田蒲公英

言葉オタク文章フェチの30代子持ち主婦です。短歌はじめました。初心に戻ってがんばります…

田蒲公英

言葉オタク文章フェチの30代子持ち主婦です。短歌はじめました。初心に戻ってがんばります。チョコパイが好き。

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記事一覧

【短歌日記】愛しきチョコパイへ

結婚ができずに悩む人がいる友達できず悩む主婦です 「19℃」肌がとらえて血が巡る待ってた季節待てない2月 仄暗い空気に水を含ませて涙をそそる「マックが食べたい」 …

田蒲公英
5か月前
3

【短歌日記】薄い酸素の中で

雪の上足跡つけて気づいたの今日までずっと生きてきたって 赤い傘粉砂糖降る道をゆく染まらぬように汚さぬように 無作為に引きちぎられたジャムパンはジャムではなくてパ…

田蒲公英
6か月前
7

【短歌日記】無力な年明け

日常に組み込まれてる元日もただ雪のように終わればいいのに チャンネルを何度変えても分からない傷の大きさ希望のカケラ チョコレートボックス食べる気分だわ鍋に山盛り…

田蒲公英
6か月前
7

【短歌日記】年末をただ眺めていた

朝焼けを浴びるサンタの置物が教えてくれた「メリークリスマス」 また豪雨気だるく煙るJ-popじっと待ってる夢の結末 太陽が冷凍室をこじ開けて「迎えにきた」と笑う8時に…

田蒲公英
6か月前
2

【短歌日記】冬になりきれない日々

最期には黄色のブーケ抱きしめて旅立ちたいと冷たく願う 居場所なら「いいね!」が要らぬ場所にある四角の中で輝けずとも 君のため自分のために言い聞かす「大丈夫だよ、…

田蒲公英
7か月前
2

【短歌日記】

考えるもしも私が幸せを遠慮しないで受け取れたなら 泣きそうになった帰りにすれ違うおじいちゃんの愉快な歌は この町にぴんぴかりんの新店舗内緒だけど応援してる 親の…

田蒲公英
8か月前
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【短歌日記】2023.10.17〜11.7

大空に囲まれひとり風をみるそうだ私も一本のススキ 絶望の腹にカレーを流し込む怒る暇なく泣く暇もなく 「ママあげる」赤い実渡し学校へ離れたくない気持ち託して 窓の…

田蒲公英
9か月前
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【短歌で日記】2023.9.27〜10.17

秋風と飲むヨーグルト混ざり合い「幸せ1」と数えてみたの ぬるくない専業主婦も労働だ「自信持て」「でも」「働きたい」「でも」 人の死で泣かせることもできるけど愛で…

田蒲公英
9か月前
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悩み

人の悩みには「大丈夫だよ!」と言ってしまうのに 私は全然大丈夫じゃなかった 人の悩みには「細かいこと」って言ってしまうのに 私は細かいことを気にする人間だ 人の悩…

田蒲公英
1年前
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1番小さい子

あなたは1番小さい子だったね お姉ちゃんに助けられたし振り回されてきたね だから小さい子のお世話に憧れたんだね 小さい子のためには少し我慢が必要だよ あなたのお姉ち…

田蒲公英
1年前
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はじまり色

なにもはじめずにおわらせてしまうの? 心に染み込む前に取り除こうとした たったひとつの絵の具 知ってる気持ちのようなのに断然目を離せない色 「好きだよ」なんてなん…

田蒲公英
1年前

【いつかのことばたち。】

いい詩を書くためには言葉より目線(by秋元康) ポケットテッシュ配りのように幸せを配ろう 誠意を尽くして天命を待つ 変化することに執着しない 手の届く範囲の挑戦 …

田蒲公英
2年前

【みつあみがほどけそうなほど暑い熱い厚い7月1日】

ジンジャーエールを買った。 それだけのことなのにいい経験だった。 本当は買うべきではなかった。 ジャスミンティーにしておくべきだった。 ジャスミンティーの方が安…

田蒲公英
2年前
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【6/23 絵本の読み聞かせvol.1】

◉読んだ本 ⚫︎『へいわってすてきだね』  安里有生・詩 長谷川義史・画 ⚫︎『キャベツくん』  長新太 文・絵 ◉感想 初の読み聞かせ。滝汗。まつ毛までびたびた。…

田蒲公英
2年前
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【ずっと持っている羊のペンダントがある日突然光ってステッキやらに変わって私を変身させてくれたらいいのにと思う6月18日】

