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編集者やっています。 気が向いた時の、日記がわり、備忘録がわり。 どこにも書き留めてお…

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編集者やっています。 気が向いた時の、日記がわり、備忘録がわり。 どこにも書き留めておけないような思いつきや、四方山話の類いを綴っていくつもりです。

最近の記事

得意領域を作らないわけ

わたしは、硬軟問わず、旅の紀行文を得意としています。 「は? 得意領域があるんじゃん」と怒んないでくださいまし。 得意ではありますが、そこだけを売りにして、紀行文ばっかりやっているわけではないということです。 あまり知られていない地方の文化や伝統を紹介するような記事づくりも好きですし、自分が知らない分野の知らない人にアレコレを伺う人物インタビューなんか大好物ですね。若い頃は書籍や映画のコラムも書いてました。 エンタメばかりじゃないですよー。ちょいと独特な風土がありますが

    • 狐と龍と、天狗と弁天

      勘のよい方なら、今回のテーマはタイトルでおわかりでしょう。 ここのところ神社の話が続いていたので、自分が書き綴った事実関係に誤りがなかったか、もしかしたら見落としていたことがあったんじゃないかなどと、ネットで調べものをしとりました。 そしたら、面白い話に辿り着きましてね。 自然霊には、主に「稲荷系」「龍神系」「天狗系」「弁天系」の4タイプがあって、それぞれの性格に当てはまる人は、その自然霊に守っていただけるという類いの話題です。 わたし、仕事でロケに行くと〝晴れる〟んで

      • 日本橋小網町へ御礼参り

        こないだ、神社仏閣はあちこち滅多矢鱈に行くもんじゃないというお話をさせていただきました。 にも関わらず、ごめんなさい。実は6月頃に、日本橋にある小網神社さんというお社に詣でたことがあったんです。 とりたてて何かご縁があったとか、お世話になったとかがあるわけではなかったんで、ある意味、開運目当てのパワースポット巡りとなんら変わらんのではありますが。なんかウチのカミさんがどっかで「財運にご利益があるみたいよ」と耳にしたらしく。また、わたし自身も「ここには本当に神さんがいらっし

        • 日々感謝

          母が、長らくお世話になっていた介護老人保健施設を退所して、新たに特別養護老人ホームへと移ることになりました。 前にも書きましたが、介護老人保健施設、通称・老健は、事故や病気で自宅での生活が困難になってしまった人が、リハビリなどを通して自身の機能を回復させ、最終的には在宅復帰を目指すための施設です。 母の場合は、転倒による硬膜下出血で、救急搬送→緊急手術→そのまま入院。一時はお医者さんから覚悟をするよう言われた程でしたが、なんとか一命を取り留め意識を取り戻しました。頭の中に

        得意領域を作らないわけ

          わたしの崇敬神社とお寺

          わたしの氏神さんは、てくてく歩いて2〜3分程のご近所にある「高龗神(たかおかみのかみ)」を主祭神とする神社さんです。高龗神はイザナギさんの御子にして水を司る水神さん。三匹の龍をお使いとして遣わすのだといわれています。 一方、住んでいる場所をお守りくださる氏神さんに対して、自分の生まれた土地に起因するのが産土神(うぶすながみ)さんですね。わたしの産土さんは都内某区にあって「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」を祀っておられます。武蔵国の一の宮の流れを汲むといえば、おわかりになられる

          わたしの崇敬神社とお寺

          後の祭りとならないように…

          先日、わたしの父が本当の父親ではないという主旨の備忘録を書いたところ、そのページ下に〝こちらもおすすめ〟と、さまざまな方々の「お父さまについて書かれたお話」が表示されていました。 いくつか拝読させていただいたのですが、どなたにも、しちめんどくさい父子関係というものがあるのですね。苦手な父、愛人がいた父、モラハラな父、DVな父。世の中にはいろんな父親がいて、たぶん皆さん普段はそんなことなどつゆほども面に出さないのに、父親に対してさまざまな想いを抱きながら生きていらっしゃるんだ

          後の祭りとならないように…

          失敗なんてヌルッと忘れてしまえ

          ドクターXじゃないですが、わたし、失敗したことがないんです。 例えば、新しいお仕事が始まると、クライアントの期待値を遥かに上回る結果を出してきましたし、それが一年二年続いて安定期に入ったとしても、周囲の方々が想定される以上に〝新しい企画〟をバンバン織り交ぜて、その都度、関係者の皆さんの度肝を抜いてきた自信があります。 そりゃあ、チーム全体でいえば、小さなミスはなんぼでもあったとは思いますけどね。 ミスが大問題になっちゃう時って、たいていは仕事がシステム化され、ルーティン

          失敗なんてヌルッと忘れてしまえ

          楽しめ、わたし

          生まれて初めてプロットというものに悪戦苦闘しています。 あ、すみません。厳密にいうと生まれて初めてというのは大嘘でした(テヘペロ)。若干話を盛りました。 そういえば、前にCMシナリオっぽい小品を書かせてもらったことがあったんでした。なんとなくの〝あらすじ〟と、全体の流れを箇条書きした〝構成プラン〟を書き綴って、元請けさんやクライアントさんに送りつけて、事前OK取ったのを忘れとりました。 で、あらためて、プロットとやらに向き合ってみて気づいたんですがね。 これって、我々、

          楽しめ、わたし

          とりあえず飛び込んでみようぜ!(注:但しリスクあり)

