イイダテツヤ

【対話コンサルタント】【一般社団法人イキハタ代表】【キャリアコンサルタント(1級技能士…

イイダテツヤ

【対話コンサルタント】【一般社団法人イキハタ代表】【キャリアコンサルタント(1級技能士)】【産業カウンセラー】 組織コミュニケーションに関するコンサルティング、“対話力” のワークショップなどを開催。お問い合わせはこちら。 https://ikihata.com/contact/

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『イイダテツヤ』のプロフィール

◆ 対話コンサルタント ◆ 一般社団法人 イキハタ 代表理事 ◆ キャリアコンサルタント(1級技能士) ◆ 産業カウンセラー ◆ ライター 1971年生まれ。学習院大学文学部…

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「話す人」より「引き出す人」の方が価値が高い! 【対話力 番外編】

私はよく「話す人より、引き出す人の方が価値が高い」という話をする。 たとえば、上司が部下にいろんなことを教えている場面、あるいはセミナー講師が受講生にレクチャー…

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「正解がない」からこそ、おもしろい!

昨日は『第3回 対話力オンライン トレーニングジム』を開催しました。 参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。 このワークショップでは、話の聴き…

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イイダテツヤのラジオ

だいたい一ヶ月くらい前から、私は毎日ラジオを放送しています。 stand fmというアプリで、10分ほどの時間、毎日何かしらしゃべっています。 一応「対話」とか「対話力」…

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物語はゆっくりと紡がれる

スピードは大切で、 世の中が変化しているときには、 より早く、その変化に適応して、 新しい何かに向かって動き出すことが必要なのだろう。 でも、そういうとき、 私はい…

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これからの働き方を考えよう_前編

新型コロナの影響で「働き方」にも大きな変化が起こっていて、この問題がある程度収束した後には、まったく違った風景が広がっているかもしれない。 そんなことを、今私は…

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こんなときだからこそ 〝自分の頭〟 で考えよう

突然ですが、私の座右の銘は 真実は存在しない、解釈だけが存在する です。 これはニーチェの言葉らしいのですが、 世の中に真実なんてものは、究極どこにも存在せず、…

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誰かの人生の〝よき対話者〟になろう

以前、産業カウンセラーの方たちが集まる会で話をさせてもらったとき、その最後に 「誰かの人生の〝よき対話者〟になろう!」 というスライドを表示しました。 そしてそ…

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対話とは「わかり合えなくても、テーブルから離れないこと」

最近「イイダさんにとって対話とは何ですか?」 という質問をされることがけっこうある。というか、けっこう増えた。 NHKの番組で「あなたにとってプロフェッショナル…

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対話力実践ドリル・ワークショップを開催します!

対話力を本気で身につけたい人のための 【対話力実践ドリル・ワークショップ】 というワークショップを開催します! “対話力” と言うと、いわゆる「会話力」であった…

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〝自己一致〟とは何か?

先日、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの方たちが集まる勉強会で〝自己一致〟をテーマに「対話型のワークショップ」を行った。 自己一致・・・・ これがなかな…

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対話における “アート” と “サイエンス” について

先日、山口周さんの講演を聴いてきた。 そこで語られていたことを、めちゃくちゃ簡潔に紹介すると、ビジネスの意志決定における「アートとサイエンス」の話だ。 〝アート…

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あなたの『表現のチューニング』は狂っていませんか? 【対話力 #13】

今回のテーマはいよいよ「フィードバック」である。これまで、このnoteでは対話力向上に必要な要素として ・傾聴力 ・質問力 ・理解力 ・再構成力 ・フィードバック力 の…

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話し手に何かを返すなら『ポジティブな仮説』を返そう! 【対話力 #12】

今回も、前回に引き続き「再構成」の話をするのだが、今回のテーマはズバリ『ポジティブな仮説』である。 そもそも対話者が、傾聴したり、質問したり、相手の話を理解した…

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対話における『2つの解釈』について 【対話力 #11】

今回は「再構成力」のなかでも「解釈」という部分にがっつり焦点をあて、いろいろ考えてみたい。 と言いながら、いきなり余談なのだが、私の座右の銘は 真実は存在しない…

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あなたはどっち? 傾聴が得意な「レシーブタイプ」と再構成が得意な「リターンタイプ」 【対話力 #10】

今回からは、対話力における「5つのスキル」(傾聴、質問、理解、再構成、フィードバック)の4つ目、「再構成力」について語っていこうと思う。 と言ってみたところで、…

