#現代アート
【美術展2024#33】フランシス真悟 色と空間を冒険する@茅ヶ崎市美術館
会期:2024年3月30日(土)〜6月9日(日)
ここは市立の小規模美術館ながらたまに面白い企画を行う。
静かな公園の中にあり湘南の隠れ家的なのんびりした雰囲気がなかなか良い。
だが、今回は何やらものものしい雰囲気。
駐車場には高級セダンが並び警官が立って封鎖している。
館内に入ると作家本人がいた。
何やら偉いっぽい人たちに自らの作品を解説している。
結構な人数のSPや取り巻きがいた。
階
【沼のほとりで宴】シンフォニー・オブ・アート — イメージと素材の饗宴 群馬県立館林美術館
群馬県は館林。群馬県は県立美術館を2つ擁する珍しい自治体である。
高崎の群馬県立近代美術館とここ群馬県立館林美術館。
訪問した日の午前中はすぐとなりの栃木県、足利市立美術館へ行っていた。
足利市駅からは電車で20分ほどで栃木から群馬へ移動である。
多々良沼のほとりに位置し、広々とした素晴らしい場所だった。
建物だけで満足しそうなぐらい素晴らしいロケーション。
ただ、東武伊勢崎線の多々良駅から歩
【展覧会レポ】東京都美術館「デ・キリコ展」
【約4,400文字、写真約30枚】
東京都美術館で「デ・キリコ展」を鑑賞しました。その感想を書きます。
【この投稿で伝えたいこと】
❶世界中から集められたデ・キリコの作品110点をイッキに見ることで、作品や生涯の変遷が分かる、❸楽しい絵が多いことに加え、会場内が凝った造りになっているため、美術館に普段行かない人にもおすすめ、❹値段が2,200円と若干高め。9/14(土)から神戸市立博物館で巡回す
【展覧会レポ】練馬区立美術館「三島喜美代―未来への記憶」
【約5,500文字、写真約60枚】
練馬区立美術館で開催されている「三島喜美代―未来への記憶」を鑑賞しました。その感想を書きます。
【この投稿であなたに伝えたい点】
❶大満足の展覧会、❷作品だけでなく、三島喜美代自身の魅力が十分に伝わる内容だった、❸作品や考え方の変遷が分かりやすく、キャッチーな作品が面白いことに加え、メッセージ性もはっきりと伝わった、❹大人も子供も、アートに興味がある人も薄い人
【一人旅レポ】青森の主要4美術館を東京から一泊二日、電車・バスだけで周る
【約6,900文字、写真約60枚】
実体験を基に「青森県の4つの美術館を」「東京から一泊二日」「電車・バスで周った」「一人旅」について、具体的なルート、食べたものとともに、感想などを書きます。
結論から言うと、青森の主要美術館は素晴らしいものばかり!美術館メインで旅行を組む価値は十分にあります。なお、車を使わない場合、2日で5つの美術館は周り切れず、4つが限界でした。注意点は、青森は都内と違い、
椅子の美術館、椅子の展覧会「アブソリュート・チェアーズ」
はじめに 「椅子の美術館」こと埼玉県立近代美術館にて開催されていた、「アブソリュート・チェアーズ」を母と一緒に観てきたという旅行記。その看板に偽りなし、企画展以外でもめちゃくちゃ椅子あった。というか企画展がとにかくよかったためたくさん語りたい。
この企画展は愛知県美術館(7/18-9/23)へと巡回するため、逃した方はぜひそちらに行ってみてほしい。また埼玉県立近代美術館は、この展示を抜きにし
埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」鑑賞。デザインではなくアートの視点から椅子という存在に迫る
2024年2月17日~5月12日の期間、埼玉県立近代美術館で開催されている企画展「アブソリュート・チェアーズ」を鑑賞してきました。見どころが多く満足度の高い展覧会だったので、展示のなかで印象深かった作品について書いていきます。
身体機能を補完するものとしての椅子、安楽を叶えるものとしての椅子、権力や社会的秩序の象徴としての椅子、記憶の媒体としての椅子。社会や身体との密接な関わりのなかで幅広い意味
麻布台ヒルズレポ:おしゃれの暴力!日本一高い展望台はマスト
【約3,200文字、写真約25枚】
2023年11月にオープンした「麻布台ヒルズ」に行きました。展望台やアートの観点から、その感想(+森ビルについて)を書きます。
結論から言うと、一度は訪れるべき複合施設だと思いました。1)ビルとして日本一高い展望台は景色も良い上に無料!、2)建物や内装デザインが暴力的におしゃれ過ぎる、3)パブリックアートや常設の展覧会(値段は高い)が複数あるためです。観光客に
【それは影か?陰か?】コレクション2 身体———身体 国立国際美術館
国立国際美術館は2回目の訪問。
前回は2022年、具体の時に訪れた。
その際は企画展のみの展示であり、国際美術館のコレクション展示が見ることができなかったのだ。
今回はばっちりコレクション展をやっているとのこと。
これはいかねばなるまい。
中之島美術館のすぐとなりに位置する国立国際美術館。
福田平八郎展からハシゴである。
東京国立近代、国立工芸館、京都国立近代、国立西洋、国立新美術館、国立映
展覧会レポ:アーティゾン美術館「ブランクーシ 本質を象る」「石橋財団コレクション選」
【約4,900文字、写真約55枚】
アーティゾン美術館で開催中の「ブランクーシ 本質を象る」と「石橋財団コレクション選 特集コーナー展示 清水多嘉示」を鑑賞しました。その感想を書きます。
結論から言うと、行く価値は大いにあると思いました。それは主に、1)ブランクーシの作品約90点を集めた日本初の個展、2)ブランクーシの変遷や考えが体系的に分かる、3)展示方法が面白かった(一部、課題あり)ことによ
今を生きるアーティストに問う、国立西洋美術館で史上初の現代美術展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」
3月12日より、国立西洋美術館にて開催中の「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?――国立西洋美術館65年目の自問現代美術家たちへの問いかけ」。20世紀半ばまでの西洋美術品を所蔵・公開してきた美術館にとって史上初となる、現代美術の企画展です!
西洋美術全般を対象とする、日本で唯一の国立美術館でありながら、設立の背景からは”アーティストのために建った美術館”とも言える国立西洋美術
展覧会レポ:DIC川村記念美術館「今見られるコレクション」「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」
【約5,500文字、写真約40枚】
初めて、DIC川村記念美術館(以下、DIC美術館)に行き「今見られるコレクション」と「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」を鑑賞しました。その感想を書きます。
結論から言うと、大満足の美術館でした。これは主に、1)大自然に囲まれた環境、2)作品の良さを何倍にも引き出す贅沢な展示室とキュレーション、3)素晴らしいコレクションのクオリティによります。なお、アクセス
展覧会レポ:京都市京セラ美術館「村上隆 もののけ 京都」
【約4,800文字、写真約65枚】
京都市京セラ美術館で開催されている「村上隆 もののけ 京都」を鑑賞しました。その感想を書きます。
結論から言うと、1)9割以上が新作・大規模な村上隆の個展のため、現代アートが好きな人は必見、2)キャッチーな作品が多く、写真撮影可能で楽しい、3)"鑑賞"を忘れないように注意、4)村上隆の考えや「スーパーフラット」について、端的に分かる工夫があればなお良かった。