mata

【美術展】【美術館の名作椅子】が主なトピックです。 投稿した記事はカテゴリーごとにマ…

mata

【美術展】【美術館の名作椅子】が主なトピックです。 投稿した記事はカテゴリーごとにマガジンにまとめてあります。詳しくはプロフィールをご覧ください。 【美術展】【美術館の名作椅子】【青年海外協力隊2006~08】【アジア横断&中東縦断2004】

マガジン

  • 【美術展2024】

    2024年に訪れた美術展について個人的視点で感じたこと考えたことを簡潔に記します。 現代アートから古美術までジャンルに縛られずになるべくいろいろ見ようと思います。 あくまで一鑑賞者の備忘録なので嗜好に偏りがある部分、アーティストやキュレーターの意図とは違った解釈になっている部分、知識不足や言葉足らずの部分などもあるかと思いますが、それらも含めて誰かの参考になれば幸いです。

  • 【美術館の名作椅子】

    美術館や博物館では近代デザイン史上の名作椅子が実際に座れる什器として置かれていることが多い。正規ライセンスを持つメーカーの品はデザイナーの思想やコンセプトを尊重し、素材や色や工法などに加えて歴史や文脈なども徹底的に研究されている。 美術展に行った際、展示作品を楽しむだけでなく、そこに置かれている椅子や什器にも目を向け、実際に触れ、座り、デザイナーの思想や美術館側の選定理由等に想いを馳せるのも、また楽しい。

  • 【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】(全35話)

    2006〜08年の2年間。青年海外協力隊に参加してベトナムの田舎町に住み、師範大学で美術教員をしていた頃の昔話。 久々に読み返した日記をもとに当時の日々を振り返ります。 自身が体験しその時感じたこと考えたことなどをなるべく当時の感情のまま記しています。そのため今見ると見方・考え方が主観的で独善的な部分もあることをご理解ください。またベトナムは日々発展著しいため当時と今とでは時代背景が大きく異なることも含みつつお読みください。

  • 【アジア横断&中東縦断の旅 2004】(全24話)

    今から20年前。2004年1月から1年2ヵ月かけて北京からエジプトまで陸路でアジア横断&中東縦断した旅の話。 1990年代後半にアジアへの旅に心奪われた私は、何回かの短い旅を繰り返すうちにいつしか「深夜特急」のような長旅に憧れを抱くようになっていった。 沢木耕太郎氏が「深夜特急」の旅に出たのが26歳(1974年)。 氏から1歳遅れとなったが27歳(2004年)の時に「私の深夜特急」への旅立ちが実現した。

最近の記事

  • 固定された記事

20年後の【アジア横断&中東縦断の旅 2004】

1990年代後半にアジアへの旅に心奪われた私は、何回かの短い旅を繰り返すうちにいつしか「深夜特急」のような長旅に憧れを抱くようになっていった。 沢木耕太郎氏が「深夜特急」の旅に出たのが26歳(1974年)。 氏から1歳遅れとなったが27歳(2004年)の時に「私の深夜特急」への旅立ちが実現した。 あの旅から20年が経った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 私が旅に興味を持ち始めた1990年代後半。 時代はアナログからデジタルへの移行期だった。 その頃

    • 【美術展2024#78】英一蝶 風流才子、浮き世を写す@サントリー美術館

      会期:2024年9月18日(水)~11月10日(日) 先日まで行われていた出光美術館休館前のクロージング企画シリーズ最終回「ここから、さきへIV 物、ものを呼ぶ 伴大納言絵巻から若冲へ」展の、最後の作品は英一蝶だった。 ちょっと意外な感じもしたが、時を同じくしてここサントリー美術館にて「英一蝶 風流才子、浮き世を写す」展が行われている。 出光美術館の展示はすで会期終了したが、休館しているあいだは頼んだぞ、という出光美術館からのメッセージのようにも受け取れた。 実際にこの2

      • 【美術展2024#77】塩田千春 つながる私(アイ)@大阪中之島美術館

        会期:2024年9月14日(土)〜12月1日(日) TRIO展から階を変えて館内をハシゴする。 吹き抜けにはヤノベケンジの巨大作品が立つ。 エスカレーターを進むとエントランスからすでに展示が始まっている。 RPGでまだ主人公のレベルが低いのに、そこそこヤバい中ボスに唐突に出くわしてしまったような感覚。 会場に入るとさらに畳み掛けてくる。 蜘蛛の巣のように張り巡らされた白い紐。圧巻。 網の中にはパイプが通してあり、そこから水がポタリポタリと滴る。 表現の感覚として

