イイダテツヤ

【対話コンサルタント】【一般社団法人イキハタ代表】【キャリアコンサルタント(1級技能士…

イイダテツヤ

【対話コンサルタント】【一般社団法人イキハタ代表】【キャリアコンサルタント(1級技能士)】【産業カウンセラー】 組織コミュニケーションに関するコンサルティング、“対話力” のワークショップなどを開催。お問い合わせはこちら。 https://ikihata.com/contact/

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『イイダテツヤ』のプロフィール

◆ 対話コンサルタント ◆ 一般社団法人 イキハタ 代表理事 ◆ キャリアコンサルタント(1級技能士) ◆ 産業カウンセラー ◆ ライター 1971年生まれ。学習院大学文学部哲学科 中退。 大学在学中から、雑誌、書籍のライター、ラジオの放送作家、各種イベントの司会、ファシリテーターなどを手がける。 30代前半から、ビジネス、自己啓発、社会学、健康などのジャンルで単行本のブックライター、および雑誌やウェブの記者として活動。 各界の著名人1000人以上にインタビューを行い、過

    • 「話す人」より「引き出す人」の方が価値が高い! 【対話力 番外編】

      私はよく「話す人より、引き出す人の方が価値が高い」という話をする。 たとえば、上司が部下にいろんなことを教えている場面、あるいはセミナー講師が受講生にレクチャーしている場面を想像してみて欲しい。 この場合、どうしたって「教える側」の方が価値が高いように感じるだろう。 「教えている側」>「教わっている側」 という構図。 普通に考えればそうなのだが、私には微妙な違和感がある。 最初に言っておくと、これは私の超個人的な見解で、私の視点はかなり歪でシニカルではある。 それ

      • 「正解がない」からこそ、おもしろい!

        昨日は『第3回 対話力オンライン トレーニングジム』を開催しました。 参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。 このワークショップでは、話の聴き手となる「インタビュアー」2名と、話し手となる「トーカー」、対話そのものを振り返るときの進行役を担う「インストラクター」という役割があって、この4人でグループワークをたっぷり、じっくり行っていきます。 トーカーが変われば、対話の内容はもちろん雰囲気も、対話の意味も変わってきますし、同じように、インタビュアーによっ

        • イイダテツヤのラジオ

          だいたい一ヶ月くらい前から、私は毎日ラジオを放送しています。 stand fmというアプリで、10分ほどの時間、毎日何かしらしゃべっています。 一応「対話」とか「対話力」に関する話が多いのですが、それに限らず、なんとなく、感じたことや思い出したことを、割合フランクに、とりとめもなく話しています。 毎日ラジオを放送するって、まあまあたいへんなんですが、微妙におもしろくて、一人とか、二人というレベルですけど、少しずつラジオのフォロワーも増えていくんです。 どんなときに、どう

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        『イイダテツヤ』のプロフィール

          物語はゆっくりと紡がれる

          スピードは大切で、 世の中が変化しているときには、 より早く、その変化に適応して、 新しい何かに向かって動き出すことが必要なのだろう。 でも、そういうとき、 私はいつも、少し乗り遅れてしまうというか、 立ち止まって、ぼんやりしている時間を長くとってしまう。 もし、私のことを「行動している人」だと思っている人がいたら、それはちょっとイメージが違う。 私はきっと、何かに向かって行動しているのではなく、 なんというか、立ち止まって、風景を眺めて、 ただぼんやりしている時間の過

          物語はゆっくりと紡がれる

          これからの働き方を考えよう_前編

          新型コロナの影響で「働き方」にも大きな変化が起こっていて、この問題がある程度収束した後には、まったく違った風景が広がっているかもしれない。 そんなことを、今私はつらつらと考えています。 つらつらと考えていることを、 つらつらと綴りますので、 時間の許す方は読んでみてください。 ーーーーーー そもそも従来の働き方とは、 原則として「時間と場所」に縛られていました。 そうでない人もたくさんいるけれど、やっぱり多くの人が ・その場所へ行き ・一定時間そこにいる ことで

          これからの働き方を考えよう_前編

          こんなときだからこそ 〝自分の頭〟 で考えよう

          突然ですが、私の座右の銘は 真実は存在しない、解釈だけが存在する です。 これはニーチェの言葉らしいのですが、 世の中に真実なんてものは、究極どこにも存在せず、どこまでいっても、それは「ある時点での、誰かの視点」すなわち「解釈」なんだろうなと思っています。 たとえば、誰かが「トイレットペーパーが不足する」という情報を流したとして、最初それはデマだったり、ちょっとしたいたずらだったりするかもしれない。 でも、その情報を受けて、世の中の人がトイレットペーパーを買い漁り、

          こんなときだからこそ 〝自分の頭〟 で考えよう

          誰かの人生の〝よき対話者〟になろう

          以前、産業カウンセラーの方たちが集まる会で話をさせてもらったとき、その最後に 「誰かの人生の〝よき対話者〟になろう!」 というスライドを表示しました。 そしてその後、全体で振り返りを行ったとき、参加者の一人がこんな話をしてくれました。 ーーーー 私は産業カウンセラーの資格を取ったんですが、 特に、そうした仕事をしているわけでも、そういった活動を積極的にしているわけでもありません。 だから「これから、どうしたらいいのかなぁ」と正直、迷っていました。 でも、そういった目に

          誰かの人生の〝よき対話者〟になろう

          対話とは「わかり合えなくても、テーブルから離れないこと」

          最近「イイダさんにとって対話とは何ですか?」 という質問をされることがけっこうある。というか、けっこう増えた。 NHKの番組で「あなたにとってプロフェッショナルとは?」と問われているみたいで、余計なプレッシャーを感じ「ちょっとは気の利いたことを答えなきゃ・・・」なんて妙に身構えてしまうのだが・・・ まあ、それはそれとして、私なりに対話というのは わかり合えなくても、テーブルから離れないこと だと、わりと真面目に思っている。 もちろん、わかり合えたなら、それは素敵なこ

          対話とは「わかり合えなくても、テーブルから離れないこと」

          対話力実践ドリル・ワークショップを開催します!

