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2022年9月の記事一覧

林業との関りが一気に深まって来た日々

林業との関りが一気に深まって来た日々

平野部出身の私には、長い間、林業は縁遠かった。私の実家は、徳島平野を流れる吉野川の河口で、農村だった。
近くでは、漁業もおこなっている人がいたが、漁村ではない。周囲には全く山がなかったので、小学校や中学校で林間学校に行くときや、たまに山に家族で遊びに行ったぐらいしか縁がなかった。

そんな環境で生まれ育った私は、山か海のどっちが好きですか?と聞かれる度に、迷いなく海ですと返事していた。
今でも、正

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さんまと私と魚の未来

さんまと私と魚の未来

先日、久しぶりに、サンマを食べた。
新物の生サンマという意味でのサンマである。
サンマは秋刀魚と書く。こう見ると、秋の魚の印象が強い。実際は、冷凍ものや干物があるので、年中食べられるが、この季節の新秋刀魚は格別な味わいがある。
私は、もう30年近く、この季節になると、かなりの頻度で秋刀魚を食べていた。
塩焼きが最高においしい。秋刀魚の造りもなかなかいける。
数年前の凝っていた頃は、毎日のように秋刀

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何歳になっても人間関係は実に難しい

何歳になっても人間関係は実に難しい

人間関係。
これは深くて重くて複雑な言葉だと思う。

そして、様々な人間の営みの中で、この言葉が引用される場面は多い。人間関係が良好か、あるいはその逆という短絡的なものではないが、人間は社会的動物だけに、人間関係から逃れられないと思う。
そもそも、社会的動物だから人間関係という言葉が、存在するのだと思う。単純に考えれば、人は他人と関係をもって生きている。家族、会社、大学、コミュニティなど実に多様な

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シニアになる前の私たちの役割と責任

シニアになる前の私たちの役割と責任

高齢化社会の問題を論じる時に、避けて通れないのが年金問題である。
年金制度の原点は、今働いている人が、もう働かなくなったシニアの生活資金を支える話である。また、自分自身の将来のためでもある。
自分が働かなくなったときに、その時に働いている人に支えてもらう。勘違いしている人がまだ日本にいるが、自分が将来に貯蓄している話とは違う。
それがあるとすれば、個人の貯蓄か所属した会社の制度によることになる。し

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病院にとって果たして患者は顧客なのか?

病院にとって果たして患者は顧客なのか?

最近、私も個人的に病院に行く機会は増えてきた。自分の事、家族の事という具合に。
そんな時、総合病院の進化には驚くものがある。簡単に言えば、待ち時間が昔よりは短くなったし、仮に待たないといけなくても、今自分がどういう状態かが分かる病院もある。そう、呼び出し機を受付でもらって、その次の行動を促すガイダンスがある。

昔に比べて、何と居心地の良いことか。
もちろん、まだまだ、自動化、IT化の過渡期なので

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専門用語に馴染んでしまうあやうさ

専門用語に馴染んでしまうあやうさ

私に限らないが、専門的な分野に精通すればするほど、世間の常識からずれる。
常識と言っても、道徳とか社会のルールとかいうことではなく、生活者の大半が認知して理解していることからずれるという意味だ。

いきなりだが、例えば、サイバーセキュリティを考えてみる。
仮に国民全員に聞いたとしたら、この言葉を知っている人は、10%に満たないのではないかと思う。そして、実際にその意味を正確に知っている人はどうだろ

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個人最適がつながり全体が変わる時代

個人最適がつながり全体が変わる時代

部分最適と全体最適。
これは常に二律背反する関係にあると思えるぐらい、世の中には、こういうジレンマは多い。
大きな視点で見れば、地球環境や世界平和の事を考えてみても、このことは直ぐにわかる。

基本的に、国家と言う単位で、自国のメリットや利益を優先する。領土争いにしてもそうだし、環境問題にしてもそう。極端な話し、自分のところだけが良ければ、他の国の優先順位は低い。

