トウソクジン

歩みを早めず緩めずマイペースに過ごしたい。いろいろ書きます。 各SNS等リンク 【Li…

トウソクジン

歩みを早めず緩めずマイペースに過ごしたい。いろいろ書きます。 各SNS等リンク 【Linktree→ https://linktr.ee/co_v_h2/

マガジン

  • 長い詩はあまりないので、ぜひさかのぼって読んでみてくださいね。

  • 現代4コマ

    トウソクジンの現代4コマ関連の記事をまとめています。

  • アンビグラム

    トウソクジンが製作したアンビグラムのまとめです。

  • 芸術解説/私論

    解説記事についてはその詳解は他の文献に任せ、芸術に興味を持っていただくことを優先する記事が多くなると思います。

  • 詩の掲載報告

    ココア共和国など、詩誌への掲載報告をまとめていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

キュビスムについて ─キュビスム展を観に行こう─

 この記事は京都市京セラ美術館で開催されている、「キュビスム展─美の革命」へ行くことをめちゃくちゃ勧めるために書いています。日本国内においてキュビスムを扱うこの規模の展覧会は、あるいはもう観られないかもしれません。なぜなら前回の大きなキュビスム展は約50年前だからです。次の50年のあいだにまた開かれる確証なんてありません。  ここで申し上げたいのは、実際にキュビスムの作品たちを観ることで、想像をかき立てられる体験をしていただきたいということです。その補助は展覧会の解説文が担っ

    • 【 #詩 】牛と足のワルツ

      現在進行形の輩どもの行進をさえぎって猫。 牛と足のワルツ。ミントの香りにほだされ足軽は宙を舞う。明日を忘れて今日はどこなのか。石に連続して転倒、困ったことにまだ続く行進。 ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。 【原文】

      • 【 #詩 】解読不能1

        おびただしい数の諧謔が心に流れ込んだあの夜、私の飼い犬は小屋を出て買い物に出かけていた。 見たこともない民族衣装、天使の羽、蛙の─解読不能─足跡の出奔。 ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。 【原文】

        • 【 #詩 】希望の丘

           天鵞絨の上で躍るとき、ひとびとは怪異との邂逅を果たす。それはそれは運命的で美しい光景だった。2、3の異形のものたちと幾万の人間たちが希望の丘の上で相見え、小一時間ほど甘美な沈黙に浸っていた。  悲しみは喜びにかわり、夜は昼になり、小鳥たちは清らかな言葉を発する。怪異は西日にかき消され、ひとびとは再来した夜にその身をあずける。ついぞ彼らは言葉を口から出さなかった。 ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行

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        キュビスムについて ─キュビスム展を観に行こう─

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        記事

          【 #詩 】病理学的連関性

          * 「病理学的連関性」の鐘が鳴り響く夜、ひとびとは未知の知を体験し、万物から簡素なこころを抽出する。聖なる音はそれらをつつましやかに見守っている。 *  建造物は宙を舞い、天と地は反転し、すべての形象は空へと影を伸ばす。光は光速を超越し、新しい世界がやってくる。そして旧時代は夜の帳が降りるとともにその姿を消し、雨の中に溶け込んでゆく。  *  桃源郷は認識可能な領域へと顕現する。ひとびとは三日三晩影とともに踊り狂い、四日目には崩壊していく。昼と夜の営みはぶどう酒の芳香に酔いし

          【 #詩 】病理学的連関性

          【 #詩 】薬学博士

          薬学博士はウシガエルのほおをつねった。どうも調子が悪いらしい。石ころを処方しよう。 次はタヌキだ。胃の調子がかんばしくない。博士は毛を剃りあげた。 今度は人間だ。がたいがいい。一目見て博士は硬貨を飲ませることにした。 みな元気になって帰っていった。 ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 薬学博士はウシガエルのほおをつねった。どうも調子が悪いらしい。 石ころを処方しよう。 次はタ

          【 #詩 】薬学博士

          【 #詩 #イラスト 】不安感

          笑えない福笑い 唇は遊戯の口火を切る どっちだ、Which one? 右眉はかく語りき 魔女狩るはマジョリティ 前ならうはマイノリティ 左眼は絶倒した マジョリティに狩られた魔女は 不安を覚える形相だったという なあ、笑える話だろう? でも私は不幸で笑えない これはトウソクジンが過去に描いた絵をテーマに編んだ詩です。

