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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】(35話完結)

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2006〜08年の2年間。青年海外協力隊に参加してベトナムの田舎町に住み、師範大学で美術教員をしていた頃の昔話。 久々に読み返した日記をもとに当時の日々を振り返ります。 自身が体… もっと読む
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記事一覧

【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第1話 出発

「青年海外協力隊」という単語を初めて聞いたのはいつ頃だっただろうか。 きっと小中学生の頃…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第2話 1ヶ月が過ぎて

私は以前、長旅の途中でベトナムに来たことがあった。 もちろん良い思い出や楽しかったことも…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第3話 始まった活動

ここ師範大学の美術科で現地の先生と共に絵画の授業を担当することになった。 参考までに過去…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第4話 日本語の授業①

ベトナムに来て数ヶ月経ったある日、勤務先の大学の学長から日本語講座を開講してほしいと言わ…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第5話 Thiの見ている世界

その学生はとても謙虚で控えめで、大人数で輪になって話すよりも一人で本を読んでいる方が好き…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第6話 なぜベトナム人は地図が読めない…

この町に赴任してすぐの頃、私は市場に買い物に行こうとした。 しかしまだ市場の場所を知らな…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第7話 美しい構図

先生と絵画の構図について話をしていた時のことだ。 先生曰く「画面内に全てのモチーフがバランス良く収まるのが美しい構図だ」とのこと。 そのように見てみると、先生は、誰がどの角度から描いても同じようにしか描けないようなモチーフの組み方をしている。 一回だけかと思い様子を見ていたが、その後も使うモチーフは違うが、後ろに壁があり、真ん中に一つの物があり、その左右に小さな物を置くというモチーフの組み方は毎回同じだ。 なぜ毎回同じ構図なのかと先生に聞いてみた。 その答えはやはり「

【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第8話 「same same but different」

ハノイ、サイゴンなどの都市部を歩いていると、そこにはたくさんのギャラリーがあることに気が…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第9話 「美術」ってなんだ?

現在この大学での絵画の授業の進め方は、まず始めに「今回の課題の正しい描き方」の講義があり…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第10話 割れた卵

その日は休日だったが、私は朝から次の授業のためのプリントを作成していた。 午後もひとりひ…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第11話 ベトナム式新年

ベトナムの正月は、日本のように1月1日ではなく、テトと呼ばれる旧正月(1月下旬~2月中旬…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第12話 豚の解体

先日、町をぷらぷらしていたら民家の軒下で豚の解体をしていた。 日本で鶏の解体をしたことは…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第13話 ひとつの輪

学生たちに誘われて町が一望できる郊外の丘の上にある公園に行った。 ここで何をするのかと思…

mata
2か月前
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【青年海外協力隊ベトナム日記 2006〜08】 第14話 日本語の授業②

日本語の授業を始めて約10ヶ月経った。 今でも大学の一室で週に2回1時間半の授業が続いている。 前回の日本語の授業の話 ↓ 始めの頃は珍しさもあって興味本位で参加している人も多かったが、やはり先輩隊員たちの予言通り次々と脱落していき参加人数10名程度まで減った。 しかしその中でも次第にレベルの差が明らかになってきている。 というのも毎回欠かさず参加する人もいれば、来たり来なかったりという人もいるのでやはり数回続けて休んでしまうと授業についていけなくなってしまう。 そうなる