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【 #詩 #散文詩 】軽く薄く鋭い言葉
薄っぺらいコピー用紙で怪我をするように
軽薄な言葉もひとを鋭く抉ることがある
──なんでそんな話を信じたの
──きっと当たり所が悪かった
こころの隙間に入り込んでくる
それはそれは軽く薄く鋭い言葉
──いつの間にか蝕まれているんだ
──あまりにも軽くて気づかなかった
傷口から生命が吸い取られてゆく
──はやく取り除いてお仕舞いなさい
──もうこれは私の一部
──痛みを感じるあいだだけ
──少
【 #詩 】死と生と、昼と夜
死に籠絡されて
ついぞ還ってこなかった人たちがいる
死の淵に身を投げるのは
かくも魅力的なことなのだろうか
彼らの夜はもう明けない
しかし本来昼と夜とに境目はないのだから
死と生も
実はほとんど差異のない現象なのではないか
もしそうなのだとしたら
昼の世界に
白昼夢のような生の世界に身を投じれば
案外心地良い死が訪れるのかもしれない
人びとよ
喜んで生に拐かされよ
「死と生と」は私の好きな絵
【 #小説 #散文 】掌編小説 筋の通らない話が好きな変わり者たち
※「自動記述」の手法によって編んだ物語です。仮名から漢字への変換、明らかな文法間違いの修正など、原文より調整を行っています。解読不能な箇所がある場合も、可読部位を文字に起こして投稿します。
Ⅰ 明かりがともることはもうないのだろうか。夜の帳が降りたあと、ホテルのバルコニーから眺めた景色は、昼が世界を支配していた。鳥は貝に姿を変え、死の予兆すら感じ取ることはできない。まるで明日葉の香りが脳内を満た
【 #詩 #散文詩 】陽気な殺害予告─熱中症にはお気をつけて─
耐えがたく暑いことを「殺人的な暑さ」ということがある。
しかし私はこれを「陽気な殺害予告」と呼びたい。
酷暑は太陽からのDierect mailだ。
書簡が届いたら、迷わず冷房をかけよう。
かくいう私も本日6月13日、2024年になって初めてエアコンの冷房をオンにしました。万が一入院することになったら、電気代よりはるかに高い代金を支払うことになります。どうか熱中症にはくれぐれもお気をつけください