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これからの働き方を考えよう_前編

新型コロナの影響で「働き方」にも大きな変化が起こっていて、この問題がある程度収束した後には、まったく違った風景が広がっているかもしれない。

そんなことを、今私はつらつらと考えています。

つらつらと考えていることを、
つらつらと綴りますので、
時間の許す方は読んでみてください。

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そもそも従来の働き方とは、
原則として「時間と場所」に縛られていました。

そうでない人もたくさんいるけれど、やっぱり多くの人が

・その場所へ行き
・一定時間そこにいる

ことで「仕事」が成り立ち「お金」が支払われています。

業務体系や評価制度、給与計算など、組織におけるさまざまなシステムが「時間と場所を縛る」ことを前提に構築されています。

でも今「場所に縛られる」という大きな柱が、あちこちで崩壊し、あるいは解放され始めています。

本当に「場所に縛られなければならない仕事」をしている人たちがいる一方で、本来的には「場所に縛られる必要」なんてまったくないのに、

制度とか、慣習的な部分によって「場所に縛られていた人」も大勢いて、そうした存在が徐々に浮き彫りになってきています。

「場所に縛られる」という前提が今、揺らいできているのです。

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場所に縛られなくなると、
今度は「時間に縛られる必要って、あるのかな?」という話にもなっていきます。

「オンラインの会議やミーティング」など「時間に縛られる仕事」ももちろんありますが、その一方で、

「この仕事は買い物に行ってからかたずけよう!」とか
「子どもが寝てから、集中してやろう」とか
「すごく眠いから、一度寝て、起きてからやろう」

という判断をしても、とりたてて問題が起こらない、すなわち「時間に縛られない仕事」もたくさんあります。

結局「時間に縛られる」というのも、
ほとんどが管理する側の事情であって、
そのシステムそのものが制度不良、制度疲労を起こし始めているところがあります。

これからは、これまでとは比較にならないほど多くの人が「時間と場所に縛られない働き方」をするようになり、必然的に、そうした働き方のオプションを提供できる会社でなければ、いい人材が集まらないという状況にもなっていきます。

「時間と場所に縛られない働き方」

個人にとっても、企業にとっても、非常にわかりやすい一つの流れだと思います。

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さらに考えを進めてみると、時間と場所に縛られないなら、そもそも「一つの働き口」で働いている必然性ってあるんだろうか?

という話になってきます。

働く人の自由な裁量で「時間と場所」をアレンジできるなら、(それだけの成果や結果を出せる限り)いくつの会社で仕事をしたって何ら問題ありません。

副業を認めるとか、認めないとか、そんなレベルの話ではなく、
時間と場所に縛られない環境のなかで「ウチの会社の仕事だけやってください」というメッセージ自体がナンセンスなのです。

よくよく考えてみると「どの会社で働いているのか」とは

「どの場所で、どういった時間に縛られているのか」

とまあまあ同義で、前提となる「場所と時間」の縛りがなくなってしまえば、

「どの会社で働いている」というより
「どの会社の仕事をしている」という感覚の方がリアルになっていきます。

たまたま私はフリーランスなので「どの会社で働いている」という感覚はもちろんなくて、あるのは「どの会社の仕事をしている」という感覚だけです。

時間と場所に縛られなくなり、
複数の会社の仕事をする。


そういう働き方をする人が加速度的に増えていくと思います。

これは決して特別な人の話ではなく、
ほとんどの人に当てはまるストーリーなのだと、私は捉えています。

そんな世の中にあって、正社員って何なのだろう?
パートとか、派遣って何なのだろう?

時間と場所という〝ものさし〟がなくなったとき、
労働を測る〝ものさし〟とは何なのだろう?
何を基準に報酬は支払われるのだろう?

この先、私たちが否応なく向き合う問いではないでしょうか。

(後編へ続く)

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