          対話力を本気で身につけたい人のための 【対話力実践ドリル・ワークショップ】 というワークショップを開催します! “対話力” と言うと、いわゆる「会話力」であったり、一般的な「コミュニケーション力」をイメージする人も多いと思いますが、ここで言う “対話力” とはもう一段グレードの高い いわゆる 「引き出す力」 のことです。 ●相手から、話を引き出す ●考えを引き出す ●思いを引き出す ●悩みを引き出す ●モチベーションを引き出す ●行動を引き出す など「引き出すこと

          対話力実践ドリル・ワークショップを開催します!

          〝自己一致〟とは何か?

          先日、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの方たちが集まる勉強会で〝自己一致〟をテーマに「対話型のワークショップ」を行った。 自己一致・・・・ これがなかなかのやっかいなワードで、言葉の意味はよくわからないし、概念も掴みにくい。解釈は人によってバラバラで 「えっ、自己一致って、そういうものだっっけ?」 「ん・・、それって自己一致の話で合ってる?」 なんてことがしょっちゅう起こる難解なテーマである。 もちろん産業カウンセラーのような人たちなら、例外なく自己一致につ

          〝自己一致〟とは何か?

          対話における “アート” と “サイエンス” について

          先日、山口周さんの講演を聴いてきた。 そこで語られていたことを、めちゃくちゃ簡潔に紹介すると、ビジネスの意志決定における「アートとサイエンス」の話だ。 〝アート〟とは、直感的、感覚的なもので、 〝サイエンス〟とは、ロジカルで、きちんと説明がつくもの そう捉えて貰えれば、まあ大きく間違ってはいない。 これまで日本の多くの企業では、いわゆる〝サイエンス〟の要素がとても重要視されてきた。 ● データを揃えろ! ● エビデンスを示せ! ● ロジカルに説明しろ! というアレ

          対話における “アート” と “サイエンス” について

          あなたの『表現のチューニング』は狂っていませんか? 【対話力 #13】

          今回のテーマはいよいよ「フィードバック」である。これまで、このnoteでは対話力向上に必要な要素として ・傾聴力 ・質問力 ・理解力 ・再構成力 ・フィードバック力 の5つを挙げ、上の4つについてガッツリ、たっぷり語ってきた。そして、残る最後の項目が「フィードバック力」である。 ただ、フィードバックと一言で言っても、 「何をフィードバックするのか」 「どうフィードバックするのか」 という “what”と“how” の部分があって、ここでは主に後者の話をする。 何を

          あなたの『表現のチューニング』は狂っていませんか? 【対話力 #13】

          話し手に何かを返すなら『ポジティブな仮説』を返そう! 【対話力 #12】

          今回も、前回に引き続き「再構成」の話をするのだが、今回のテーマはズバリ『ポジティブな仮説』である。 そもそも対話者が、傾聴したり、質問したり、相手の話を理解したりするのは基本中の基本。これはほぼ絶対にやるべきことだ。 「絶対に○○すべき」なんて言う人のことはあまり信用しないほうがいいが、それくらい対話において「傾聴」「質問」「理解」というのは大事だよ・・・ということで、そこはさらっと流して欲しい。 さて、それに対して、ここ何回かのnoteで語っている「再構成」というのは

          話し手に何かを返すなら『ポジティブな仮説』を返そう! 【対話力 #12】

          対話における『2つの解釈』について 【対話力 #11】

          今回は「再構成力」のなかでも「解釈」という部分にがっつり焦点をあて、いろいろ考えてみたい。 と言いながら、いきなり余談なのだが、私の座右の銘は 真実は存在しない 解釈だけが存在する というものである。 これはニーチェの言葉というか「ニーチェの思想」らしいのだが、そもそも世の中に「絶対的な真実」なんてものは存在せず、すべては「誰かの解釈」でしかない。そんな意味合いの言葉である。 たとえば、ある人が「昨日、宇宙人と話をした」というエピソードを大真面目に語ったとしよう。

          対話における『2つの解釈』について 【対話力 #11】

          あなたはどっち? 傾聴が得意な「レシーブタイプ」と再構成が得意な「リターンタイプ」 【対話力 #10】

          今回からは、対話力における「5つのスキル」(傾聴、質問、理解、再構成、フィードバック)の4つ目、「再構成力」について語っていこうと思う。 と言ってみたところで、「再構成力ってナニ?」と感じる人も多いだろう。5つのスキルの中でもっともイメージしにくいのが、この「再構成力」だと思う。 しかし、言いたいことはそんなにむずかしいことではなくて、たとえば 「○○さんと話すと、とても頭が整理される」 「○○さんに聞いてもらうと、自分でも気づいていなかった部分に気づけるからスゴイ!

          あなたはどっち? 傾聴が得意な「レシーブタイプ」と再構成が得意な「リターンタイプ」 【対話力 #10】