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#文章

【おもしろい!はこう作る】第一人者が教えるコツ~エッセイ、川柳、コピー、作詞~(2012年11月号特集)

【おもしろい!はこう作る】第一人者が教えるコツ~エッセイ、川柳、コピー、作詞~(2012年11月号特集)


※本記事は「公募ガイド2012年11月号」に掲載されたインタビュー記事を再掲載したものです。

エッセイ:会えない人と心で会話する手立て『虹を掴む』というエッセイがある。著者はJリーグ初代チェアマン・川淵三郎。「Jリーグ、日本代表の18年間の舞台裏を初めて明らかにした日本サッカーの“歴史書”」とあるので、自ら綴ったノンフィクションと呼んでもいいだろう。この本を読む前、川淵チェアマンは「ずいぶん横

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ChatGPTの登場で、文章力よりも編集力が必要な時代になった! という話 01

ChatGPTの登場で、文章力よりも編集力が必要な時代になった! という話 01


突然ですが「編集力」ってなんだと思いますか?個人的な話で恐縮ですが「編集者です」と自己紹介すると、10人中10人に「本の編集者」だと認識してもらえます。YouTubeやTikTokなどの動画メディアが流行っているわりに、いまだに「動画の編集者ですか?」と言われたことはありません。

「『ライティング』と『編集』ってどう違うんですか?」 という質問もよくいただききます。似ています。似ているんですが

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【基本が一番難しい】今すぐ直せる! うまくなった気になる! 文章の基本(2018年6月号特集)

【基本が一番難しい】今すぐ直せる! うまくなった気になる! 文章の基本(2018年6月号特集)


本記事は下記記事の続きを掲載しています。

文の問題15.係り受け距離

「文章を書く」の「文章を」と「書く」の関係を係り受け関係と言い、係る文節と受ける文節の距離を係り受け距離と言う。
 係り受け距離は離さないほうがいい。「文章を」と言われれば、読み手は「文章を直すかな、書くかな」とどんな動詞が来るか探すが、それが出てこないと落ち着かず、そのうち係る文節がなんだったか忘れてしまう。
 「とても

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【なぜ「小説」という表現を選ぶのか】小説にしかできない表現を考える(2023年10月号特集)

【なぜ「小説」という表現を選ぶのか】小説にしかできない表現を考える(2023年10月号特集)


文字ならではの表現 小説という手法を選んだ以上、小説でしかできない表現、小説ならではの表現をしたいものですが、では、小説ではどんなことができるでしょうか。

読者の想像に委ねられる。

心理が直接書ける。

あとで「ない」と書ける。

 映像の強みは、なんといっても現物を指し示せることで、画面にりんごが出てくれば、それを見る人の脳に寸分違わずりんごの絵が再生されます。
一方、「りんご」という文字

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【童話は「子ども向けの翻訳」】童話・児童文学の文章作法(2017年3月号特集)

【童話は「子ども向けの翻訳」】童話・児童文学の文章作法(2017年3月号特集)


 設定と構成が決まったら、いよいよ書き出します。文章作法については、かなりの部分で小説やエッセイと共通していますので、ここでは、童話特有の文章作法について触れます。

子ども向けに翻訳するという発想の文章術 大隈秀夫『文章の実習』に、子ども相手の文章では「減価償却」という言葉が使えず、「会社などにある機械は使っているうちに古くなり、いつか買い換える必要が出てくる。新しい機械を買うための費用を会社

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常套句の使いどころ

常套句の使いどころ

こないだ「縛りをかける」という拙文を投稿しました。

南の島の話を書く時に「南国の楽園」は使わない。美味しい料理を紹介する時に「おいしい」以外のコトバで表現してみる。そうやって自らに「縛り」をかけることで、どっかで読んだような文章にならなくて済むんじゃないか、引き締まった文章が書けるんじゃないかといった内容を、拙いながらも綴らせていただきました。

でも、これを投稿した翌日にnoteを開いたら、「

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【作家には「絶対文感」がある?】小説家になれる人はここが違う!(2014年1月号特集)

【作家には「絶対文感」がある?】小説家になれる人はここが違う!(2014年1月号特集)


※本記事は公募ガイド2014年1月号に掲載した阿刀田高先生のインタビューを再掲載したものです。

自分しか書けないものを模索――国会図書館で司書をされていたときに、ライターをされていた?

 友人が出版関係で働いていたこともあり、小遣い稼ぎのために雑文書きをしていたんです。ちょうど様々なPR誌が盛んになった頃で、広告案、翻訳、アンカーなど、字を書いてお金もらえる仕事なら何でもやりましたね。

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「常套句は捨てろ」――朝日新聞の名物記者が文章術でいちばん最初に教える禁じ手

「常套句は捨てろ」――朝日新聞の名物記者が文章術でいちばん最初に教える禁じ手

「美しい海」「抜けるような青い空」「燃えるような紅葉」――。

あなたは文章を書くとき、こんな表現をつかったことはありませんか?
これらは、いわゆる「常套句」と呼ばれる表現になります。

一見、何の害もなさそうな常套句ですが、朝日新聞の名物記者として知られる近藤康太郎さんによると、文章を書く人にとって、最重要レベルの禁じ手になるとのこと。実際、著者がライター志望者にいちばん最初に教えるのは「常套句

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【文学賞を狙うなら読んでおいて損はなし!】文学賞の予選選考者が注目する意外なところ(2012年12月号特集)

【文学賞を狙うなら読んでおいて損はなし!】文学賞の予選選考者が注目する意外なところ(2012年12月号特集)


 文学賞に送られてくる作品はいきなり選考委員が読むのはなく、下読みと呼ばれる予選委員の方がまず粗選をします。では、下読みの方はどんなふうに選考しているのか、ベテランの予選委員の方に取材をしてみました。

予選委員匿名インタビュー――選考の流れを教えてください。

 一次選考は外部の下読みの人たちがやり、二次は編集部でやるというのがほとんどだと思いますが、二次選考も下読みにやらせるというケースもあ

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【ゼロから始めるnote生活 06】noteのフォロワーの増やしかた/1,000人達成までの道のり

【ゼロから始めるnote生活 06】noteのフォロワーの増やしかた/1,000人達成までの道のり

ゼロから始めるnote生活というテーマの6話目にもかかわらず、こんなネタをもってきたのには深い意味があります。

これからアナタがnoteを続けていくなかで、必ず悩みぶつかる壁が「フォロワー増えない問題」です。

「noteはフォロワーが増えにくいプラットフォームである」と認識しているかいないかで、継続のモチベーションが変わってきます。

わたし自身なんて3年以上もnoteを運営しているのに、フォ

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【文章作成の基本】指示語が文をつなぐ!

【文章作成の基本】指示語が文をつなぐ!

 逆説的な言い方になりますが、文章展開(文をつなぐ)で重要なのは、接続詞ではなく、実は指示語の方です。やたらと接続詞で強引につないでいくよりも、指示語をうまく使った方が、自然な文章展開となり読み手に伝わりやすい文章になります。

 接続詞と同様に、中高生のみなさんの文章を見ていると、指示語の使い方が恣意的なケースが多いです。中には、指し示すもの(指示内容)が明確でなかったり、存在しなかったりするた

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