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『イイダテツヤ』のプロフィール

『イイダテツヤ』のプロフィール

◆ 対話コンサルタント
◆ 一般社団法人 イキハタ 代表理事
◆ キャリアコンサルタント(1級技能士)
◆ 産業カウンセラー
◆ ライター

1971年生まれ。学習院大学文学部哲学科 中退。
大学在学中から、雑誌、書籍のライター、ラジオの放送作家、各種イベントの司会、ファシリテーターなどを手がける。

30代前半から、ビジネス、自己啓発、社会学、健康などのジャンルで単行本のブックライター、および雑

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「話す人」より「引き出す人」の方が価値が高い! 【対話力 番外編】

「話す人」より「引き出す人」の方が価値が高い! 【対話力 番外編】

私はよく「話す人より、引き出す人の方が価値が高い」という話をする。

たとえば、上司が部下にいろんなことを教えている場面、あるいはセミナー講師が受講生にレクチャーしている場面を想像してみて欲しい。

この場合、どうしたって「教える側」の方が価値が高いように感じるだろう。

「教えている側」>「教わっている側」

という構図。
普通に考えればそうなのだが、私には微妙な違和感がある。

最初に言ってお

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「正解がない」からこそ、おもしろい!

「正解がない」からこそ、おもしろい!

昨日は『第3回 対話力オンライン トレーニングジム』を開催しました。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

このワークショップでは、話の聴き手となる「インタビュアー」2名と、話し手となる「トーカー」、対話そのものを振り返るときの進行役を担う「インストラクター」という役割があって、この4人でグループワークをたっぷり、じっくり行っていきます。

トーカーが変われば、対話の内容は

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イイダテツヤのラジオ

だいたい一ヶ月くらい前から、私は毎日ラジオを放送しています。
stand fmというアプリで、10分ほどの時間、毎日何かしらしゃべっています。

一応「対話」とか「対話力」に関する話が多いのですが、それに限らず、なんとなく、感じたことや思い出したことを、割合フランクに、とりとめもなく話しています。

毎日ラジオを放送するって、まあまあたいへんなんですが、微妙におもしろくて、一人とか、二人というレベ

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物語はゆっくりと紡がれる

物語はゆっくりと紡がれる

スピードは大切で、
世の中が変化しているときには、
より早く、その変化に適応して、
新しい何かに向かって動き出すことが必要なのだろう。

でも、そういうとき、
私はいつも、少し乗り遅れてしまうというか、
立ち止まって、ぼんやりしている時間を長くとってしまう。

もし、私のことを「行動している人」だと思っている人がいたら、それはちょっとイメージが違う。

私はきっと、何かに向かって行動しているのでは

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これからの働き方を考えよう_前編

これからの働き方を考えよう_前編

新型コロナの影響で「働き方」にも大きな変化が起こっていて、この問題がある程度収束した後には、まったく違った風景が広がっているかもしれない。

そんなことを、今私はつらつらと考えています。

つらつらと考えていることを、
つらつらと綴りますので、
時間の許す方は読んでみてください。

ーーーーーー

そもそも従来の働き方とは、
原則として「時間と場所」に縛られていました。

そうでない人もたくさんい

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こんなときだからこそ 〝自分の頭〟 で考えよう

こんなときだからこそ 〝自分の頭〟 で考えよう

突然ですが、私の座右の銘は

真実は存在しない、解釈だけが存在する

です。

これはニーチェの言葉らしいのですが、
世の中に真実なんてものは、究極どこにも存在せず、どこまでいっても、それは「ある時点での、誰かの視点」すなわち「解釈」なんだろうなと思っています。

たとえば、誰かが「トイレットペーパーが不足する」という情報を流したとして、最初それはデマだったり、ちょっとしたいたずらだったりするかも

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誰かの人生の〝よき対話者〟になろう

誰かの人生の〝よき対話者〟になろう

以前、産業カウンセラーの方たちが集まる会で話をさせてもらったとき、その最後に

「誰かの人生の〝よき対話者〟になろう!」

というスライドを表示しました。

そしてその後、全体で振り返りを行ったとき、参加者の一人がこんな話をしてくれました。

ーーーー
私は産業カウンセラーの資格を取ったんですが、
特に、そうした仕事をしているわけでも、そういった活動を積極的にしているわけでもありません。
だから「

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対話とは「わかり合えなくても、テーブルから離れないこと」

対話とは「わかり合えなくても、テーブルから離れないこと」

最近「イイダさんにとって対話とは何ですか?」
という質問をされることがけっこうある。というか、けっこう増えた。

NHKの番組で「あなたにとってプロフェッショナルとは?」と問われているみたいで、余計なプレッシャーを感じ「ちょっとは気の利いたことを答えなきゃ・・・」なんて妙に身構えてしまうのだが・・・

まあ、それはそれとして、私なりに対話というのは

わかり合えなくても、テーブルから離れないこと

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対話力実践ドリル・ワークショップを開催します!

