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ゆりこさんがいった「あなたが思っているよりずっと遠くに行けるのよ」のアレ

俗な話で恐縮ながら、ただいま車の買い替え話が浮上中です。

今、乗ってるのは、随分前にモロッコへ行った時にレンタカーで借りたことがあるプジョー。アトラス山脈の山路を清々しいくらいにカッ飛んでくれたのがすごく印象に残ってて。現在の所在に引っ越した際、都内は電車移動ができるから要らんかなぁって、長らくクルマなしの生活を送っていたんですが。やっぱりあると便利ですんで。ことあるごとに探し続けていたら、いいのを見つけました。
タイトルに掲げた『逃げ恥』のゆりこさんのセリフじゃないけど、あったらあったで、ずっと遠くまで行けるんです。クルマの中って、自省したり、考えごとをしたり、悲しみを堪えたり、気分を整えるにも重宝します。

さて、閑話休題。我が家のコンパクトカーの燃費はリッター10km/hちょい。ガソリンスタンドで給油したら、30リットル入れただけで5000円超えです。
ふだんはそんなに遠出はしませんし、近場のスーパーへ買い物に出かけるくらいなんで、たいして乗っているわけではありません。それでも月2回は給油するので毎月1万円以上は飛びますね。

一方、最近の車は、クリーンディーゼルにしろ、ハイブリッドにしろ、同程度クラスの燃費はリッター17〜20km/hがデフォ。

ちなみに、ウチの近所のガソスタの価格がこちら。

レギュラー 169円
ハイオク  179円
軽 油   146円

ディーゼルなら30リットル入れて4400円弱ですね。
しかも航続距離が伸びれば出費は今の半値くらいになるんじゃないでしょうか。

ちょうど車検の時期が来てて、ブレーキパッドやらオートマのオイルポンプやら、あと擦り減ったタイヤやら……たぶん、そろそろ、いろいろ、交換かなぁってことを考えると、数十万単位の整備コストがかかってもおかしくない状況です。
もう10年以上前に作られたクルマですからね。今のを下取りに出して何十万かの値がつくなら、中古でいいから5年落ちくらいのエコカーに買い換えようか、ということになりまして。
明日、中古車屋さんがいっぱいある横浜の方へ行ってきます。

昔は、乗ってる車で、なんとなくその人の個性が感じられるというか、選んだ車でセルフプロデュースする方が多かったような気がします。

特にクリエイティブ界隈はそれが顕著。
ものすごーくエキセントリックで、リチャード・アヴェドンみたいなカッコいいファッション写真を撮るカメラマンさんが、「あ,そうそう。こないだクルマ買ったんだよ」と嬉々として仰ってて、「え〜何乗ってんの〜?」という周囲の問いに、「シーマだよ」と答えたら非難轟々。「え? ダメ? 新車だよ?」。そういうことじゃない(笑)って、さらに火に油を注ぐ結果となりました。

あ、シーマがよくないっていってるんじゃないですよ。シーマは名車です。
そのカメラマン氏には、もっと、こう、ロータス・エスプリとか、アルピーヌ・ルノーとかを期待してたんでしょう。たぶんメルセデスやポルシェでもガッカリなんです。アウトビアンキやフィアット500、マルニー、2CVだと、それはそれで狙ってる感が透け見えて痛いし。最終的にシーマを選んだというところが残念感をカサ増しさせていたんです。わたしは180°回って素敵だと思いましたけどね。あ、そういうとこカッコつけずに頓着しないんだ、って。

そんなオジサマたちに囲まれて、わたしが初めて買ったのは英国製のSUVでした。なんか、それ以来、ヘンなクルマばっかし乗ってました。悪いオジサンたちの悪いDNAを継いできました。

でもねぇ。いまどき乗ってる車がどうとかで、自己主張するのも流行りませんから。乗り味はとっても好みだったんですが〝猫足〟は卒業かな。


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