        • 【美術展2024#76】TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション@大阪中之島美術館

          会期:2024年9月14(土)〜12月8日(日) 開館から2年半が経ったが、今回ようやく初めて訪れた大阪中之島美術館。 空間の使い方が贅沢できれいな美術館だなあ。 上りの長いエスカレーター脇の垂れ幕。 塩田千春とのダブルヘッダー。 TRIO展の方は春夏に東京国立近代美術館で東京展が行われおり、そちらも行った。↓ この時期ちょっと関西に行く機会があったので、東京展と何か違いがあるかどうかを見たくて訪れてみた。 東京展で感じた疑問。 それはやはり今回も同じく感じた。

        • 固定された記事

        20年後の【アジア横断&中東縦断の旅 2004】

        • 【美術展2024#78】英一蝶 風流才子、浮き世を写す@サントリー美術館

        • 【美術展2024#77】塩田千春 つながる私(アイ)@大阪中之島美術館

        • 【美術展2024#76】TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション@大阪中之島美術館

        マガジン

        • 【美術展2024】
          78本
        • 【美術館の名作椅子】
          18本
        • 【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】(全35話)
          36本
        • 【アジア横断&中東縦断の旅 2004】(全24話)
          25本

        記事

          【美術展2024#75】法然と極楽浄土@京都国立博物館

          会期:京都展     2024年10月8日(火)〜12月1日(日) 巡回:九州国立博物館     2025年10月7日(火)~11月30日(日) 夏にも訪れた京都国立博物館。 そして東京でも春に見た「法然と極楽浄土」展。↓ どちらもまだ記憶に新しいのだが、この時期ちょっと関西に行く機会があったので訪れてみた。 旧正門。こちらからは入れない。 考える人。 展示はこちらの谷口吉生建築の平成知新館にて。 水の使い方が特徴的で美しい。 東京展で見たときに感動した作品たちを

          【美術展2024#75】法然と極楽浄土@京都国立博物館

          【美術展2024#74】文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰@三井記念美術館

          会期:2024年9月14日(土)〜11月12日(火) 昔、長旅をしていたときに、ガンダーラの中心地だったペシャワール(現パキスタン北西部)に行ったことがある。 ペシャワールからカイバル峠を越えてアフガニスタンへ向かうバスが出ていた。 当初私はそのバスに乗ってアフガニスタンに入国する予定だった。 けれどもその数日前にアフガニスタンの首都カブールで欧米人旅行者が何者かに殺害された。 確かに当時アフガニスタンはまだ治安が安定せずに危険だと言われていたが、細心の注意を払って常識的

          【美術展2024#74】文明の十字路 バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰@三井記念美術館

          【美術展2024#73】歴史の未来@国立歴史民俗博物館

          会期:2024年10月8日(火)~12月8日(日) 千葉巡り3館目の国立歴史民俗博物館のラーメン二郎マシマシのような総合展示を喰らい、 「こ、これでようやくステイツに帰れるぜ。ゲフッ」 なんてアメリカの戦争映画に出てくる任期を終えた帰国間際の主人公気分でふらふらになりながらようやく出口にたどり着いたら、その先ではとどめを刺しにくるかのように企画展示なんてやってやがる。 膝から崩れ落ち天を仰ぐ私。 まさにこれ状態↓ …展示に殺される。 だが私の中のクワトロ・バジーナが

          【美術展2024#73】歴史の未来@国立歴史民俗博物館

          【美術展2024#72】総合展示@国立歴史民俗博物館

          千葉市美術館「Nerhol展」、DIC川村記念美術館「西川勝人展」に続いて千葉巡り3館目。 大阪の国立民族学博物館と名前が似ているが大阪は「民族」で、こちらは「民俗」。 以前から気になっていたが実は今回初めて訪れた博物館。 ちょうど千葉巡りの巡路上にあったので軽い気持ちで立ち寄ってみたが、展示内容が凄すぎた。 ガッツリ見たら1日ではとても回り切ることができないくらいのボリューム。 様々な史料や民間伝承を通して日本の歴史や文化を紐解き、日本人はどこから来てどう生きてきたの

          【美術展2024#72】総合展示@国立歴史民俗博物館

          【美術展2024#71】西川勝人 静寂の響き@DIC川村記念美術館

          会期:2024年9月14日(土)〜2025年1月26日(日) 千葉市美術館「Nerhol展」からの千葉巡り2館目はDIC川村記念美術館。 運営元のDIC株式会社は印刷インキや有機顔料等では世界トップシェアの化学メーカーとのことだが、私にとってはあまり関わりがない会社で、そもそも名前の語感から化粧品会社か何かかと思っていた時期もあったほど、運営会社については気にかけていなかった。 だがある時、実は馴染み深いこれ↓なんかも作っている会社だと知り、目から鱗が落ちたものだ。 さ

          【美術展2024#71】西川勝人 静寂の響き@DIC川村記念美術館

          【美術展2024#70】Nerhol 水平線を捲る@千葉市美術館

          会期:2024年9月6日(金)〜11月4日(月) 千葉方面にちょっとした用事があり、都合がついたので気になっていた千葉の美術館・博物館をいくつか回ってみた。 まずは千葉市美術館。 千葉への用事が無かったとしても訪れたであろうNerhol展。 現物を初めてみたのは「VOCA展2020」だったか。 VOCA展2020、VOCA賞はNerhol(田中義久・飯田竜太)に決定27回目の開催を迎える「VOCA展2020」の受賞者が発