対話力実践ドリル・ワークショップを開催します!

対話力を本気で身につけたい人のための

【対話力実践ドリル・ワークショップ】

というワークショップを開催します!

“対話力” と言うと、いわゆる「会話力」であったり、一般的な「コミュニケーション力」をイメージする人も多いと思いますが、ここで言う “対話力” とはもう一段グレードの高い

いわゆる 「引き出す力」 のことです。

●相手から、話を引き出す
●考えを引き出す
●思いを引き出す
●悩

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〝自己一致〟とは何か?

〝自己一致〟とは何か?

先日、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの方たちが集まる勉強会で〝自己一致〟をテーマに「対話型のワークショップ」を行った。

自己一致・・・・

これがなかなかのやっかいなワードで、言葉の意味はよくわからないし、概念も掴みにくい。解釈は人によってバラバラで

「えっ、自己一致って、そういうものだっっけ?」
「ん・・、それって自己一致の話で合ってる?」

なんてことがしょっちゅう起こる難解なテ

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対話における “アート” と “サイエンス” について

対話における “アート” と “サイエンス” について

先日、山口周さんの講演を聴いてきた。
そこで語られていたことを、めちゃくちゃ簡潔に紹介すると、ビジネスの意志決定における「アートとサイエンス」の話だ。

〝アート〟とは、直感的、感覚的なもので、
〝サイエンス〟とは、ロジカルで、きちんと説明がつくもの

そう捉えて貰えれば、まあ大きく間違ってはいない。
これまで日本の多くの企業では、いわゆる〝サイエンス〟の要素がとても重要視されてきた。

● デー

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あなたの『表現のチューニング』は狂っていませんか? 【対話力 #13】

あなたの『表現のチューニング』は狂っていませんか? 【対話力 #13】

今回のテーマはいよいよ「フィードバック」である。これまで、このnoteでは対話力向上に必要な要素として

・傾聴力
・質問力
・理解力
・再構成力
・フィードバック力

の5つを挙げ、上の4つについてガッツリ、たっぷり語ってきた。そして、残る最後の項目が「フィードバック力」である。

ただ、フィードバックと一言で言っても、

「何をフィードバックするのか」
「どうフィードバックするのか」

という

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話し手に何かを返すなら『ポジティブな仮説』を返そう! 【対話力 #12】

話し手に何かを返すなら『ポジティブな仮説』を返そう! 【対話力 #12】

今回も、前回に引き続き「再構成」の話をするのだが、今回のテーマはズバリ『ポジティブな仮説』である。

そもそも対話者が、傾聴したり、質問したり、相手の話を理解したりするのは基本中の基本。これはほぼ絶対にやるべきことだ。

「絶対に○○すべき」なんて言う人のことはあまり信用しないほうがいいが、それくらい対話において「傾聴」「質問」「理解」というのは大事だよ・・・ということで、そこはさらっと流して欲し

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対話における『2つの解釈』について 【対話力 #11】

対話における『2つの解釈』について 【対話力 #11】

今回は「再構成力」のなかでも「解釈」という部分にがっつり焦点をあて、いろいろ考えてみたい。

と言いながら、いきなり余談なのだが、私の座右の銘は

真実は存在しない
解釈だけが存在する

というものである。

これはニーチェの言葉というか「ニーチェの思想」らしいのだが、そもそも世の中に「絶対的な真実」なんてものは存在せず、すべては「誰かの解釈」でしかない。そんな意味合いの言葉である。

たとえば、

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あなたはどっち? 傾聴が得意な「レシーブタイプ」と再構成が得意な「リターンタイプ」 【対話力 #10】

あなたはどっち? 傾聴が得意な「レシーブタイプ」と再構成が得意な「リターンタイプ」 【対話力 #10】

今回からは、対話力における「5つのスキル」(傾聴、質問、理解、再構成、フィードバック)の4つ目、「再構成力」について語っていこうと思う。

と言ってみたところで、「再構成力ってナニ?」と感じる人も多いだろう。5つのスキルの中でもっともイメージしにくいのが、この「再構成力」だと思う。

しかし、言いたいことはそんなにむずかしいことではなくて、たとえば

「○○さんと話すと、とても頭が整理される」

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