例えば、感性の豊かな子供から見

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人間の目利きとAIの目利き

人間の目利きとAIの目利き

情報過多の時代。
目利きの役割が益々重要になっている。
目利きと言えば、一昔前は、人間にしかできないことだった。それが今や、AI君が代替えできる領域が増えてきた。特に、ECサイトなどのリコメンド機能が典型だろう。知らず知らずに、お勧めを追加で買ってしまう事も多くなった。
店舗での衝動買いと思えば、こんなものであるが、世の中こういうITやAI君による目利きが拡がっている。

ところで目利きとは本来と

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IT活用のペースメーキングを続ける意味

IT活用のペースメーキングを続ける意味

今のように、IT活用やIT社会への適応が企業経営にとって不可欠な時代が来ると、30年ほど前に、誰が予想しただろうか?

私は、たまたま縁があって、IT業界やITに関連する仕事に関わって、もうすぐ40年近くになる。20代の頃、つまり30年ぐらい前、ITという呼び名はなく、ビジネス界での主流は、OA化だった。オフィスオートメーションの略だから、とても分かり易いと思う。今は死語に近い。

この当時は、パ

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アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

アナログの立場から推進しないIT活用は迷走する

日本の迷走ぶりは、今に始まったことではないが、特にIT活用においては、迷路にハマっている感さえある。肝いりでデシタル庁を設立したのは良いが、推進の旗振り役と絶好の商売チャンスと捉えている業者の喧伝ぶりが目立つだけである。

国や行政だけではないが、“だれ一人取り残さない”というキャッチフレーズも今や流行語になって来た。これは、好意的に取ると、とてもフレンドリーな安心感が漂う話である。

これをIT

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AI君がますます身近になってきた?

AI君がますます身近になってきた?

ビジネス用語としてのAIという言葉は、そろそろ、常識になってきた感がある。
流石に、これだけ、新聞や身近なメディアでAIの文字を大量に目にするようになると、いやでも意識はAIに向く。
たった数年前は、AIが実用化される過程で、人がしている仕事の多くが消えてなくなるという論調だった。
まあ、これは今更言うまでもないが、産業革命以来、人がする仕事は消えてなくなり、また、新しい仕事が生まれてくる、この繰

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新聞から得られるもの・・

新聞から得られるもの・・

従来メディアのデジタル化が、急速に進んできたこの10年。
ビジネスや生活に必要な情報の取得のやり方は大きく変わって来た。私自身も、四六時中、スマホをいじりながら、ネット、SNS、社内の情報共有ツールなどから、あれこれ、情報を受けたり見つけたりしながら、日常を過ごしている。

客観的に見て、私自身もIT依存している状態であるとの自覚はある。一方、IT関連の仕事をしていると、自分が常に体験しておかない

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台風が近づいてくると毎回想うこと・・・

台風が近づいてくると毎回想うこと・・・

昨晩ぐらいから、神戸でも強風を感じるようになってきた。
昨日の夕陽も、嵐の前の静けさと同時に、茜色の空がとても印象的だった。

最近の台風は大型化したとよく言われる。
実際に、甚大な被害をもたらすことも多くなった。そういう意味でも、今回も心配は尽きない。
私は、南国徳島生まれで、子供の頃は、台風直撃が多かった。今は、環境の変化で、四国に上陸する台風は少なくなったように思う。

私の子供の頃、南国で

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行き過ぎたマーケティングの時代に生きる私たち

行き過ぎたマーケティングの時代に生きる私たち

先日、行きつけの人間ドックにいって来た。
行きつけという表現をする場所ではないとは思うが、かれこれこの20年、約1年に一回、通っている人間ドック。
まあ、年を取るとだんだんと、気になる所は増えてくるものだが・・・。

今日は、健康の話ではなく、マーケティングのことを書こうと思う。
私は、仕事柄も企業が行うマーケティングには、とても関心が深い。BtoCの方が、ピンときやすいが、今どきは企業のブランデ

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