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10㎏の冬瓜物語。

やたらデカい冬瓜を貰った。
体重計で量ったら10.0㎏、おいおい野菜のサイズじゃねえぞ。

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・冬まで持つから冬瓜だが…

けどまぁ貰っちまったもんはしょうが無い、調理をしよう。
ただ、これは気合いのいる食材だ。
皮付きであればかなり長持ちするのだが、切ったら早めに使わないといけない。

それに傷んでいる。
裏面にも少し傷があって、、、こりゃあ早めにやらねえとなぁ。と思いまるごと調理。

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切ってみたら痛んでるとこは少しだけでほぼ全部が使えた。
幸か不幸かまるっと10㎏ある。

細かい下ごしらえや調理は前にnoteにまとめたので、そっちを見てね。
けっこう面白いと思うよ。

我が家では年に何度か冬瓜を貰う。
毎回数㎏の冬瓜を調理するもんで、かなり手慣れた(と思う)
大量に炊いて、タッパーや鍋を総動員して保存。
近所の仲良しのおうちにどっさりお裾分け。
数日間は食べ続ける。

それが年に数回あるから、冬瓜を家庭のキッチンでなんとか処理できるようになった。

けどね、今回のはデカすぎるんよ。
切るにも茹でるにも炊くにも限界がある。
悩んでいくつかの工程を省いて作った。


・出汁と団子

色々な試行錯誤を経て、冬瓜には鶏団子を合わせるのが定番になった。
保存とか、人へあげやすいとか、作りやすいとか、そういう理由ね。

そうそう、今回は冬瓜を剥いたり切ったりする前に出汁や団子から始めたよ。
量が多いと順番もしっかり考えないといけない。

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まずは出汁を引く。

昆布と干し椎茸は前日から水に漬けておく。
椎茸は取り出して団子へ、昆布はじっくり煮出していく。

煮出しながら団子を進める。
野菜を切ったり、材料を量ったりね。

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昆布からしっかり味がでたら、鰹節をいれたり、海老の殻をいれたり、生姜の端っことかネギの端っことかも入れちゃう。
綺麗な出汁ってより、いろんな旨味の混ざったおでん的な出汁を作る。

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団子の材料は鶏のひき肉、叩いた海老、刻んだレンコンと長芋とネギと干し椎茸。
つなぎは摺り下ろした長芋とレンコン、卵、少しの片栗粉。
味付けは塩と砂糖と少しの醤油。

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今回は少しだけ海老を混ぜた。
団子の時の海老は必ず殻付きを使う。
なんでって??殻を出汁に使うと美味いから!

んで、出汁を漉して塩や醤油、酒、みりんで淡く味付け。
優しく沸かした出汁にポコポコ団子をいれていく。

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鍋は大きめのを3つも使った。
それでもいっぱいいっぱいだ。
団子の合計が約5㎏。うへ~~凄い量だ~~
けどこの出汁に団子の美味さが染み出て美味くなるんよね~

団子はいれて15分位は優しく加熱。
しっかり火をいれたらそのまま冷ます。
すぐに引き上げちゃうとパサパサになっちゃうからね。

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で、団子を冷ましてる内に冬瓜の処理をする訳です。

・今回の冬瓜の処理(簡易編??)

といってもしっかり大変だけど。

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皮を剥いて、種をとって、ワタを別にして、切れ目をいれ、重曹塩をすり込んで、流して、茹でて、炊く。
いつもはこのやり方だが、今回は少しだけ時短でやった。

剥き物包丁でじっくり剥いてた皮は牛刀でこそげて
切れ目はいれるけどざっくり。
重曹塩もすり込まないでかけるだけ。
茹でた後は炊かずにそのまま出汁につけた。

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切れ目はいつもより間隔の広いざっくりバージョン。
出汁で炊かないので、茹で時間は少し長め。
茹でるだけでも大変な量。

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そうこうしてる内に鶏団子が冷めたので、取り出して出汁を漉す。
この時の団子のカスや脂は次の日にきんぴらにいれた。
こういうちょっとしたリメイクも積もれば食品ロス削減に繋がるよね。

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んで、出汁の味を整える。
炊かないからいつもより濃いめの味付け。
濃いめのおでん味。

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茹でて水にとって触れるくらいになったら切ってタッパーや鍋に詰め、熱々の出汁で漬ける。
冷まして、冷蔵庫に入れて一晩置く。

相当な量だ。。。
これ+団子がでかいタッパーで3個。
チルド室と野菜室にまで煮物が入ってる状態。

・なんとか完成!!

