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【 #詩 #散文詩 】軽く薄く鋭い言葉

薄っぺらいコピー用紙で怪我をするように
軽薄な言葉もひとを鋭く抉ることがある
──なんでそんな話を信じたの
──きっと当たり所が悪かった

こころの隙間に入り込んでくる
それはそれは軽く薄く鋭い言葉
──いつの間にか蝕まれているんだ
──あまりにも軽くて気づかなかった

傷口から生命が吸い取られてゆく
──はやく取り除いてお仕舞いなさい

──もうこれは私の一部
──痛みを感じるあいだだけ
──少し浮ついた気持ちになれる



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