【短歌日記】年末をただ眺めていた
朝焼けを浴びるサンタの置物が教えてくれた「メリークリスマス」
また豪雨気だるく煙るJ-popじっと待ってる夢の結末
太陽が冷凍室をこじ開けて「迎えにきた」と笑う8時に
春風は赤子のような匂いだとふと思い出す12月暮れ
気の抜けたコーラが舌を刺激して生意気なんだよやるじゃねえかよ
鈴の音が聞こえる我が子いつまでも忘れないでねサンタはいるよ
奇跡など起きるはずない日常も悪くないよねマジックアワー
柔らかい紙は破かれ涙吸うそれでも書くと決めた恋なら
出来立ての焼き芋抱いているように欲しかった本温度感じて
チョコパイは飲み物なんだと知ったのはしわくちゃだったあの日のおかげ
君の汗拭いて濡れてく現実は時が経ってもふやけたままで
ブルベ夏くすんだ色が似合うから無理して笑う必要ないね
師走の夜横切ってゆくオリオン座子らとなぞって丸める背中
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