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一晩じっくり染みこませたのを食べてみた。
ゆっくり温めて、とろみをつけて食う。
少し味が薄いので調整。

美味い~~!!
作ってる最中はもうやりたくない……ってなるのに食うと、やっぱ美味い!!
やれやれ、俺は本当に単純だ。

柚子がなくてカボスだけど、この皮も良い仕事をしている。
突然涼しくなったのもあって更に染みる。

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仲良しのご近所さんにでかいタッパー持ってきて~~!!と連絡し大量にお裾分け。
それでも沢山あるけど、半分くらいになった。
色んな物や事をシェアできる近所って最高。

何度もあげすぎて飽きてないかな、そろそろ冬瓜も違うパターンを考えないとかなぁ。

・その他の冬瓜料理いくつか

ま、今回のnoteはこっちがメインなんだけどね。
いくら美味くても4日間も昼夜連続で食うのは流石に飽きる。

・キムチ鍋

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冬瓜がきた日にはキムチ鍋にしがちだ。
というのも、ワタやヘタの部分を使ったキムチ鍋、美味いんだ~

大根より味が染みやすくって、鶏ガラ系の味によく合う。
それにキムチ鍋って自由度が高くないですか?
和、韓、中、と幅広く合わせやすいし、チーズとかウインナーいれてもいい。
ある物で作りやすい。

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この日は豚、ウインナー、鶏団子、と肉は少しずつを3種。
野菜はある物で、鍋の半分近くは冬瓜。

冬瓜は身体を冷やすから、温める系と一緒に食べるの事が多いなぁ。
豚の脂と合う~

冬瓜は下茹でして水につけておいても少しは持つからそっから展開するのも良い。
ワタに近い柔らかい所はこういう料理がぴったし。

・冬瓜蕎麦

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ちと無茶だが、、、母親に無理を言われて……
でもちゃんと美味しかった。

少し濃口醤油や鰹出汁を足して、味を尖らせて蕎麦に合うように。
柚子胡椒を添えたのが大正解。
まとめてくれるナイスガイ。

けどとろみはつけない方がよかったな、麺が切れちまう。

次はうどんでやろう。
そっちのほうが良いだろう。

・豆乳スープ

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これ美味かったな~
中華スープ的な展開。
鶏ガラスープをベースに、豆乳と少しの胡椒で仕上げ。
まろやかな美味しさ。

インゲンが良い味を出すのよね。
麻婆豆腐丼とあわせたのもベスト。優しい甘さ。

そのままなら少しラー油を垂らしても美味い。
大根よりもよく染みるのがいい。
中華によく合う。

・ベーコンのコンソメスープ

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我が家ではベーコンとえのきをいれたコンソメスープが定番だ。
これに卵をいれたり、モロヘイヤをいれたりね。

けどここに冬瓜がピッタリだった。
ベーコンとエノキの旨味をよく吸ってくれる。
少量でもベーコンの薫香が良い香りなんよな~

ポトフとかもいけそうだな。
大根ってよりカブに近い扱いだな。きっと。

・焼きピーマンと団子のスープ

写真無いけど、鶏団子が少しだけ余ったので。
皮目をバチッと焼いたピーマン、春雨と合わせてスープに。
味付けは鶏ガラと醤油。
シンプルだけど美味い。


・完食!!腹一杯!!

夜昼夜昼夜昼夜、、と食べ続け完食。
美味しいけどもうしばらくはいらない。ホントに。

いくら美味しくても食べ過ぎはダメね~
けど、次の冬瓜が育ってるとか連絡来たからまた送られてきそうなのよなぁ。


う~ん、次は全然違う味にしようかな。
漬物とか、中華の煮物とか、炒め物とかさ。
もっと展開を考えないと美味しく食べ切りは難しい。

どんな食材でも色んな展開を覚えておきたいなぁ。
なんでか大量に同じ物を貰うことがよくあるからね。

人にあげやすくて、大量に作りやすくて、美味くて、メインになる冬瓜料理を新たに覚えよう。うん。


・おまけ そういえば…

9/1に誕生日を迎えました。
祝って下さった方本当にありがとうございます。

ま、特別な日って感じは無いけどね。

本当は美味しいお店にでも行きたかったのだけど、このご時世だし、色々忙しかったりでパス。
自分で飯を作りました。

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せっかくだし食いたい物作るか~と思って最初に思いついたのが切り干し大根。

その時に”食べたい物を食べる事が最高のごちそう”だと改めて実感。
染みる美味さ。

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けど、せっかくならと思いちょっと良いマグロも。

我が家では珍しい白ごはんと合わせて食う。
やっぱ美味いね。

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そんで、メインは焼き魚。
普段は買えない、ちょっと値が張るコマイ一夜干しを。
美味いね~しみじみ美味い。

ごはん、味噌汁、焼き魚。この三角形は定番であり最高だ。
俺の好きなスタイルはやっぱコレだなぁ。

好きな物を好きなペースで食べる事は本当に幸せだ。
ハッピー。


いつもだけど、美味しく楽しく元気よく。
生きていきたいな。

これからもよろしくお願いしますね。

誰の目にも触れないドキュメンタリーフィルムを
今日も独り回し続ける
そこにある光のまま


おしまい。





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