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おいもどらやき。

さて、今日はどらやきの話をしましょう。
パンケーキでもドーナツでも、鯛焼きでも無く、どらやきです。

『私はどらやきよりドーナツ派だ』という皆様には読むのを無理強いしません。
この記事でも読んでホットコーヒーでも飲んでください。

読んでもたいして実利の無さそうなどうでもいいnoteですが、なんか書きたいので書きます。
どうぞよろしく。

今日は秋の味覚。お芋。

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好きな甘い物ランキング1位がドーナツなのは不動なんだけど。
それ以外は時と場合によって変化する。
ビスコッティ、タルトタタン、スコーン、かぼちゃチーズケーキ、抹茶アイス、よもぎ団子、羊羹、そしてどらやき。
そんな面々がレースの競走馬のように抜いたり抜かれたりして、2位争いをしている。

・どらットケーキ

俺はスイーツ作りが苦手だ。
計ったり、冷やしたり、細かい作業があまり得意では無いのもあるが、なによりその場のノリでアレンジできないのが苦手。

砂糖を減らしてみようとか、ここにレモンをいれてみようとか、その場の思いつきでアレコレすると仕上がりが大幅に変わるのがスイーツ。
そえに比べ料理は大雑把というか、繊細さを求められない事が多い。
(もちろん繊細な料理も沢山あるが)

ただ、そういうアレコレを除けばスイーツ作りは好きだ。
だから細かい計量とか、生地の膨らみとか、混ぜ方うんぬんとか、そういうのをあまり気にしない物を作りがちだ。
チーズケーキとか、羊羹とか、お団子とかそういうのが多い。
料理寄りスイーツ。

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どらやきは膨らませる生地で作るのだが、スポンジケーキやカステラよりもホットケーキを作る要領に近いので作るハードルは低い。

だってホットケーキですよ。
スイーツ作りの中でもかなり馴染みやすい部類じゃ無いですか?

それに、どらやきの良いところは生地が小さい事。
一気に全部を焼くわけじゃないから、ちょっと焼いて味見して調整できるんですよ。

しかもオーブン使わないし、バターも使わない。
それにあんま作る人がいないのも良い。

中に何を挟むかは自由。
市販の餡子でも良いし、自分で餡子を炊いてもいいし、芋やかぼちゃを使ったり、乳製品を合わせたり、オリジナリティーをだしやすい。

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・ドラいもあん

今までどらやきを作るときはカボチャ餡か粒餡でやることが多かった。
カボチャ餡は普段の生活で食べる機会が少ないし、俺の回りはなぜかカボチャ好きが多いのでね。

けど、今回はドデカい芋が手に入ったのでさつまいも餡にした。
いかにもな規格外サイズで、長細いのと太いのだ。

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太すぎるのは縦に半分、長すぎるのは横に半分してじっくり蒸かす。
焼き芋にして餡にするのもオススメ。

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1時間くらいじっくり蒸したら皮を剥き、網で漉す。
漉さなくても食えるけど、今回の芋はスジやアクが多かったのでね。

残った皮やヘタはちょっと焼いてお茶に混ぜるのがオススメ。
ほうじ茶や紅茶、緑茶をいれるときに一緒に焼いた皮をいれると甘い香りが移って最高。

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漉した芋には砂糖と水をいれて火にかけ練り込み、滑らかにねっとりしたら牛乳、ラム酒、みりん、醤油をいれ更に練る。
仕上げに少しバターを混ぜ完成。

芋の甘さや好みで味付けは変わるが、今回は芋2キロに水を500、砂糖50g、牛乳200、みりん20,ラム酒20、醤油10,バター15gくらい。
今回の芋はそのままでも充分美味いけど、それじゃ餡じゃなくてマッシュポテトだからね。
クリーミーにしたかったし、ラムの香りも合わせたかったし。

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ぽっくり焼いた芋だと香ばしいし、味が濃縮されるのでそのままでもかなり美味くなる。
芋餡に焼き芋の刻みを混ぜるのも良いかも。

・どら生地

生地は早めに合わせて冷蔵庫でねかせておくと良い。
芋を蒸かしつつやるのがオススメ。

今回のレシピは
小麦粉400g
卵3個
牛乳100
水50
砂糖50
みりん50
蜂蜜30
醤油10
ベーキングパウダー5g

でやった。

ちょっと固めのホットケーキ的な感じ。
そこにみりんと醤油、あれば蜂蜜をいれればOK

なんならこの生地とホットケーキミックスをあわせても良い。
微妙な調整をしてくれているミックス粉は便利だしね。

どらやきの生地は合わせた後しばらく(1時間~1晩くらい)冷蔵庫でねかせておくと馴染むので、その間にお芋でも漉したり、お茶でも焙じたり、ドラえもんでも見てくださいね。

