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#エッセイ
たかこに行こう。(仮最終更新)
いと、から、たかこ、になって約二週間。
この十四日のあいだにnoteの新しいアカウントを作り、ほぼそちらに移行したかたちで更新していました。
そろそろ頃あいかな、ということで、この記事をもって、こちらのアカウントの更新をいったん停止します。
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せっかくなのでちょっとふりかえってみたい。
二〇二〇年の九月末にnoteをはじめたとき、結構いろんなことがあった直後だった。
ちょっと思いつめすぎて
先生の人差し指とキーボード
からし色のマフラーが冬のくもり空の下ではぐれ者のように浮いていた。
ちょっとだけ毛玉ができている。一月はじめのころだと新しいものを身につけている人が多い。クリスマスプレゼントであったり、初売りの戦利品だったりするのだろう。
先生のそのマフラーはどちらでもないようだ。身体にすっかりなじんでいるようにも、見えたから。
私は奥さんがいないと何にもできないんだよ。
いつだか、そんなことをはにかみつつ言
万能な天気なんてない。
雨の日だったことを、よくおぼえている。
九月のあたま。雨のおかげで暑くはなかったけれど蒸していた。
たった一日でいろんなことが積み重なっていた。それを何とかやりすごし、なるべく良いほうに解釈しなければと自分に言い聞かせながら、傘を片手にエレベーターのボタンを押した。
残っている訓練生は私だけだった。
障害者就労移行支援所(以下、支援所)はビルの七階にあった。あいにくエレベーターは一階から上がっ
軽々と移動していく聖域
サンクチュアリ。
まさかその単語を口にする日が来ようとは。しかも、市役所で。
テーブルの向こうで、職員の方々がきょとんとしている。
無理もないことだろう。日本で、サンクチュアリなんて。
でも私はふいにぱっと視界が開けたような、暗がりからようやく這いずり出て光を浴びたような、そんなこころもちで、どんどんと先へ進んでしまった。
そうだ。私にはサンクチュアリがあるんです。忘れてました。あそこなら、