          先月のこと。すんごい昔にお世話になった校閲さん(過去記事で書いた、駆け出しの頃にいろいろ指導していただいた方とは違う方です)と偶然お話する機会がありました。 出会った当時は、わたしがフリーランスになって2年目でしたかね。まだウチは法人化はしていなくて、不用意にゼロベースから始めちゃったことを後悔しながら、とにかく生活基盤をなんとかするために躍起になっていた時分でした。 一方、その校閲さんは前職がライターさん。ライター業が安定せず、縁あって校正専門のプロダクションに入られた

          とりあえず飛び込んでみようぜ!(注:但しリスクあり)

          暑さの話

          東北のとある地方に実家があるわたしは、つい一昨年まで里帰りしていました。年に2度。盆暮れ正月に、まだ小中生くらいの子どもたちを引き連れて帰省するのは、なんとなく一人前の大人になった証でもあり、家族の健康を報告に行くような感覚でしたかね。 だいたい15年前でしょうか、その頃はクーラーはまったくと言っていいほど要りませんでした。窓をガラッと開け放しておけば、いい風が入ってきます。 もちろん暑い日もありましたよ〜。だからクーラーは付いてました。付いてはいたけど滅多に使わない。そ

          暑さの話

          正気の歌

          『正気の歌』ってのをご存じですか? これは〝せいきのうた〟と読みます。〝しょうきのうた〟ではありませぬ。 中国南宋時代末期の軍人であり政治家だった文天祥が編んだ詩歌。モンゴル帝国の侵攻によって捕えられ、宋の滅亡後に獄中で詠んだとされています。 往時のモンゴル帝国・第5代皇帝クビライ・カアン(チンギス・カンの孫)は、どうやら文天祥を無碍に殺したくはなかったみたいですね。そりゃあそうです。度重なるレジスタンスと、降伏勧告を跳ねつける心意気、とりわけ同胞から愛されるその人柄を高く

          正気の歌

          知らない人から届いた手紙 後日談

          こないだオリンピックの柔道なんかを横目に眺めながら、深夜までかかって書き上げた土地相続の話。その続きがあるので、ここにまとめておきたいと思います。 昨日、〆切を抱えていた原稿を書き終えてのち、どうにもこのことが気になって司法書士さんにお電話してみました。 もちろん、連絡を取る前にどんな事務所さんなのか、そもそも本当にそんな司法書士事務所が存在するのか、ネットで下調べをしてからです。 だって、万が一詐欺だったらと思うと……ねぇ。 しかし、それはわたしの杞憂だったようです。

          知らない人から届いた手紙 後日談

          知らない人から届いた手紙 「あなたには相続権があります」

          つい昨日のことです。知らない名前の司法書士名義で届いたレターパックを開けると、そこそこの厚みの書類の束が入っていて、頭書きの一枚にこんな文言が記されていました。 「土地相続についてのご相談とご協力のお願い」 とある人(仮にAさんとしましょう)が、司法書士に依頼して代筆させた書類のようです。書かれている内容を掻いつまむと、以下のようになります。 すわ「なんだなんだ、新手の詐欺か?」と身構えてしまいました。 そりゃそうですよ。 寝耳に水で「あなたは相続人の一人です」だのいわ

          知らない人から届いた手紙 「あなたには相続権があります」

          「素直さ」は「三人称」で仕事ができる人の武器

          かつて、ウチの会社に「ノンちゃん」(仮名)という社員がいました。 もちろん、ホントの名前はここでは明かせないので、なんとなーく、それっぽい名前なんだろなぁくらいに思っておいてください。しかも名前にまつわるエピはこの投稿用に練りあげた脚色、ホントのようなウソ八百です。いっそすべてがフィクションだと思ってお読みいただければ幸いです。 彼女には親御さんから付けていただいた戸籍上の名前がありながら、仕事の場面ではなぜだか「○○ノン」と名乗っていました。 「ねぇ、なんで〝ノン〟なの

          「素直さ」は「三人称」で仕事ができる人の武器

          わたしの出自

          高校一年生の修学旅行を控え、京都に行くのが決まった時でしょうか。 保険かなんかの手続きで、先生から「戸籍謄本を取り寄せておくように」とお達しがありまして。そんときに自分が、父の本当の子ではないことを知りました。 戸籍には、父の名のヨコに「養父」という言葉が添えられていました。 実の父とされる人は、わたしが行ったこともない関西のとある地方都市に住んでいて、しかも認知した人物の名称欄には苗字が一緒の別の人(おそらくお名前の古めかしさから想像してご年配。もしや祖父にあたる人でしょ

          わたしの出自

          住宅ローンを18年間+6年間払ったわたしが「持ち家一択」といえる理由

          たまにnoteにログインすると、オススメに出てくる「賃貸vs持ち家論争」。 実は前にも似たような記事を掲出したことがあるんですが、なんだかんだ申し上げて「やっぱり自分の家があるのはいいなぁ」と思うところがあり、もう一度、持ち家の利点を書いてみることにしました。 わたしが30歳手前で購入したのは4LDKの新築マンションでした。 (あ、これで大体の歳がバレましたな 笑) 扶養家族はカミさんと子どもが2人。ちょうどお義母さんとの同居話が持ち上がっていて、やや分不相応かとも思いま

          住宅ローンを18年間+6年間払ったわたしが「持ち家一択」といえる理由