・どらのやきかた

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フライパンを弱火で熱して薄く油をひき、ちょっと高い位置から生地をポテッと落として焼く。

大事なのは油の量。
多すぎると焼きムラができるし、少なすぎるとくっつく。
キッチンペーパー二枚で、油をひくようと拭うようにしてやるといいかも。

生地は高い位置から一気に落とす事で丸く綺麗に焼ける。
小さなお玉とか大きめスプーンがオススメ。

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油が多いとこういう焼き色になる。
コレはコレで美味いけど、どらどらしてないよね~

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フツフツと泡が出来てきたらひっくり返す。
タイミングは何個かやって掴んで。

火入れは8:2くらいの加減で、内側は焼き色をつけすぎないように。

ちなみに今回のフライパンはスキレットという分厚い鋳鉄製の物です。
厚みがあるから均一に焼き上がりやすい。
けどテフロンとかのフライパンでもできます。

コンロとフライパンと仲良くして、綺麗な焼き目を目指しましょ。

・どらはさみ

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焼けた生地は濡らして絞った布巾やペーパーをかぶして乾かないように気をつけて。

んで、全部が焼き上がったらなるたけ同じサイズを合わせる。
貝合せみたいですね。

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そしたら餡子を挟んでいく。
量は好きなように。
今回は甘さ控えめの餡なのでたっぷり挟んだ。

挟んだら端っこをギュッと握って、馴染ませる。
キツめにラップをするのもあり。

数時間置いて馴染んだら完成!!
ま、出来たての熱いのも美味いけどね~

・どらアレンジ

どらやきは自由だ。
いや、料理は自由だ。更に言えば世界は自由だ。

最近流行りのマリトッツオ、流行りはじめて少ししたら自由にアレンジされ気付けばどらトッツオ??まで生まれていた。
だからじゃないけど、どらやきも自由で良いと思う。

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王道のホイップ。
トッツオ風。う~~ん。

こういう時は固めのホイップやバタークリームがあう。
ここにほうじ茶を合わせたら美味いだろうなぁ……
ほうじ茶を生クリームに混ぜて一晩、漉して使ったら味は移るのかな?
今度やってみよう。

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そしてこっちはクリームチーズ。
こりゃ美味いわ。

ホイップも美味いけど、おれはクリームチーズの方が好きかも。
芋餡がのっぺり甘いから、酸味と塩気がいいバランス。

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どらやきはプレゼントにも良い。
美味いし、可愛いし、シェアしやすいしね。

プレゼントするときはホイップだけ気をつけて。
固めに立てて、しっかり冷やして渡さないとだれるからね。

・どらイブ

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う~~ん、いい感じ。
一口サイズってのがいいのよね。
ちょっとした用事で車で移動、そのお供にどらやき。

おせんべいやドーナツと違いボロボロこぼれないのも魅力。
ま、僕はベテランペーパードライバーなんでそんなドライブには縁が無いんですけどね。

けどいいじゃないですか。
どらやきとドライブ、『どら』で始まる4文字の単語、共通項はそれだけ。
後はなにがあるかな。
どら猫、ドラフト、ドラゴン、、、
どうでもいいけど、どらやきって語感がいいですよね、丸みがある。

・おいもあんのリメイク

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いもあんの残りをパンにどっぷり塗ってトースト。
食パンスタイルのあんパン、好きですか?
僕は大好きです。

この時はホイップを合わせたけど、バターも最高です。
塩気が合う。

こっちはスイートポテト。
形を整えて焼いただけなのに全然違うのよ。
表面がカリッと中はトロッと。この感じがいい。

温度を変えると味の印象はかなり変わるから、味変の一手段として熱くしたり冷やしたりをするの良いです。

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・どどどどどどどどど ドラえもん

最近、ドラえもんじゃなくって星野源にハマってます。
前から好きだけど、ますます好きになっていく。

もちろん最近のポップな曲もいいんだけど、なんだか初期の曲ばっか聴いてる。
暗い曲が多いんだけど、それが染みる。

そういう時期ってありますよね。

彼は曲もラジオもエッセイも配慮が凄い。
優しさがふわっと包んでくれて、そんでもって尖るところはしっかり尖る絶妙なバランス。
クリームチーズをいれたおいもどらやきみたいだ。


優しい家庭料理に少しの変態性を混ぜる。
そんな安心感と刺激のバランスを求め、明日も料理をしよう。

あぁなんて意味のないnoteを書いたのだろう。
でも、意味の薄いくだらない物ってのも必要だと思うんです。
(一応どらやきの皮のレシピ備忘録にはなるけど)


やさしく楽しく、そしてくだらなく。

人は笑うように生きる

夜中に聴くとウルッとします。

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いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。