マガジンのカバー画像

滋味飯のすゝめ

128
地味で滋味深い料理の作り方、考え方のマガジンです。 無料 有料混ざってます。
運営しているクリエイター

#食エッセイ

兎・箪笥を焼く・その他の単品

兎・箪笥を焼く・その他の単品

幡ヶ谷で羊を食べまくり、最後に頼んだ鹿のペニス酒が強烈すぎて目前で終電を逃した。
友人のシェアハウスのソファーで寝させてもらい無事に帰宅したが、二日酔いと肉体の疲労で昼寝でもしようかと思った。
そんな瞬間に電話がきた。

「ウサギを一匹買ったんです、一緒に料理しませんか?」
その家に行くのは少しだけ肉体が疲れる、そして遅くまで飲むし泊まるのは確定している、微妙に仕事もあるし家族の晩ご飯も作らないと

もっとみる
やっぱり朝ごはんが好きだなぁ。

やっぱり朝ごはんが好きだなぁ。

人様の家に泊めて貰う機会が多い。
僕は人の家に泊まるのが好きだ。そりゃ多少は慣れてきているが非日常的だ。
目覚めたときに数秒考えるけどそれもいい。楽しい時間だ。

その中でも特段好きなのは朝ごはんを作る事だ。
これはもう趣味だ。
僕は酒に強くないけど酒が好きなので大抵一番最初に酔い潰れる。
そして一番最初に目を覚ます。

そういう訳もあって皆が寝てる隙にひっそり朝ごはんを作るのだ。

米を炊き、味

もっとみる
カラス山椒のナンプラーたこ飯、それとタンドール。

カラス山椒のナンプラーたこ飯、それとタンドール。

なにがあろうと行きたいそんな誘い文句がある。
それは人によって違うのだろうけど、「カラス山椒をとったので、一緒に料理しませんか?」という言葉は僕にとって最高の誘い文句だった。

しかも、それだけじゃなくて「タンドール釜を作ったので一緒に料理しましょう!」と言われたらそりゃあ断る術が無い。
はい喜んで!!となるでしょう??ね??

・カラス山椒はイヌ山椒の仲間。そんな訳で自転車を漕いで40分。
早速

もっとみる
ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

ゴマ豆乳冷やし担担麺のレシピ、とでも言うのだろうか。

担担麺の定義をよく知らないのでなんとも言えないが、とりあえず「ゴマ豆乳冷やし担担麺」と呼ぶことにしよう。

最初は宴会で余ったうどんをどうにかするために作った賄い料理だった。
その時にたまたま余ってた豆乳を使い、挽き肉とラー油と豆板醤とでこさえた熱い汁麺だった(と思う)

その料理は個人的にも気に入ってて、家でも作るようになった。
それから数年、様々な改変を経て今では我が家の夏の一品になった。

もっとみる
特別暑い夏に、紫玉葱とピーマンとパクチーの癖サラダ。

特別暑い夏に、紫玉葱とピーマンとパクチーの癖サラダ。

まるで野原、公園の葉っぱの味だ。
けれど嫌じゃない。むしろクセになる、心地よい。
そんなサラダができた。

生のタマネギ、生のピーマン、生のパクチー、子供人気の悪い食材だらけ、大人でも苦手な人が多い。
けど、大人の中にはコレが好きだ!!たまらなく好きだ!!って方がいることも知っている。

僕もその仲間でありましてね、ハーブ類や香り物、薬味、大好物でございます。
そんな似てる感性のアナタにこのレシピ

もっとみる
食エッセイー即席茶として抹茶を常飲してみよう。

食エッセイー即席茶として抹茶を常飲してみよう。

作法やマナーは大事だがそれに縛られすぎると文化が狭くなってしまう。
それだけじゃないけど、抹茶を気軽に飲もう。美味しいし。
感覚的にはココアを練って作るのとかコーヒーを落とすのと同レベル。

そりゃね、茶道において作法は大事だ。
けど茶道じゃ無い即席茶としての抹茶なら作法もいいべさ。
作り方は簡単。

お椀に抹茶とお湯いれてチャカチャカするだけ。

・作法について一応ね、軽くだけど習ったんです。

もっとみる
焼きつくねがシンプルに美味しく出来たので、

焼きつくねがシンプルに美味しく出来たので、

鶏団子を作るのは得意だ。
冬になれば鍋やおでんの為に何キロもの鶏団子を作るし、冬瓜を炊くときは鶏団子と合わせる。
だからやけに鶏団子関連のnoteがある。

でも今回は別ですよ。だって焼きだもの!!

