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カラス山椒のナンプラーたこ飯、それとタンドール。

なにがあろうと行きたいそんな誘い文句がある。
それは人によって違うのだろうけど、「カラス山椒をとったので、一緒に料理しませんか?」という言葉は僕にとって最高の誘い文句だった。

しかも、それだけじゃなくて「タンドール釜を作ったので一緒に料理しましょう!」と言われたらそりゃあ断る術が無い。
はい喜んで!!となるでしょう??ね??


・カラス山椒はイヌ山椒の仲間。

そんな訳で自転車を漕いで40分。
早速カラス山椒とのご対面。
ほ~~~う!!乾燥のと青いのがあるんだ!
この時期にもまだ青山椒があるのか!!カラス山椒ってそうなのか~~

ご存じかもしれないけど、カラス山椒ってのは普通の山椒や花椒とはちょいと違う子だ。
イヌ山椒の仲間で木としてかなりでかく、あんまし食用にされない。
すりこぎに使われる方が有名かもしれない。

僕も初めて食べた。
想像以上にしっかり山椒だ!確かに辛さはちょいと控えめだけど、香りはフルーティーだし美味い!!
面白いかもしれない!!

と言うわけでひたすら枝から外す。

青山椒と乾燥山椒の2種。
枝から外すのをひたすらやる。

指が痛くなる。けどこういう単純な作業中は沢山の話しができる。
料理の話、音楽の話、スパイスの話、生活の話、、色んな事を話す。
こういう時間が大切だ。ゆっくり流れる時間。

人生を焦りすぎていた時期が長かったので、その反動かもしれないけどゆっくり生きるのだ。

あ~~~ビール飲みて~~
とか言いつつも、しっかり枝から実を外しきって洗って干すまでやった。

その後で買い物へ行き、帰ってすぐ飲んだオリオンビールのうまいことうまいこと。

・料理と酒とタコ飯と。

タンドールで料理をする為に肉や野菜に味付けたり漬け込んだり、カラス山椒を使った料理を作ったりして酒を飲む。
山椒をたっぷり効かせた麻婆茄子トマト美味かった~
コリッとした発芽大豆の甘味が麻辣を引き立ててくれるんよ~

ゴーヤの和え物もよかった。
というか面白かった。

けど、中でも1番美味かったのがたこメシ。
それも、タコと青山椒のごはんだ。

作り方は独特。
塩と少しの醤油、ほんの少しの油、タコを極少々で硬めにごはんを炊き、
油で青山椒をジュクジュクと香りをだし、薄く切ったタコをサッと炒め、炊き立てのメシに混ぜる。

なんとなくクレソンを刻んで混ぜたのも大正解だった。
米の甘さ、タコの旨味、青山椒の弾ける爽やかさ、クレソン特有の癖。
良い米料理だ。

これまでよく作ってきたタコ飯はいわゆる醤油味、ヒジキと生姜をたっぷりいれて甘辛く。
それはそれで大好きなんだけど、こういうちょっとエスニックっぽさというか独特な風味のもいいですな。

個人的にナンプラーをいれたかったのですが、この日はなかったので改めて数日後にやってみる。


・あさりタコめし

最近はタコが高い、ちょいと高い事が多い。
ので、安くて使いやすい冷凍むきアサリを混ぜて作る。

塩と薄口醤油、少しのナンプラー、極少量の油をいれアサリと炊く。
水分量は少なめ、油を入れるのは米粒のコーティング。
アサリは一緒に炊いてもそんなに硬くならないけど、タコは硬くなるので後入れです。

パクチーの根っこをいれたの良い。
ペルー料理で知った使い方で、パクチーと炊き込みごはんにするの美味いもんだわ~~
癖が和らいぐというか別物に仕上がるのよね~

で、油で青山椒をジュクジュク。
今回は荒く刻んだ青山椒だけど粒で使うのも良い。
香りが出たら薄く切ったタコをいれサッと炒めて、反り返ってきたらナンプラーをいれ、炊けたごはんに混ぜ込む。

こんな感じ。
色はけっこう薄め。味の主体は塩だからね~~
タコ、あさり、ナンプラーと海鮮の旨味で統一できてるのいい。

そして山椒の弾ける刺激がたまらんぜよ~
今回の青山椒はちと成長しすぎたので、カリカリと種の食感があるけどそれを噛むことでタコも噛み締めれて良い感じ。
ほんでカラス山椒特有のフルーティーな香りとアロマっぽい感じ最高ね。辛さが淡いのでたっぷりいれても美味いし!

