【短歌日記】薄い酸素の中で
雪の上足跡つけて気づいたの今日までずっと生きてきたって
赤い傘粉砂糖降る道をゆく染まらぬように汚さぬように
無作為に引きちぎられたジャムパンはジャムではなくてパンでもなくて
翌朝のホテルのロビーキャリー引くBGMが静かに笑う
宝石じゃなくて良かった石ころは石ころだけの役目があるの
ひ孫来て世話を焼きたい祖父の手が全身全霊チョコレート割る
校庭で困ったように咲くパンジーどうか神様春を恵んで
「助けて」と心の中で叫ぶ時私は彼の名前を呼ぶの
目も耳も鼻とか口も手のひらも大切だよねだけど今は
昔から男女差別に疎いのは私が男女以下にいるから
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