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ChatGPTの登場で、文章力よりも編集力が必要な時代になった! という話 01


突然ですが「編集力」ってなんだと思いますか?

個人的な話で恐縮ですが「編集者です」と自己紹介すると、10人中10人に「本の編集者」だと認識してもらえます。YouTubeやTikTokなどの動画メディアが流行っているわりに、いまだに「動画の編集者ですか?」と言われたことはありません。

「『ライティング』と『編集』ってどう違うんですか?」 という質問もよくいただききます。似ています。似ているんですが、似て非なるものなのです。

ライティング(執筆)の対象は「文章」であり、ライターさんは、0から文章を起こします。編集者はライターさんや著者さんが執筆した文章を「編集」します。本の編集者が、0から文字を起こすことはありません。

また、編集の対象は「文章」に限りません。冒頭で紹介していますが「動画」も対象になります(ちなみに、私の場合は「人」や「会社」を編集することを掲げて、お仕事をさせて頂いています)。

ということで、まとめると以下のような感じ。

ライティングと編集するの違い

「文章を扱っている」という共通点があるために、似ていると思われているのだと考えています。

編集のきほんは「まとめて、みがいて、くっつける」

超・主観的な「編集」の概念図を次に示します。私が定義している「編集する」とは、集めた情報のかたまりを「まとめて(似ているものをまとめ)」、「みがいて(情報の取捨選択をする)」、「くっつける(再構築する)」です。

編集の概念図

みがく工程がとても重要です。読者に対して、必要な情報が足りなければ、追加執筆の依頼をしますし、逆に分かりづらくなる過多な情報は削ります。徹底的に読者の視点に立って、表現を練ります。刺さる表現を練るのもこの段階です。

最後はくっつける工程です。読者にとって分かりやすさを優先する視点で考えたときに伝える順序を入れ替えた方がよいならば、情報を入れ替えます。上図では、△のかたまりを最初にもってきているのが分かります。

代表的な物として、情報のかたまりには「原稿」「動画」を例示しました。編集を通して完成形となり、それぞれ「本」「YouTube」となります。

で。今日の本題です。

ChatGPTが登場しました。ChatGPTくんは、本当に、ほんっっとぉぅぅに、スゴいです。文法的に正しい文章を一気に執筆してくれます。テーマを渡すと一瞬です。編集の「前段階の情報」はあっという間に作ってくれます。

ということで。私は、ChatGPTと共存していく未来においては、編集力が必要になってくると、強く思っています

次回は、編集力が必要になっていくという話を、また違った角度でしたいと思います!! お楽しみに!!

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