・両生類から爬虫類へ鍋や煮物の鶏団子と焼きつくねは別物だ。
両生類と爬虫類くらい違う(水辺で過ごすか、陸に上がるかの違いがある)

食べる瞬間まで水中(つまり出汁や煮汁だ)で過ごす鶏団子は水分の保持

もっとみる
おいもどらやき。

おいもどらやき。

さて、今日はどらやきの話をしましょう。
パンケーキでもドーナツでも、鯛焼きでも無く、どらやきです。

『私はどらやきよりドーナツ派だ』という皆様には読むのを無理強いしません。
この記事でも読んでホットコーヒーでも飲んでください。

読んでもたいして実利の無さそうなどうでもいいnoteですが、なんか書きたいので書きます。
どうぞよろしく。

今日は秋の味覚。お芋。

好きな甘い物ランキング1位がドー

もっとみる
oh!!おでん🍢🍢

oh!!おでん🍢🍢

ある昼、きしめんを茹でていると電話がかかってきた。
電話のベルが12回鳴って消えた。と言いたいところだが、携帯電話の設定でかバイブ音だけで気づけなかった。

できあがった料理の写真を撮ろうと思い携帯を開いたら、画面には不在着信が二件と留守電が一件。
電話をすると言われていた人だ。

まぁ良い、急ぎではないし。
なにより麺類を熱々で食べること以上に大切な事なんて人生にそう多くない。

固めにきしめん

もっとみる
10㎏の冬瓜物語。

10㎏の冬瓜物語。

やたらデカい冬瓜を貰った。
体重計で量ったら10.0㎏、おいおい野菜のサイズじゃねえぞ。

・冬まで持つから冬瓜だが…けどまぁ貰っちまったもんはしょうが無い、調理をしよう。
ただ、これは気合いのいる食材だ。
皮付きであればかなり長持ちするのだが、切ったら早めに使わないといけない。

それに傷んでいる。
裏面にも少し傷があって、、、こりゃあ早めにやらねえとなぁ。と思いまるごと調理。

切ってみたら痛

もっとみる
ドーナツ慕情。

ドーナツ慕情。

ドーナツが好きだ。
どれくらい好きかと言うと、朝から晩までドーナツ屋巡りをしたくらいには好きだ。

”なんたってドーナツ”というエッセイ集を読みはじめ、俺の中のドーナツ熱がまたフツフツと湧き出した。
(読むとドーナツ買っちゃうから、まだ半分しか読めてない)

・僕の好きなドーナツ

昔ながらの揚げたリングドーナツが好きだ。
焼いたドーナツ好きだ。
蒸したのも良いが、あれは別ジャンルだと思っている。

もっとみる
刺身をミョウガとレモンで和えて、サッパリと。

刺身をミョウガとレモンで和えて、サッパリと。

刺身に一手間加える物が好きです。

塩や昆布で〆たり、醤油や煮切り醤油で漬けにしたり、酢や柑橘で〆たり、、、

魚の種類や状態に合わせて風味をつける事で、更に魚の魅力を引き出せるんです。

今回は夏にピッタリのサッパリした1品を。
「鯛のみょうがレモン和え」

・材料鯛:300g
みょうが:1本
レモン果汁:小さじ1
塩昆布:大さじ1
塩:少々
醤油:少々

好みでゴマ、キュウリ、大根など。
レモ

もっとみる
美味しい冷しゃぶの作り方。

美味しい冷しゃぶの作り方。

これは持論ですが、

冬に鍋ばかり作る人は
夏になると冷しゃぶばかり作る。

と思う。俺がそうなのだけど。

最近我が家では4日に1度のペースで冷しゃぶを出している。

4日分の買い物をして、最終日に冷しゃぶと、余り物の野菜、味噌汁、冷奴、みたいな献立になりがち。

・冷しゃぶのいい所・肉を冷凍しておいても質が低下しにくい。
・色んな味付けで千変万化する。
・多種多様の具や野菜と合う。
・調理が楽

もっとみる
あら炊きのある生活。

あら炊きのある生活。

僕があら炊きに関して語れることは少ない。
作り方なんてインターネット上に溢れているだろうし、ましてや秘伝のタレなんてあるはずもない。

しいて言えば、一緒に煮たスライスの生姜は匂い消しでもあるが、具として美味しいので残さずに食べて欲しいと思う位だ。

でも、あら炊きについて書いていこうと思う。
作り方とかじゃなくて
考え方なら多少は話せる。

・賄いとあら炊きその和食屋では寿司宴会や婚礼の仕事があ

もっとみる