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#美術館
旅とアート|藤田嗣治《秋田の行事》と竿燈まつりをいっぺんに
わたしはほんとうにラッキーでした。
秋田県を旅して秋田県立美術館に立ち寄ったのですが、そこで藤田嗣治の大壁画《秋田の行事》と、その作品で題材として描かれている「竿燈(かんとう)まつり」を、いっぺんに、ひとところで、思いがけなく観ることができたからです。
秋田県立美術館と藤田嗣治秋田県立美術館には藤田嗣治の《秋田の行事》という大壁画の常設展示があります。高さ3.65メートル、幅は20.50メート
知的体力をきたえると長生きできる? 李禹煥と安藤忠雄の対話より
ことしはたくさん学んで知的体力をきたえようと思う。どうやらそのほうが長生きできるらしいよ。
知的体力をきたえると長生きできる?これは建築家の安藤忠雄氏が、現代美術家の李禹煥氏との対談でおっしゃっていたことなのでまちがいないと思う。おふたりともとてもお元気で若々しい。いや、もはや若々しいを通り越して「これからもっと面白いことになるんちゃうか」という好奇心いっぱいの少年たち、といった印象を受けた。
青森に行ったら奈良美智さんのことが大好きになりました
青森に行ったら、奈良美智さんのことが大好きになりました。
青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館の「もしもし、奈良さんの個展はできませんか?」奈良美智展弘前2002-2006ドキュメント展がとても素晴らしかったからです。(会期2022年9月17日ー2023年3月21日)
いままでは、「かわいい絵だな」「うんうん子どもって時々こういう顔するよね」くらいの「好き」でした。ところがいまではもうめっちゃ大
衣装をめぐる旅|イヌイットのパーカとまあるい世界観|北海道北方民族博物館
服をつくる仕事をしていて、旅と衣装と博物館をこよなく愛すわたしが、旅先の博物館でまたまた素敵な衣装に出会いました。
イヌイト(イヌイット)の「パーカ」と呼ばれる防寒着です。
かわいすぎませんか、これ。なんと背中のフードに赤ちゃんを入れておんぶできるのです。ほっこり。
イヌイト(イヌイット)とはイヌイットとは、カナダやグリーンランドなどの極北地域にすむアジア系の人びとのことです。以前はエスキモ
衣装をめぐる旅|ナーナイの花嫁衣装がかわいすぎてもう|北海道立北方民族博物館
旅が好きで、服をこよなく愛していて、ウェディングドレスをつくる仕事をしていて、おまけに通信制大学で「博物館学芸員資格過程」を履修していて、できることならば生きているうちにできるだけたくさんの服飾系博物館に行きたいと願っているわたしが、ことしいち興奮した衣装をお伝えしたいと思います。
北海道立北方民族博物館で出会った、ナーナイの花嫁衣装です。
ナーナイの花嫁衣装こちらの衣装です。なんてかわいらし
絵画とファッション 「スコットランド国立美術館展」で描かれた衣装について。
土曜日の夜にスコットランドへ行ってきました!
といっても実際に行って来たわけではなく、「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展を観に行ったのです。(2022年9月25日まで神戸市立博物館にて開催中)
そこで今回は、展示された絵画たちを「衣装」という切り口で鑑賞してみました!
北国を彩る巨匠たちサタデーナイト・フォトアワーですって!?会場となった神戸市立博物館では、「
なぜ婚礼衣裳は白なのか? 「ジャパニーズ・ウェディング展」をみて考えた
奈良県立美術館で6月19日まで開催中の「ジャパニーズ・ウェディング 日本の婚礼衣裳展」へ行ってきた。
この「ジャパニーズ・ウェディング展」は、江戸時代から昭和初期にかけての婚礼文化を、婚礼衣裳を中心に紹介する特別展である。
わたしはウェディングドレスの制作とリメイクをなりわいとしているが、ウェディングドレスのことは知っていても、日本の婚礼衣裳のことについては案外知らないことが多い。最近英会話を
東京都庭園美術館「奇想のモード」展の鑑賞記を小説風に
不思議な館のヴンダーカンマーその屋敷は森の中にあった。美しい早春の森だ。
小雨のなか、桜の花びらがはらはらと降る庭を、僕は招待状を手に森を進む。黒い招待状には青いコルセットと玉虫色の甲冑襟の写真があしらわれ、鮮やかなショッキングピンクの文字で「MODE SURREAL」と印字してあった。超越のモード。屋敷のヴンダーカンマー(驚異の部屋)への招待状だ。
森を抜けると、やがて目当ての館が現れた。お
ミロコマチコ展「いきものたちはわたしのかがみ」で「わたしのかがみ」を探す
※この記事はミロコマチコ「いきものたちはわたしのかがみ」展について書いたものですが、ふだん大学のレポートでアートに関して「客観的に」「自分の意見を書かずに」と言われ続けてちょっとうんざりしているので、noteでは思いっきり「すごく主観的に」「自分の意見たっぷり」のエッセイとしてお届けします。とりあえず情報だけ知りたい方はミロコマチコ展「いきものたちはわたしのかがみ」の段落にスキップしてください。
衣服の持つ宿命を背負って 石内都展とわたしの「ひろしま」
見に行くのに覚悟が必要だった。
先月まで西宮市大谷記念美術館で開催されていた「見える見えない、写真のゆくえ」石内都展 だ。
石内都 写真家 1947年群馬県生まれ。染織を学んだ後、独学で写真技術を習得した石内は、独自のモノクロームの写真表現で1979年に木村伊兵衛賞を受賞。以後、身体にのこる傷跡、母親の下着や口紅といった遺品などを撮ることで、目には見えない「時間」を写真に写しこむ試みを続けてき