・本欲が止まらない。 ・"I'll be the eye." ・「葛藤保持力」

田蒲公英
2年前
1

【飲めないビールが飲みたい6月17日】

・不安定な私のパワースポットは、本屋さんと花屋さん。 ・彼と私はソウルメイト。そういう事にしておいて。 ・私はスイミーでいる。 ・ちっちゃな壁を乗り越えた自信。…

田蒲公英
2年前

【短歌日記】愛しきチョコパイへ

結婚ができずに悩む人がいる友達できず悩む主婦です

「19℃」肌がとらえて血が巡る待ってた季節待てない2月

仄暗い空気に水を含ませて涙をそそる「マックが食べたい」

懐かしい人工的な甘い匂い思い出せない嫌いな匂い

チョコパイが喉を通っていくたびに私の輪郭思い出してく

台所常備しているチョコパイは私を照らす茶色の満月

チョコパイが染み渡る日はお疲れ日ご褒美食って早く休めよ

久々に食べたチョ

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【短歌日記】薄い酸素の中で

【短歌日記】薄い酸素の中で

雪の上足跡つけて気づいたの今日までずっと生きてきたって

赤い傘粉砂糖降る道をゆく染まらぬように汚さぬように

無作為に引きちぎられたジャムパンはジャムではなくてパンでもなくて

翌朝のホテルのロビーキャリー引くBGMが静かに笑う

宝石じゃなくて良かった石ころは石ころだけの役目があるの

ひ孫来て世話を焼きたい祖父の手が全身全霊チョコレート割る

校庭で困ったように咲くパンジーどうか神様春を恵ん

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【短歌日記】無力な年明け

【短歌日記】無力な年明け

日常に組み込まれてる元日もただ雪のように終わればいいのに

チャンネルを何度変えても分からない傷の大きさ希望のカケラ

チョコレートボックス食べる気分だわ鍋に山盛りあつあつおでん

ポロポロとこぼれていったパン屑に胸を痛めて笑われてもいい

鬱憤のお裾分けなら要りません配れるほどに量産ですね

耳の中垂れてく涙そのままに絶望の匂い確かめている

子の脚につま先あてて眠る夜は可笑しくもあり救いでもあ

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【短歌日記】年末をただ眺めていた

【短歌日記】年末をただ眺めていた

朝焼けを浴びるサンタの置物が教えてくれた「メリークリスマス」

また豪雨気だるく煙るJ-popじっと待ってる夢の結末

太陽が冷凍室をこじ開けて「迎えにきた」と笑う8時に

春風は赤子のような匂いだとふと思い出す12月暮れ

気の抜けたコーラが舌を刺激して生意気なんだよやるじゃねえかよ

鈴の音が聞こえる我が子いつまでも忘れないでねサンタはいるよ

奇跡など起きるはずない日常も悪くないよねマジック

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【短歌日記】冬になりきれない日々

【短歌日記】冬になりきれない日々

最期には黄色のブーケ抱きしめて旅立ちたいと冷たく願う

居場所なら「いいね!」が要らぬ場所にある四角の中で輝けずとも

君のため自分のために言い聞かす「大丈夫だよ、大きくなあれ」

口つけず家にて眠る短編集読み干す日まで続く熟成

子が育つ母の役目が減ってゆくピンクと青のオイルが混ざる

香り立つピアノの音に目を閉じて明けない夜を啜り続ける

垂れ下がるおもりを切ったショートボブ手鞠になって世界を

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【短歌日記】

【短歌日記】

考えるもしも私が幸せを遠慮しないで受け取れたなら

泣きそうになった帰りにすれ違うおじいちゃんの愉快な歌は

この町にぴんぴかりんの新店舗内緒だけど応援してる

親の声届かぬ深さ潜ってく本の海底何か見つけた?

