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主にボーッとしてます

いくつかの〆切をこなし、手こずるかと思っていた企業情報誌も校了。
レギュラーの季刊誌の進行は、まだこれから佳境を迎えるところですが、ちょうどデザイン会社さんへ「あとよろしくー」と、ボールを投げているステージ。しかも、ご担当者が出張か何かでまったく動きが見られないので、当分はデザインがあがってくるまで〝見〟ですね。
先々週の打ち合わせを経てあらたにオファーがあった別件の新企画については、企画書(というほどでもなくメモ程度)をまとめて営業さんとの擦り合わせを終えましたし、こちらもまた別件の、オウンドメディアの制作業務も、なんとなく目鼻を付ける段階にまで持っていけました。でも、それとて具体的な取材や原稿作成は7月の予定。急ぎのタスクがほぼほぼ皆無という、凪のような状態です。

こういう時ほどヤバいんですよね。
魔が刺すというか。間が抜けるというか。
張り詰めていた糸のテンションが緩み、心の内にヘンな隙が生じることで、うっかりミスや手抜かりが見つかってアワアワする羽目に陥ったり、余計な手数を増やすことになっちゃったり。
まぁ、その辺りはいつも気をつけていますので大丈夫だとは思いますが。

ただ、厄介なのがもういっこあって、こうゆうふうに暇になると、途端に自分が置かれている不条理な状況や悩みごとが一気に頭の中にあふれだしてくるというやつ。これもイヤなんだよなぁ。どっかで向き合わなきゃいけないと思いつつも、棚上げにして、見ないふりをしてきたアレコレ。忙しいと目の前のことを捌くのに集中しているんで、余計なことを考えずに済むのですけれど。

とりあえず、母が今の老健施設を出て、新たな入居先として探していた特別養護老人ホームのほうは見つかりそうです。
見つかりそうです、というのは、まだ決定ではないから。
こうした施設は需要に対してのパイが限られており、100人待ち200人待ちは当たり前。中には何度も何度も申し込みを続け、1年2年待っていらっしゃるというケースも耳にします。

もちろん経済的に余裕があれば民間の施設を選ぶこともできます。ただ、親御さん本人になんら蓄えがなく、年金も十分でない場合、それをまるっと負担しなければならないのはご家族です。最低でも月に20〜30万はかかります。ご自分たちの暮らしを維持しながら、入居費用を払わなきゃいけないというのですから大変です。よほどのお金持ちじゃないとやっていけません。うちだって一度や二度の入院ならまだなんとかやり繰りはできそうですが、これがずーっと生きている間、出ていくと考えると眩暈がしてきます。

母の場合は要介護認定5と、7段階に分けられている介護度で最も重度とされる区分だったので、優先度をかなり上位にしていただけることになりまして。まだ空きが出てはいない状況ではありますが、第一希望の施設さんからご連絡があり、面談と見学に行ってまいりました。利用費は、今お世話になっている老健さんの半分ほどになる予定です。

ただし、「空きが出る」ということは、どなたかがご家族に引き取られて退所されるか、もしくはそこで看取られ、お亡くなりになられたということです。そういったことにまで、あれこれ考えを及ぼしてしまうのが辛いところですね。数百人の待機者さんたちを差し置いて、母が選ばれていることと併せ考えると、なんだか他人の不幸の上に自分たちの幸せを築いているような気がして。いや、そんなことはないとは思いつつも、どうしても後ろめたさを感じてしまうものです。

また、実家で一人暮らしを続けている父にも、思いを向けなければなりません。ちゃんと食べているだろうか。生きる気力や体力が落ちていないだろうか。週に1〜2度は電話して安否確認をするのがルーティンになりました。

父は昔からわりとマメに掃除や洗濯をする人だったので、たまに帰郷しても家の中はキレイに片付けられています。耳は遠くなりましたが、一度レーシック手術をしてからというもの、視力はわたしなんぞよりずっといいくらい。メガネなしで新聞を読めますし、日常生活に支障はありません。
長年こだわり続けてきた車の運転も、度重なる説得が効いたのか、ようやくやめてくれるようになりました。自家用車は売却し免許も返納しました。

ただ、料理はこれまですべて母まかせ。米を研いで炊飯器で炊いたこともありません。ですから、温めるだけで食べられるレトルトのご飯とかオカズとか、フライパンで焼くだけの冷凍餃子とか、月に一度は大量の食品を段ボール箱に詰めて送っているんですけどね。それだけでは栄養の偏りが心配なので、ご近所のデイケアサービスにも通ってもらっています。お風呂もそこで入れますし、食事も摂らせていただけるので。本人は当初「絶対に嫌だ。知らない人間と何を喋ったらいいかわからん」と拒否していましたが、今ではかっこうの気分転換になっているようです。

父には苦労をかけてしまい申し訳ないとは思っています。が、とにかく実家を離れたくない、我が家で同居はしたくないとの一点張りで。母の年金とわたしの蓄えから、2ヶ月に一度、生活費を送金してなんとかやり繰りしてもらっています。そちらの出費もあるので……。母が特養に入ることが叶いそうで、正直胸を撫で下ろしています。

まぁ、そんなこんなで将来を思うと、いろいろ参っちゃうことばかりですが、ウジウジ考えていても気分が滅入るだけなので、楽しいことにも気を向けていかないと。とりあえず、先々の営業を兼ねて、お取引先の皆さんとの宴席を設けてみたり、こうしてnoteにあれこれ日記や何事かへの雑感をつけることで気を紛らわせています。ホントは旅行でも行きたいくらいですが、時間的にも金銭的にも、さすがにそこまで余裕は持てません。

いえるのは、いつまでも働ける健康を維持していくこと、そして何かが起きても対応できるお金をしっかり蓄えておくこと。娘や息子に要らぬ負担をかけないよう、その2つだけは常に考えていかなきゃと思っています。


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