          【 #詩 #イラスト 】不安感

          【 #現代4コマ 】南無阿弥……

          【 #現代4コマ 】南無阿弥……

          【 #詩 #イラスト 】脈動

          私の心音の共感覚は□かったのに今は□い どうやらこの心臓はハリボテになったようだこんなものはもういらないから磔にしよう ──ああ、血の色なんて知りたくなかった 傷つけなければ気づかずにすんだことだろう それはまるであなたがくれた薔薇だった あの花束は疾うの昔に手放したはずなのに 私は血液の奔流を見ている、ずっと見ている 耳をつんざくような悲鳴、鉄の味 なまぐさい臭い、降りそそぐ棘の雨 クオリアに司られた心象風景のなかで ハリボテの心臓は苦しそうにもがいている 今からでも

          【 #詩 #イラスト 】脈動

          【 #詩 】世憂う星

          北斗七星のもとに生まれて幾星霜 厭世の権化の到来も近い 見かけ上の距離に騙されて 星間飛行は成し遂げられなかった こんな世界は厭になってしまうよ 遅い、もう遅い 傾きはもう取り戻せない 極星の使徒が尾を引いてやってくる ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 北斗七星のもとに生まれていくせいそう えんせいのごんげのとうらいも近い 見かけ上の距離にだまされて 星間飛行は成しとげ

          【 #詩 】世憂う星

          【 #詩 】アカシアの花

          街角の悪逆に短評を寄せた朝 窓の外には金の牛が立っていた 公園へと歩いてみよう 眼前の不可思議と対決し敗北を喫する 血は流れ流れる 母なる海を青く染めたのは甘露の雫 アカシアの花はこちらを見つめている 怠惰がくびをもたげ 側溝は深く深くひとびとを誘引した ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 街角の悪逆に短評をよせた朝 窓の外には金の牛が立っていた 公園へと歩いてみよう

          【 #詩 】アカシアの花

          【 #詩 】終末

          世界の天蓋が墜ちるとき 至上の優美な音色を聴くだろう 逃れられぬ終末にあらがう力がわき ひとびとは悲哀から立ちなおるだろう 空は鈍色の輝きをはなち 不定形の作為がかたちを淘汰するだろう 握られた手を握り返し 大地の亀裂を無に帰すだろう ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 世界の天がいが墜ちるとき 今生のうちで至上のゆう美な音色をきくだろう 逃げられぬ終末に抗う力がわき

          【 #詩 】終末

          【 #詩 】物の怪

          時間がない、時間がない 指折り数えたあの物の怪に 牙を向けられるときがきた 不思議とおそれはない ただ少しさみしい 苦しい、ああ苦しい 氷より冷たいのは私の指 死を超えた世界から 鳥が口を開けてやってくる 深淵より深く暗い しかし不思議とおそれはない 暗い、暗い ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 時間がない 時間がない 指おり数えたあのもののけに きばを向けられる時が来

          【 #詩 】物の怪

          【 #詩 】或る日

          小気味よい音が鳴った 遠い遠い空のうえ かたちのない世界の使者たちよ 後ろを振り返らないように 見よ この足もとの針の山を 荊の海を 街並みを 聴け この蹄鉄がきしむ音を 風のささやきを 指がすれる痛みを ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 day1 こぎみよい音が鳴った 遠い遠い空の上 形のない世界の使者たちよ 後ろをふりかえらないように 見よ、 この足もとの針の山を

          【 #詩 】或る日

          【 #詩 】音叉

          音叉の鳴る日に息を引き取る これは決まったことである 予定調和の中に沈んだ 私のこころに答えをちょうだいよ ※「自動記述」の手法によって編んだ詩です。まだイメージの奔流にのれず、かなり主観的かつ短いものになっていますがご容赦ください。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。 【原文】 音叉がなる日に生きをひきとる これはきまったことである よていちょうわの中にしずんだ 私のこころに答えをちょうだいよ

          【 #詩 】音叉

          【 #アンビグラム 】バレンタイン(180°回転型)

          【 #アンビグラム 】バレンタイン(180°回転型)