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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】(24話完結)

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今から20年前。2004年1月から1年2ヵ月かけて北京からエジプトまで陸路でアジア横断&中東縦断した旅の話。 1990年代後半にアジアへの旅に心奪われた私は、何回かの短い旅を繰… もっと読む
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記事一覧

【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第1話 初めての旅

21世紀を目前に控えた1990年代後半。 僕は東京の美術大学に通う学生だった。 当時、僕の周り…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第2話 旅立ち

美術大学を卒業した後、僕は研究生として大学に残った。 そして研究生を修了した後、職を得て…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第3話 中国

2004年1月4日 旅立ちから、現在 1 日目 成田から乗った飛行機は深夜に北京の空港に到着した…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第4話 中国 雲南省

2004年1月10日 旅立ちから、現在 7 日目 夕刻、北京から夜行列車に乗り上海へ向かった。 …

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第5話 ベトナム

2004年3月1日 旅立ちから、現在 59 日目 中国南部雲南省の昆明から夜行バスに乗ってベトナム…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第6話 ラオス

2004年3月16日 旅立ちから、現在 73 日目 今にも動かなくなりそうな古びた乗り合いバスに乗…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第7話 タイ

2004年3月27日 旅立ちから、現在 84 日目 ラオス南部のメコン河に浮かぶ島に1週間滞在した。 ろうそくの灯りや、バケツに穴を開けただけの水シャワーにもすっかり慣れ、たとえ電気も何も無くても幸せな時間を過ごせるのだということをその島で身をもって体験した。 日が経つにつれ、その何もない島の生活がどんどん居心地良くなってきてしまったが、そろそろ重い腰を上げて次の場所へ移動しなければならない。 次の国はタイだ。 タイは僕が学生時代に初めて行った外国だ。その初めての旅の感動

【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第8話 カンボジア

2004年4月15日 旅立ちから、現在 103 日目 タイ南部の島から首都バンコクに戻り、次に行く場…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第9話 ミャンマー

2004年4月22日 旅立ちから、現在 110 日目 カンボジアからタイのバンコクに戻り、次はミャン…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第10話 インド ゴア

2004年5月10日 旅立ちから、現在 128 日目 ミャンマー出国後、バングラデシュを経由し、イン…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第11話 インド バラナシ

2004年7月6日 旅立ちから、現在 185 日目 約2週間滞在したインド西海岸のゴアを後にして、…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第12話 ネパール

2004年7月10日 旅立ちから、現在 189 日目 馬車に乗って国境を越えネパールに入国した。 国…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第13話 チベット

2004年7月31日 旅立ちから、現在 210 日目 ネパールの首都カトマンドゥを出発し、古い乗り合…

mata
3か月前
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【アジア横断&中東縦断の旅 2004】 第14話 西チベット

2004年8月17日 旅立ちから、現在 227 日目 チベット東部の町ラサから、西へ約1,600km離れたアリという町へ向かうために乗り合いバスに乗った。 これから数日間昼夜ノンストップで寝る時もバスに乗り続ける長い移動になる。 西チベットはインフラ整備が全くされておらず、手付かずの大平原の中にかろうじて認識できる道も、途切れ途切れの細い砂利道のままだった。 遠く地平線の向こうに積雪したヒマラヤ山脈が見えたが、周囲に距離を比較する対象物が何も無いため、それがどのくらい離