に、ふと思いを馳せる瞬間がある。

 この広い世界には、世界でただ1つだけの、かけがえのない人生が、無数に存在している。

 この本は、社会学者の著者がインタビューや人生の中で体験してきた、様々な人達の何気ない日常の語りのワンシーンを、ただ淡々と紹介している。

 インタビューの語り手は、路上のギター弾き、シングルマザーのキャバ

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『信念』を変化させるということ〜「チーズはどこへ消えた?」「迷路の外には何がある?」ブックレビュー

『信念』を変化させるということ〜「チーズはどこへ消えた?」「迷路の外には何がある?」ブックレビュー

有名な自己啓発本、スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」と、続編の「迷路の外には何がある?」の2冊を読んだのでブックレビューしようと思います🙌

まずは、ざっくり本の内容をご紹介

🐀チーズはどこへ消えた? 2匹のネズミと2人の小人、迷路の中にあるチーズを巡ってお話が繰り広げられます。
 なくなったチーズを探すのか、どうするのかというシンプルな物語なのですが、チーズを通して、人生にお

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新しい人生のあり方とは?〜「人を動かす」ブックレビュー

新しい人生のあり方とは?〜「人を動かす」ブックレビュー

📘この本はコミュニケーションのテクニックを様々な事例を通して紹介しているのですが、私が一番印象に残った、本書の冒頭にあったエピソードを、まずはご紹介します🌿

 アメリカの、とある凶悪な犯罪者のお話です。

 この犯罪者は、ニューヨークの犯罪史にもまれにみる凶悪犯で、些細なきっかけでも簡単に人を殺したといいます。数々の殺人を犯し、逮捕の後、死刑となりました。

 さて、この人物は、自分のことを

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自分のことを人種差別主義者だと思う人はいない〜「白人ナショナリズム」ブックレビュー

自分のことを人種差別主義者だと思う人はいない〜「白人ナショナリズム」ブックレビュー

 あなたは「白人至上主義」という人達について、どんなイメージを持っていますか?

・人種差別主義者?
・自己中心的な過激な人達?
・多様性に関心のない思いやりのない人?

 私がなんとなく抱いていたイメージは、
「自分達がとにかく一番優れていて、それ以外の人種を蔑んで見ている差別主義者の人達ーーー。」
 そういう風に思ってました。
 だけど、この本を読んでそんな単純なものではないとわかりました。

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脳の意外すぎる働き〜「スマホ脳」ブックレビュー

脳の意外すぎる働き〜「スマホ脳」ブックレビュー

■はじめに 私たちの生活にすっかり浸透したスマートフォン。いつでも情報に気軽にアクセスできたり、コミュニケーション、エンターテインメントなど私たちの生活をとても豊かにしてくれる一方、たくさんの危険を秘めているとも言われています。

「自分は「スマホ依存」なんじゃないかな?」と思ったことのある人も多いんじゃないでしょうか?

 私も読書をしていると、まだ10ページも読み進めていないのに、スマホを触り

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全ての人が合意できる社会を考える〜「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」ブックレビュー

全ての人が合意できる社会を考える〜「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」ブックレビュー

nore初投稿😁🎉!!
インスタグラムでブックレビュー投稿を見て頂いている皆さん、これからはnoteにブックレビューを投稿していこうと思います。
どうぞよろしくおねがいします🙌✨

台湾で新型コロナウィルスの流行を抑えこんだことで日本でも一躍有名になった、台湾のIT大臣、オードリー・タンさんについての本。

図書館で目に留まり、なんとなく借りてみたのですが、読み始めると内容にどんどん引き込ま

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