          【美術展2024#70】Nerhol 水平線を捲る@千葉市美術館

          【美術展2024#69】ここから、さきへIV 物、ものを呼ぶ 伴大納言絵巻から若冲へ@出光美術館

          会期:2024年9月7日(土)〜10月20日(日) 「帝劇ビルの建替計画にともない、令和6年(2024)12月をもって、しばらくのあいだ休館することとなりました。」ということで、ならば、と足を運んできた。 久々の出光美術館。 幾度も補修を重ねているとはいえ1960年代感の漂うビルは確かに昨今の東京駅近辺の新興ビル群の中ではそろそろ老朽化が目立つようになっているのかもしれない。 ビルの設計は谷口吉郎。 昭和の名建築が次々と姿を消していくのはやはり寂しい。 新ビルの設計は誰

          【美術展2024#69】ここから、さきへIV 物、ものを呼ぶ 伴大納言絵巻から若冲へ@出光美術館

          【美術展2024#68】ICCアニュアル2024 とても近い遠さ@NTTインターコミュニケーションセンター

          会期:2024年6月22日(土)〜11月10日(日) 本当に久しぶりのICC。 以前来た時は何の展覧会だったかすら定かではない。 気になる企画はいくつもあったがその都度タイミングが合わずに訪れることはなかった。 学生の頃からちょいちょい来ていたはずなのだが、久々すぎてこんな内装だったかなあなんて思ったりして初めて訪れた美術館のように新鮮だった。 ↑ 以上、先日東京都写真美術館に行った時の感想のコピペなのだが、ここ数年はよく行く美術館がなんとなく固定されてきていたので、ス

          【美術展2024#68】ICCアニュアル2024 とても近い遠さ@NTTインターコミュニケーションセンター

          【美術館の名作椅子#18】NTTインターコミュニケーションセンター

          NTTインターコミュニケーションセンター設計:柳澤 孝彦(東京オペラシティ) 開館:1997年 ・FELIX Sofa デザイナー:Burkhard Vogtherr 発表:1985年 メーカー:arflex 価格:現在廃番 入ってすぐのエントランスに並ぶソファ群。 独立した4本の支柱には高さを調節する機能があり、2cm刻みで6段階に調節することができる。 建築的な構造で剥き出しの柱がポンピドゥーセンターのようだ。 だが、高さを調節できるソファというアイデアは斬新ではあ

          【美術館の名作椅子#18】NTTインターコミュニケーションセンター

          【美術館の名作椅子#17】東京都写真美術館

          東京都写真美術館設計:久米設計 開館:1995年 ・AIR FRAME 30014 Bench デザイナー:デヴィッド・チッパーフィールド 発表:1992年 メーカー:ixc. 価格:¥300,000前後(張地により変動)(2024年9月現在) 名作AIR FRAMEファミリー《3001》シリーズのベンチモデル《30014》。 シンプルで主張せずに場に馴染むので、多くの美術館・博物館で用いられている。 東京国立近代美術館、東京藝術大学大学美術館、神奈川県立近代美術館葉山

          【美術館の名作椅子#17】東京都写真美術館

          【美術展2024#67】SIDE CORE展 コンクリート・プラネット@ワタリウム美術館

          会期:2024年8月12日(月)〜12月8日(日) サイドコア。 最近だと六本木クロッシング2022展での、工事作業員の格好をしたスケーターが夜の街を滑っている映像作品が特に記憶に残っている。 今年だけでも横浜トリエンナーレや髙橋龍太郎コレクション展でその作品を目にして近年気になっていた人たち。 タイミング良くワタリウム美術館にて個展開催中だったので足を運んでみた。 マリオ・ボッタの名建築が改装中でこんな外観になっていた。 鉄骨の足場やコーンなどがSIDE COREの

          【美術展2024#67】SIDE CORE展 コンクリート・プラネット@ワタリウム美術館

          【美術展2024#66】空間と作品@アーティゾン美術館

          会期:2024年 7月27日(土)〜10月14日(月・祝) 私のお気に入り美術館のひとつであるアーティゾン美術館。 今回は自館所蔵コレクションを用いて視点を変えての鑑賞方法を提示する。 はたして作品の見え方は変わるだろうか。 展示は6階から始まる。 昔、各々の作品が飾られていた状況を再現するように室内空間を模した小部屋が続く。 カミーユ・ピサロの《四季》が掛けられる部屋の中央にダイニングテーブルが置かれている。 パリ郊外の別荘のリビングルームを飾るために銀行家が依頼した

          【美術展2024#66】空間と作品@アーティゾン美術館