・たこアサリめしの分量

一応ね、感覚で作ってるんで参考までにね。

米:3合
タコ:100g
アサリ:50g
塩:小さじ1
薄口醤油:小さじ1
ナンプラー:小さじ1
油(今回はオリーブオイル):小さじ2
塩漬け青山椒:好きなだけ

と、書きましたがホントに感覚なんでね。
炊き込みごはんの味の目安は、炊く前の水分がちょい濃いめのスープくらい。
ただし、今回はナンプラーをあといれだから薄めで炊いてあとから調整するのがいいかな。

ちなみにお米に少しモチ米を足して水分少なめにするのも美味いです。

・完成!!美味い!!最高だ!!

好みで山椒を追加してもいい。
米を炊くときに少しでいいから油を入れておくと粒が立つ。
そして気持ち硬めなのもあって米を噛み締める旨さがある。

分かりやすく美味い!ってより噛み締める滋味深さが良い料理です。

おにぎりの形に定評があります。

こうやっておにぎりにしても美味い。
モチ米の力で冷めてもモチモチだし、タコは冷めた美味しさもあるしね。
そしてなにより青山椒の刺激は熱いときと冷めた時では別物。香りの主張が控えめになるのもいいもんです。


・タンドールは七輪ともBBQとも違う魅力。

タンドールでの料理会のことを書くのが遅くなってしまった。
あの釜での料理のイメージってどんな感じ?
七輪?BBQ?オーブン?どれも違うんですよ~

BBQみたいにつきっきりじゃ無くて良いけど、オーブンみたいに分かりやすくも無い、距離感で言うとピザ釜みたいだけどあれほど特化してない感じ。
焼くものをタンドールにいれてしばらく放置しておけるの中々良い。

それに蓋ができるから服が煙くなりにくいし、脂や余計な水分が落ちることでパリッと仕上がるしちょい燻製にもなる。
高温で一気に焼き上げるのも余熱でじっくり焼くのもできるし、肉や野菜やナンも焼ける。
面白い調理器具だ~~

この日のメンツはこんな感じ。
メインはタンドリーポーク、それに鶏手羽、砂肝、ジャガイモ、カラーピーマン。

複雑にスパイスをまぶすのも、シンプルに塩コショウのも作る。

小さめのタンドールなので大きい物を焼くには時間がかかるがコレはコレで楽しい。
次はもっと大きいタンドール作ろうとしてるので楽しみだ。

タンドリーポーク
ニンニクや生姜、スパイスを塗り込んだ豚肩ロースをじっくり焼きあげ、よく休ませてから切る。
漬け込み時間が短かったので塩を添えた。ご愛嬌。

焼き目が中華屋のチャーシューみたいでそそる。
けっこう焦げたんだけど、それすらも美味しい焦げで面白い、ガチなBBQのスペアリブみたいだ。

肉汁や脂はかなり流出してるんだけどそれはそれで美味しい。
というかこういう料理方法も美味しい、ジューシーさ肉汁が絶対では無いと改めて思う。

一緒に焼いたカラーピーマンは甘くってとろりとして美味い。
合う、合いすぎる。

こういうシンプルな素焼きが美味いのっていいな。
焼き芋とかしたいな。

焼くものが終わったが、火は微妙に残っている。ので最後にジャガイモとタマネギを突っ込んで余熱釜で火入れ。
これは朝ごはんにしよ~~!

で、作った朝ごはん。
ノリと勢いだけど異国メシ。

鶏胸ひき肉と黒オリーブのつくねのトマト煮込み
タンドリーじゃがいもとタマネギ
黒千石大豆のライタ

ある物、余り物達を良い感じに使うのは面白い。
そしてこういう癖のある料理を一緒に食べれる友人がいるのは本当に嬉しい事だ。
そうだろう。

・おわりに

山椒は半分にわけてそれぞれ料理。
僕は青山椒を塩付けに、乾燥の方はとりあえずそのまま、どうしようかな~
山椒油にしてもいいな。それで魚を焼きてえ。

最近はピーマンをザッと炒めて山椒と塩だけで食うのにハマってるのでそれを山椒油で展開できないかな?
ししとうの山椒油漬けみたいな感じ。


ま、なにはともあれ料理の事を考えるとワクワクが止まらない。
はじめての食材、初めての調理器具、はじめての料理、楽しいお誘いはいつでも待ってますんでねよろしくお願いしますね。




5年ぶりにB'zのライブジム行ってきた。すごかった~~!!

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