今日もまた夕飯前のチョコパイが罪悪感で腹を埋めてく

寂しさに引力感じどことなく温かさすら感じる今は

メェメェと泣き言ばかり言いながら猪突猛進 我、牡羊座

包装紙みたいな空に見つめられ

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【短歌日記】2023.10.17〜11.7

【短歌日記】2023.10.17〜11.7

大空に囲まれひとり風をみるそうだ私も一本のススキ

絶望の腹にカレーを流し込む怒る暇なく泣く暇もなく

「ママあげる」赤い実渡し学校へ離れたくない気持ち託して

窓の下なくしたはずのイヤーカフ自分を責める夕暮れ時に

スーツ着てオフィスカジュアル着こなして朝を行く人見ている私

人は皆それぞれ違う星に住む友人恋人家族でさえも

今日もまた迷路の中を走ってくアクリル板にぶつかりながら

青空とスピッ

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【短歌で日記】2023.9.27〜10.17

【短歌で日記】2023.9.27〜10.17

秋風と飲むヨーグルト混ざり合い「幸せ1」と数えてみたの

ぬるくない専業主婦も労働だ「自信持て」「でも」「働きたい」「でも」

人の死で泣かせることもできるけど愛で泣かせた朝ドラ終わる

テレビ越しあなたを見つけ目を逸らす「推し」とは呼べぬ恋だったから

前髪に「許容範囲!」と言い聞かせセルフカットの腕は磨かぬ

ふりかけて湯を染め我が家温泉地今宵も姉妹が行き先決める

宵の中手を取り歩むカップル

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悩み

悩み

人の悩みには「大丈夫だよ!」と言ってしまうのに
私は全然大丈夫じゃなかった

人の悩みには「細かいこと」って言ってしまうのに
私は細かいことを気にする人間だ

人の悩みには「他人事」と思ってしまうのに
私は誰かの親切を待つ

無神経な私でごめんなさい
ずるい私でごめんなさい

1番小さい子

1番小さい子

あなたは1番小さい子だったね
お姉ちゃんに助けられたし振り回されてきたね
だから小さい子のお世話に憧れたんだね

小さい子のためには少し我慢が必要だよ
あなたのお姉ちゃんがしてきたように
あなたも我慢を覚えなくちゃね

小さい子はお世話してくれた子に感謝をする 
あなたがお姉ちゃんにしてきたように

今度はあなたが感謝される番だよ

はじまり色

はじまり色

なにもはじめずにおわらせてしまうの?
心に染み込む前に取り除こうとした
たったひとつの絵の具

知ってる気持ちのようなのに断然目を離せない色

「好きだよ」なんてなんか嘘みたい
「大事だよ」なんて言ったら笑っちゃう
だってまだ認められない 鼓動が光る理由
気づかないふりあともう少しだけ

【いつかのことばたち。】

【いつかのことばたち。】

いい詩を書くためには言葉より目線(by秋元康)

ポケットテッシュ配りのように幸せを配ろう

誠意を尽くして天命を待つ

変化することに執着しない
手の届く範囲の挑戦

言葉は刃物にも栄養にも雑音にもなる

言葉を宝石として私は扱いたかった
一粒ずつ選んで並べて、誰かの中に宝石を埋め込みたかった

フォントは声色

言葉は宝石だ

体脂肪4%みたいな文章をめざしていた
文章って本当はもっと自由でい

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【みつあみがほどけそうなほど暑い熱い厚い7月1日】

【みつあみがほどけそうなほど暑い熱い厚い7月1日】

ジンジャーエールを買った。

それだけのことなのにいい経験だった。

本当は買うべきではなかった。

ジャスミンティーにしておくべきだった。

ジャスミンティーの方が安い。大好き。

なのに10円高くて量も少ないジンジャーエールを買った。

飲みたかったからだ。ただ飲みたかったから。いつも飲みたいと思いつつ買わなかったから。今日は冒険だ。

スーパーに入ってペットボトルに入ったジンジャーエールを買

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【6/23 絵本の読み聞かせvol.1】

【6/23 絵本の読み聞かせvol.1】

◉読んだ本
⚫︎『へいわってすてきだね』
 安里有生・詩 長谷川義史・画

⚫︎『キャベツくん』
 長新太 文・絵

◉感想
初の読み聞かせ。滝汗。まつ毛までびたびた。読み始めは絵本を持つ手が震えた。だけど、練習時の堂々と話す自分を思い出して落ち着いて読むことができた。練習した自分に救われた。
「今日6月23日は沖縄慰霊の日と言って、沖縄の人たちが戦争で亡くなった人を偲んだり、平和を願ったりする日

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【飲めないビールが飲みたい6月17日】

【飲めないビールが飲みたい6月17日】

・不安定な私のパワースポットは、本屋さんと花屋さん。

・彼と私はソウルメイト。そういう事にしておいて。

・私はスイミーでいる。

・ちっちゃな壁を乗り越えた自信。できたよ、ガッツポーズ。

・おめでとう。